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【横浜山手芸術祭ユースギャラリー2022】フェリス女学院展示

みなとみらい線沿線の四季

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【横浜山手芸術祭ユースギャラリー2022】フェリス女学院展示

フェリス女学院展示(エリスマン邸会場)

山手芸術祭・ユースギャラリー(西洋館公式サイト公式パンフレット)、元町公園内にあるエリスマン邸(公式サイト)で展示されていたのは、フェリス女学院の中高生の作品です。前回のユースギャラリー(2020年開催)同様、力作揃いの楽しい発表となっていました。

展示室に入ってすぐの位置に置かれていたのは、フェリスの夏服を着た女の子、バラの花、ルーフバルコニーのようなところから緑と青空と雲が描かれた三枚の油絵です。

見方によってはどこか一つのストーリーで繋がっているようにも見えますが、こと”存在感”ということでは、無表情にも何か言いたげにもすました表情にも見えてくる女の子の絵が頭一つ二つ抜けています。ただでさえモノの中に人がいたら注意は人の方に向きがち、おまけにモデルが美人の女の子という効果もあってか、その印象が頭の中に残ったままで前半の展示を見ていくことになりました。

三枚の油絵のすぐ隣、入り口右手に展示されていたのは、水彩(?)かコピック(?)っぽい画材で描かれた絵です。どこかフェリス坂周辺の風景のようにも見える絵(右端の一枚)と、あとはタオルを頭に乗せた骸骨、紅茶の缶、花が刺された花瓶の絵ですね。

ぱっと見た瞬間に平日夕方位の元町界隈が頭に浮かんでくるような一枚に、なんとなく美術の授業風景が浮かんでくるような絵が並べられているので、日常風景の中に織り交ぜられた非日常感という温度差が、なかなかにジェットコースター風味の一画となっています。

パンチが効いているといえばパンチが効いている一画の真ん中に置かれていた一枚に、ガラスの瓶が二つ描かれた絵がありました。

一度なんとなく通り過ぎた後に二度見して「すごい!」となった絵です。

透明な”何か”に色を付けるって実は結構難しい事だと思うのですが、手前の瓶と奥の瓶でしっかり色味が違っています。単純に透明な瓶の色味が違うだけじゃなくて、手前の綺麗な瓶では瓶の向こうまでしっかり描かれている、瓶の向こうにタオルがあることも光の屈折率を考慮して(?)描かれているように見える上、奥で花が刺された花瓶は、中の枝の様子も描かれた上でリアルにくすんでいます。タオルにもシワがあって影が付けられていることがわかるので、絵全体の立体感の伝わり方もばっちりです。

同じことは紅茶の缶にあたった光の表現にもいえそうですが、そもそも絵全体の光源が一つじゃなさそうな中で、影も丁寧につけられています。普通にプロの絵描きさんが描いた絵のようにも見えてくるというか、この絵を部屋に飾っているだけでも部屋がオシャレに見えて来そうなんですよね。

ということであらためて4枚の絵をよく見てみると、4枚それぞれ、微妙に作風というかイメージが違うこともわかります。

左から順に、生前はさぞかわいかったのであろうことを連想させるガイコツ、その隣はなんとなく生前のイケメン風味を感じさせるガイコツ、一番右端に置かれた日常風景を描いた絵と相性ばっちりにも見える絵、今現在のその場にあるがままをソフト目な表現でリアルに描写したガイコツ、ですね。

こうなると、そこにあるのがガイコツだった理由が気にならなくもないですが、その部分には理由らしい理由が無かったとしても、結果として発表自体が膨らんでいることに、見ていてすごさというか楽しさを感じました。

イーゼルに立てかけられた絵の前のスペースでは、小さいスケッチブックに描かれた”校内スケッチ”が展示されています。

絵葉書よりちょっと大きめサイズの、絵が描き好きな人であれば簡易水彩セットとか色鉛筆セットと一緒に持ち歩いた上で、思いついた時にさらさら描けちゃう感じのスケッチブックですね。

ひたすらリアルに描かれた絵があったり、イメージ混じりかな? と思える絵があったり、ぱっと見がとても華やかな一帯でした。

隣の部屋の展示は、Jpopの歌詞やエッセイの一節のような言葉が刻まれた切り絵と、

超絶ハイクオリティのペーパークラフトの展示コーナーです。

ペーパークラフトについては、その一つ一つを作るのにどの位の手間がかかったんだろう、なんてことを感じさせる完成度を持った作品が所狭しと並べられているあたりも圧巻です。もうちょっと広いスペースを取っても良かったんじゃないかなと思えるくらい、密度の濃い空間になっていました。

 

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