河口湖・音楽と森の美術館
紅葉とクリスマスと”音楽の美術館”
河口湖畔は秋から冬へ
11月も終わりの時期、河口湖音楽と森の美術館入り口付近にはまだ紅葉が残っていました。
※ 2020年より”オルゴールの森美術館”は”河口湖音楽と森の美術館”へと名称変更され、営業時間や入館料他も改正されました
参考
紅葉といえば秋の風物詩ですが、施設入り口付近は早くもクリスマスモードです。
秋の終わりから冬のはじまりへという、季節の移り変わり期を感じさせます。
“小さなヨーロッパ”
敷地内からは、到着前からずっと見えていた富士山が臨めますが、
美術館のキャッチコピーは、”小さなヨーロッパ”です。
湖(富士五湖の一つである、河口湖)のほとりにあるというロケーションは、施設内からもよくわかりますが、
湖畔に似合いのアイテムをということで、美術館の庭園内にはおしゃれなベンチなんかも置かれています。
小さな教会
“河口湖畔で富士山が近くにあって、かつ山に囲まれてもいる”という美術館のロケーションには、”レマン湖があって、アルプス山脈が傍にある”というスイスを彷彿とさせるものが含まれていますが、実際、”小さなヨーロッパ”と銘打たれた庭園内には、スイスの国旗が出ています。
スイス国旗のそばにある”小さな教会”は、お土産屋さんの”香りの館”で、
石鹸やアロマオイル等を扱っています。
元々抜群のロケーション下にあって、建物等もその風景にマッチしている、しかしマッチの仕方自体が出来過ぎているが故に、写真で見るとどこかミニチュアのように見えなくもない(でも本物です)といったあたり、どこか幻想的な風景でもありますね。
カリヨン広場
庭園内の”水の都”っぽい一帯、中央にあるのはカリヨン広場です。
“香りの館”が奥にあって、その向こうが河口湖です。
カリヨン広場の真ん中には噴水がありますが、手前の椅子とテーブルが、水の都のオープンカフェを思わせます。
オルゴールミュージアム
入り口傍には、コンサートホール(オルゴールミュージアム)があります。
二階への階段傍の天井にはシャンデリアがあって、
その付近にはフルートを演奏してくれるオートマタと、鏡に映ったクマさんのオートマタが置かれています。ちなみにオートマタとは、自動で動いてくれる機械人形のことです。
二階へ続く階段を上がっていくと、
ヴェルサイユ宮殿をインスパイアして造られたという、ドイツ南部・ヘレンキムゼー城(ルードヴィヒ2世築城)がモデルとされたお城が展示されています。
鮮やかな白の外観の他、室内の天井に描かれた空がちょっとした感動を誘いますが、
オルゴールの森のヘレンキムゼー城については、内部にこそ「売り」があります。
内部に、オートマタが仕込まれているんですね。
ヘレンキムゼー城とルードヴィヒ2世、エリザベート
ヘレンキムゼー城を築いたのは、19世紀半ばの第4代バイエルン国王・ルードヴィヒ2世です。
在位中には、後にドイツを統一し、鉄血宰相と呼ばれることになったビスマルクとも面識があった他、オーストリア皇后であり、ハンガリーの王妃でもあったエリザベートとも親交がありました。
癖があって宮廷社会を嫌っていたルードヴィヒ2世と、生来奔放だったエリザベートは共に類まれな美形であり、お互いを理解し合っていたといわれていますが、残念ながらこの二人は、ルードヴィヒ2世の(エリザベートの妹であるゾフィー・シャルロッテとの)婚約とその破棄を通じ、絶縁となってしまいました。
苦難に満ちた上ハッピーエンドにもつながらなかったという、ミュージカルにもなったエリザベートの人生同様、ルードヴィヒ2世の人生も時勢に翻弄される形で下り坂になって行くのですが、そんなルードヴィヒ2世の精神の逃避先が、まさにこの絢爛な世界にあったとのことです。
音楽とオルゴールと富士山
“小さなヨーロッパ”は「オルゴール」の森でもあるので、いろんなところで「音楽」がモチーフにされています。
ミュージアムショップの前に置かれているのはハーブのオブジェです。
遊歩道脇に置かれたオブジェは鍵盤楽器をモチーフにしたものぽいですけど、二段なんでなんとなくチェンバロあたりでしょうか。
エレクトーンとかパイプオルガンとか、候補は結構ありそうです。
レストランの窓際席からも富士山が臨めますが、
どこにいても富士山が見えるというロケーションは、やっぱりすごく良いです。
ミュージアムショップには、たくさんオルゴールが置いてあります。
河口湖畔の秋、美術館のクリスマス
晩秋から冬への季節は、
見事な紅葉も見どころとなるのですが、
紅葉からクリスマスシーズンへの流れもまた、大きな見どころですね。
アクセス・開館情報
開館時間/入館料
原則として10:00~17:00開館(最終入館16:30)
入館料は大人1800円、大学生・高校生1300円、小中学生1000円(他、各種割引あり。詳細は公式サイトに記載があります)。
アクセス
現地までのお勧めルート
都心部から富士五湖・河口湖へは東名で御殿場インターを目指すルートか、あるいは中央道・富士吉田線で河口湖インターを目指すルートがありますが、東名御殿場インターからだと高速を降りてからが長いので、中央道で河口湖インターを目指すルートがおすすめです。