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【横浜の夜景/日本大通りエリア】夜の象の鼻
夜の象の鼻
夜の暗闇が多くを包み隠すと街の装いがどこかシックに見えてくる、というのは、割と「都市部の景観あるある」みたいな話です。
シックとまではいかなかったとしても、どこかおしゃれっぽく見えてくることが少なくありません。
「昼の景観がその真逆だ」ということを言いたいわけではなくて、日中の風景と夜の風景それぞれの魅力には本質的な相違があるのではないかと感じるのですが、さていかがなものでしょうかという話ですね。
あるがままの魅力が比較的伝わりやすいのが昼間の風景だとすると、狙って作られた「都市部の夜景」はほぼ完全なる人工物ですが、この点、みなと横浜はじまりの地・象の鼻の今においても、ご多分に漏れていません。
そんなこんなでみなとみらい線の沿線において、昼夜の雰囲気の違いが最もドラマチックに表れてくるエリアの一つがここ、象の鼻界隈です。
開港の丘付近から
「象の鼻」エリアの入り口付近から望めるのは、どこか大人し目に自己主張している、その分風格があるようにも見えるという赤レンガ倉庫(写真正面)と、
そのわきの道に架けられた橋、新港橋梁です。
元は貿易港の倉庫街としての役割を担わされて造られた、現在では観光地化している新港ふ頭に位置するのが赤レンガ倉庫なので、そもそも幕末までは海だった一帯であり、象の鼻とは陸続きではありませんが、対岸すぐのところにその姿が見えます。
象の鼻エリア内からは、その昔貿易用の桟橋として作られ、現在は観光用途に特化されている現役の国際港・大さん橋や、「横浜港の顔」、横浜ベイブリッジも望めます。
新港橋梁傍から象の鼻エリアの開港の丘へと入った場合、正面右側に位置するのが象の鼻防波堤の内側、左側に位置するのが大さん橋です。中央に見える特徴的なビルは大桟橋ふ頭ビルで、かつて客船ターミナルとして機能していたビルのようです。
右端には山下臨港線プロムナードやピア象の鼻が見えていますが、
さらに右手方向ではキングの塔・神奈川県庁本庁舎やクイーンの塔・横浜税関が、視界に入ります。
この地点の丁度背後にあたる方向に林立しているのが、みなとみらいの高層ビル群です。
前記した象の鼻テラス(正面)と、開港波止場(写真左側、日本大通りと接しているエリアです)方面、パネルのライトアップが華やかな一帯ですが、
実はここ(開港波止場の開港の丘付近です)、横浜三塔が一望できるスポットでもあります。
右手前の横浜税関、左端にある神奈川県庁本庁舎はわかりやすいですが、中央部をよくよく見てみると、ギリギリ横浜開港記念会館=ジャックの塔が見えているのが分かります。
長く伸びたタワーのふもと、山下臨港線プロムナードの少し上位にある県庁の渡り廊下、そのさらに少し上あたりですね。
開港波止場から
開港波止場は「象の鼻」エリアの中心部に該当します。夜景でも、メインと言える一帯ですね。
象の鼻テラス前に広がるパネルのライトアップや、
すぐ隣に建つクイーンの塔・横浜税関、
海岸通りに建てられた神奈川県警本部庁舎と、すぐ隣に見えてもわりと距離があるという(地下鉄の最寄駅換算なら、約2駅先です)、ランドマークタワー、
延々伸びている旧高架跡に造られた遊歩道である、山下臨港線プロムナード、
ピア象の鼻や大さん橋からだとプロムナードの向こうに位置する日本大通り、付近一帯の歴史と現状を象徴するキングの塔=神奈川県庁本庁舎、等々。
象の鼻エリアにある開港波止場では、ほぼ360度の夜景が楽しめます。
ピア象の鼻と、象の鼻防波堤
ピア象の鼻(観光船の発着場)の桟橋の向こうには、みなとみらいの高層ビル群、
赤レンガ倉庫やナビオス横浜も視界に入りますが、
象の鼻防波堤のすぐ横には大さん橋があって、
象の鼻防波堤の先には、やはりみなとみらい方面の景観が望めます。
ガス灯風のレトロな街灯と、その向こうで背景となっているみなとみらい地区の夜景のコントラストがなんとも鮮やかですよね。防波堤上には独特の雰囲気があるので、開港波止場まで来たのであれば、時間が許す限りで歩いてみたいところです。
日本大通り側へ
開港波止場のパネルは、海側から山下臨港線プロムナード下を超えて日本大通り側へと続きますが、
プロムナードをくぐると、ピア象の鼻や大さん橋も高架の下にもぐります。
日本大通り側から歩いた場合、高架をくぐってからが港だという感じにも見えますが、「夜の象の鼻歩き」には、昼間のそれとはまた一味違った魅力があり、おすすめです。