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【冬の東北・信越青春18きっぷ旅/旧信越本線区間6】長野駅から小諸駅へ
信越本線と北しなの線
長野駅にて
妙高高原駅からしなの鉄道北しなの線に乗車し、約40分ほどののちに、長野駅に到着しました。
駅の出口名にもそのまま”善光寺”の名前が入っていたりもしますが、長野駅といえば、やはり善光寺(公式サイト)ですね(参考:秋の善光寺詣で)。
そもそも長野駅自体もそこそこ大きく(長野駅は長野県最大のターミナル駅で、次点は松本駅です)、地域の交通拠点としてのターミナル感を醸しています。
駅近エリアには新築の雰囲気が漂っていますが、2015年に駅ビル”MIDORI長野”(公式サイト)がグランドオープンし、そのことに合わせる形で連絡通路を整備したことによっているようです(参考:MIDORI長野公式プレスリリース)。
時刻はこの時点で14時前です。
今でもこの時のことは割と記憶に残っていますが、ようやく長野に着くことが出来たと、二つの意味で思った瞬間でもあったんですよね。
一つは「ここまで来てしまえば、長野県側の旧信越本線区間はあと少しだ」という旅プラン上の理由から、もう一つはこの日の昼食タイムがようやく訪れたということからのものです。
より大きかったのは、後者でした。
なんだかんだこの日に限っては朝食昼食と軽食続きだったんで、「ようやくしっかり食べられる時が訪れたな」と。時間的にも少し余裕があったので、ここらでゆっくりしていこう、なんなら小一時間程度は駅付近でお茶しつつ滞在することになってもいいだろう、なんて気分でした。
先送りに先送りを重ねることが出来たのも、長野に出てしまえば食事も休憩も思うのままだろうという見込みがあったからではあったので、ことのほかにほっとする感も強かった、そんな意味ではやや体の力が抜け始めていた瞬間でもあったんですよ。
だがしかし、残念ながら。
これまた間が悪いことに、この日の長野駅周辺は年末年始休暇のど真ん中にあたったようです。
飲食店に関してはほぼ全滅状態で、軽くめまいがするような気分になったことを覚えていますが 笑、そういう話しであれば先を急ぐより他ありません。
これは今回の18きっぷ旅を通じて改めて学んだ教訓の一つですが、冬の18きっぷ旅では年末年始の一週間、中でも30日から元旦までですね、この期間は割と要注意です。
地方ではむしろ営業中のお店の方が少ないかもしれません。
一旦切れたスイッチを再び入れ直し、ここまで来たらということで、ゴールまで直行することにしました。
しなの鉄道・しなの鉄道線へ
ということで、再びこの先の行程をチェック。
次はしなの鉄道のしなの鉄道線(ジョルダン路線図)に乗車です。
今回の18きっぷ旅のゴールはひとまず軽井沢駅に設定したのですが、長野駅から篠ノ井駅までは、飛び地的に信越本線が残されたエリアに当たります。
しなの鉄道は”長野駅-篠ノ井駅”を間に挟む形で両サイドを管轄している形ですが、長野駅の北側(-妙高高原駅)が北しなの線、篠ノ井駅の南側(-軽井沢駅)がしなの鉄道線、間の路線(長野駅-篠ノ井駅)が現行の(旧時代から残されている)信越本線です。
路線図を見ると少々面倒なことになっているように感じるのですが、乗っていく分には切符もまとめて購入できるので、結構お手軽に進むことは出来ます。
それはそう、といえばそういうことになるのかもしれません。
なにぶんにも、長野駅-軽井沢駅間、もっというと長野駅-妙高高原駅-直江津駅間も、元は一本の信越本線だったのですからね。
長野駅を出発後は、周辺風景自体はさほど変わらない状態が続くものの、”雪景色”はほぼなくなりました。雪景色の代わりにソーラーパネル、という区間もあった感じですね。
地方といえば地方の路線なのでしょうが、人自体はそこそこ多く、全線そこそこ混んでいたようにも思えます。
長野県下最大のターミナル駅である長野駅から、県内第三位の乗降客数を持つ上田駅を経由して、最終的には日本を代表する避暑地の一つである軽井沢まで、という形で捉えるのであれば、むしろ空いていると考える方がおかしいのかもしれません。
実際、長野駅から上田駅までの区間はかなり混雑していました。
余談として、江戸幕府が成立するおよそ半世紀ほど前(1550年代~1560年代)、上杉謙信と武田信玄が約10年、5次に渡って死闘を繰り広げたという川中島の戦いの跡が”川中島古戦場跡“(長野市公式サイト)として残されているのも、信越本線長野駅-篠ノ井駅間です。
千曲川と犀川の間あたり、最寄り駅は”まさに”という川中島駅です。
しなの鉄道線・小諸駅着
なんてことを考えていると、電車はしなの鉄道線のひとまずの乗換駅である、小諸駅へ到着しました。
長野駅から約1時間の旅程で着いた小諸駅は、”八ヶ岳高原線”の愛称を持つ、JR小海線(from 小海線)の始発駅としても有名な駅ですね。
北しなの線同様、赤を基調とした車体の色が夕方のホームに映えていますが、ここからさらに、同じくしなの鉄道のしなの鉄道線で、今回の18きっぷ旅の最終目的地である軽井沢駅を目指します。