【blog/映画レビュー】Hello World(2019年公開、オリジナル劇場アニメ)

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【blog/映画レビュー】Hello World(2019年公開、オリジナル劇場アニメ)

つい最近、Amazonのプライムビデオをテレビで見れるというfire tvを購入しました。

結果、部屋での作業中にBGVとしてプライムビデオを流しっぱなしにする時間が増えたのですが、今回紹介する”Hello World”は、そんな時間の中で「おすすめ」に出てきた一本です。

滅茶苦茶面白かったというよりは全体的にまぁまぁ面白かった、ところによって刺さったシーンが出てきたということで記事化することにしたのですが、今後も機会があれば、ジャンルを問わずおすすめコンテンツのレビューを進めていこうと思います。

 

hello world

記憶が確かであれば“天気の子”の予告編に含まれた映画だったかと思いますが、「この映画はラスト一秒ですべてがひっくり返る」というコピーで売り込まれていた映画です。

予告編には「次にアニメ映画を見るとしたら、この映画を見てみたいな」と思わされた記憶が残っていたのですが、結局映画館に足を運ぶに至らず。作品のこともそのまま忘れてしまっていたのですが、Amazonプライムビデオのラインナップを見たときに、そう思った時のことを思い出しました。

“Hello World”は、2027年の京都を舞台として、SF要素と恋愛要素という、大きく二つの要素で構成された映画です。双方の要素が時を超えて絡み合いながら、”hello world”の世界を作っていきます。

刺さったシーン、おすすめ要素としては、”Hello World”で描かれる高校生同士の恋愛に混じりっ気が少ないことが挙げられます。ありがちJPOP的な世界観というか、恋に恋した結果個人の本音はそっちのけみたいな、ステレオタイプが描く幸せとは一線を画した純朴な描写が新鮮なんですね。

レビューを見ても割と評が二極化しているようですが、この映画を高評価している人の根拠は、パッと見た感じではその一点に集中しているようです。日本を代表する古都・京都が舞台にされたという点も、どこか好印象でした。

恋愛描写があざとくは見えずに新鮮に見える、だからこその高評価につながっていくわけですが、そんな意味では、作中の名シーンの拾い集めが出来るか否かに、恐らくはこの物語を楽しめるかどうかがかかってきます。

万人が楽しめる世界がただそこにあるというよりは、点で存在するシーンが刺さるかどうかに全てがかかってくる、それが刺さればストーリーもスッと心に入ってくる感じですね。

ということで物足りなかったところとしては、確かにラスト一秒ですべてはひっくり返りますし、所々にいいシーンもあって、いい話しだなーと思えたことも確かなのですが、反面、もう少しどちらか(SFか、恋愛か)に描写を偏らせても良かったんじゃないかな、とも感じました。

この映画であればSF要素はオマケ程度でもよかったんじゃないか、時空を超える形で「もう一つのテーマ」を乗せずとも、清々しいまでに恋愛要素に全振りしていれば、あるいは歴史に残る大ヒット作に並び立つことがあったかもとは思わなくもないです。

逆に近未来のSFをメイン要素としたいのであればそれをメインとしてほしかったところです。高校生同士の恋愛や大人同士の異性愛を並列テーマとして取り上げてしまうと、やや冗長になってしまいそうな感は否めません。

SF的な要素としては、リアリティがないとかそういう意味ではなく、今となっては「ある程度は普通にありそうな近未来」を見せられている風があるので、取り立てて特筆すべきほどの魅力があるようには感じませんでした。

言い方を変えると、90分で「恋愛」と並立させて描ききるのは難しい部分があったのかもしれません。

総じて、早送り的に作られた90分程度の物語だと若干物足りなく感じますが、1回30分全12回か24回くらいのお話であれば、双方の要素を満足するまでしっかり描けたのではないでしょうか。

 

hello worldの魅力 -「君の名は。」オマージュ?-

「君の名は。」でも「天気の子」でも、既に起こってしまった過去や、自身に予定されている運命を変えていくことの大変さや、その苦労を乗り越えてもたらされる世界の魅力が描かれていましたが、”Hello World”でもそんな世界が描かれます。

恋人(高校の同級生、同じ図書委員の瑠璃さん)の過去を変える(不慮の事故で意識不明となってしまった事実を消す)ために未来からやってきた「10年後の自分」は、目的を完遂することで自身の命を失ってしまうのですが、恋人の命を救った結果失った「10年後の自分」の命は、今度は「10年後の自分」の未来にいる恋人(事故にあわなかった世界を生きる瑠璃さん)に救われてエンドを迎えます。

その全てを経験していく過程で、愛の強さや、過去を変えることのハードルの高さを色々と思い知らされてしまうわけですね。

現在と過去、未来を行ったり来たりみたいな展開からということだと、YOASOBIの”あの夢をなぞって”の世界とちょっとだけ被るかもしれません。

YOASOBI「あの夢をなぞって」 Official Music Video

ほか、プレステ3とpsvitaの”サスペンス・アドベンチャーノベル”ゲーム”ひぐらしのなく頃に 粋“にも、現在と過去を行き来する魅力的なシナリオがありました。特に中盤から最終盤(クライマックス)にかけてですよね。

過去の自分と現在の自分の心理的葛藤を、SFを通してつなげていくのであれば、確かに、ある程度SF描写にリアリティを持たせる必要は出てくるでしょう。でも言うほど厳密なものが必要かな、とも、見ている側としては思えてくるんですよ。

ぶっちゃけ、そこまで厳密じゃなくてもいいんじゃないかとも思うし、SFとは違った形で現在と過去と未来を繋げてもらった方が、肝心な部分が腑に落ちて来そうではあります。

そんなこんなで色々思うところも出てきたのですが、”君の名は。”や”天気の子”と似たようなトリックが使われながら、似て非なる世界が描かれているということで、結局のところ何がいいたいんだろうという物語の核にあたる部分は割とすんなり入ってきます。

その分「もう一声」が見たかったと思わされた一作でした。

 

Amazonプライム “Hello World”

横浜出身・在住。現在、主に横浜(みなとみらい線沿線中心)の街歩きガイド記事を書いています。鎌倉・江ノ電沿線街歩きや箱根エリアの他国内小旅行記事をはじめ、その他の話題もボチボチ。サイトへのご意見・ご感想等々は、お手数ですがPCからお願いします。

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