フィットネス/睡眠

【書評/入浴法】『たった1℃が体を変える ほんとうに健康になる入浴法』

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早坂信哉『たった1℃が体を変える ほんとうに健康になる入浴法』(角川フォレスタ、2014年)

知っておくことで安心できる知識も少なからず含まれている、入浴法マニュアルです。

例えばお湯につかる前にかけ湯をしてから入ると、かけ湯によって血圧の急上昇を防ぐことが出来るため、入浴前のかけ湯は医学的な観点からも効果があるのだそうです。

体を洗うのはお湯に浸かる前がいいのか、浸かった後がいいのか。医学的な見地からだと「かけ湯をし、ゆっくりお湯につかってから体を洗う」ことが正解のようです。一度湯船につかってから体を洗った方が、全身の毛穴が開くので、汚れが落ちやすくなるんだそうです。

「熱すぎるお湯に入ると目が覚める」「寝る前はぬるめのお風呂にゆっくりつかるのがいい」なんて話しもありますが、これはどうやら正解のようです。より厳密には、熱いお湯=42度程度、ぬるめのお湯=40度程度ということらしいです。

熱いお湯に入ると交感神経の働きが活発になる、対してぬるいお湯に入ると副交感神経が活発になる、これで目が覚めたり眠くなったりということだそうです。

ちなみに交感神経は起きているときに働く神経、副交感神経は寝ているときに働く神経で、この2つの神経が(24時間働き続ける)自律神経をコントロールしています。

自律神経とは、循環器、消化器、呼吸器など、内臓の働きをコントロールしている神経ですが、ここが乱れてしまうと体の調子が狂ってくる、逆に言うと、体の調子をきちんと整えておくためには、自律神経、要するに交感神経(起きている間の活動を司り、ストレスへの対処等を含む)と副交感神経(交感神経の働きによって生じた疲労等を、夜間・睡眠時に修復)のバランスを整えておくことが大切になってくるわけです。

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そんな根拠があることからか、原則として体の疲れを癒す効果がある40度程度のお湯が割と万能だということで紹介されていますが、ケースによっては42度程度のお湯や、38度程度のお湯が紹介されている場合もあります。

例えば、夜入るお風呂であれば40度程度の湯がお勧めだったとしても、朝シャワーを浴びるのであれば42度程度の温度が最適だということになります。

ほか、肩こり(10分)、腰痛(15分)、冷え性(15分)、不眠症(20分)等々は、大体40度のお湯につかることがおすすめのようです。

いずれも、半身浴でなく全身浴が勧められています。

より「入浴法」についての知識を細かく知りたい場合、豊富な具体例を見てみたいなんて場合、同じ著者の『最高の入浴法』(大和書房、2018年)もお勧めです。