写真撮影

【Outdoor Life/写真撮影】「ゆるふわ写真」の肝・ホワイトバランスの設定

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分25秒です。

【Outdoor Life/写真撮影】「ゆるふわ写真」の肝・ホワイトバランスの設定

「デジイチならでは」というか、わざわざ高いカメラを買ってまで撮りたいと思うような写真って、一体どういう写真でしょうか。

大抵の場合は、見るからにすべてが生々しくクッキリ写っているような、あるいは写真全体から「時間の流れ」が切り取られた感じが伝わってくるかのような「まんまプロっぽい写真」か、あるいは淡い色使いでキラキラ魅せてくる「ゆるふわ」系の写真じゃないでしょうか、なんて思います。

例えばインスタでタグ検索をしていても、ウケのいい「映え」写真の特徴って、大体そのあたりに収れんするのが良くあることですからね。

このうち、「まんまプロっぽい写真」を追求したい場合。

もちろん、写真撮影の基本的なことを抑えながらデジイチ撮影の経験を積んでいけば、相応の写真を撮影することはできるでしょうが、残念ながら最後にはボディとレンズの値段がモノを言います。

要するに、SNS投稿や写真集等で自分が惹かれた写真のような写真を今すぐにでも(=一定程度練習をすることによって)撮れるのかといえば、一般的にはそうでないことの方が多いと思います。

ちなみにボディとはカメラ本体のことですが、デジタル一眼レフカメラの場合は、レンズと本体がばらせる構造になっているのが原則です。そのことによってカメラの性能を後からカスタマイズできることが売りの一つになっているんですね。

カメラ購入後、レンズのみを適宜別売りのものと交換することによって、より自分好みの写真(ex綺麗な写真、見栄えのいい写真)を撮影することが可能となるのですが、このことは同時に、いくら経験を積んでスキルを磨いても、カメラ(話しの流れ的にはレンズ)の性能には限界があるのだという面をも示唆しています。

極端な話、仮に同じ人が撮影したとしても出来上がりに相違が出来てしまう場合もある、それが一番露骨に出てくるのが往々にして前者の写真だったりするわけです。

考えてみれば当たり前の話しなのですが、レンズとボディ併せたら数十万円もするようなカメラで撮った写真が、普通のデジイチで撮った写真と同じはずはないんですよね。

元々腕がいい人たちが、その腕に見合ったカメラをということで、ハイスペックなカメラを所持する、そのことで写真がさらに綺麗になる、そういう写真を見て「こういう写真を撮りたい」と思ってカメラを始めた人がエントリーモデルから入ってカメラの腕をあげたとき、次にネックになるのが「カメラ自体の性能の差異」だったりするというのは、とても良くある話だと思います。

なのでどうしてもという場合は、撮影技術自体を磨きながら、最新の機材(ボディ・レンズ共)の情報にも気を配っておく必要があります。

そしてお財布と相談しながら、その高みに登る日を目指すわけですね。

では淡い色使いでキラキラ、あるいはキャッチーな加工がお手軽に出来てしまう、そういう部分に特化したような写真はどうかというと、割と普通のデジイチでもOKだったりします。

すごく敷居が高そうに見えて案外そうでもない、ともすると「ミスショット」の中に奇跡の一枚が入っているというようなお手軽感さえ、ある場合もあったりします。

もちろん、最後にはやはり機材勝負となってくる場合もあるでしょうが、それでも「王道写真」と比べるとそこまでハードルは高くない・・・ことが多いようには思えます。

といったところで今回は、「ゆるふわ」系の写真を撮影する際のポイントとなる「絞り値」(被写体以外のボケ)とホワイトバランス(色味の調整)についての基礎知識とお勧め書籍を紹介します。

 

ホワイトバランス

ホワイトバランス

ホワイトバランスとは、光の色味を調整するための機能です。「写真内で強くなる色味」の設定が出来ます。

オートでも撮影可能ですが、色味をいじることもできるという、中々便利な機能ですね。

例えば晴天、曇天、電球、蛍光灯など、代表的な光の色味を基準とした調整が出来て、「晴天」で指定すると「晴天時に撮影した光」が当たっているように見える写真になり、「蛍光灯」で指定すれば、同様に蛍光灯下で撮影したように見える写真になります。

ここが恐らく、色味の調整の一番基本的な部分にあたります。

 

ホワイトバランス補正

具体的に特定の色(赤、青、緑、黄など)を個別に強くすることが出来る機能が、ホワイトバランス補正です。

写真全体をどういう色味で表現しようかといったことを、ホワイトバランス補正を使って整えていくわけです。

例えば緑の中で咲いている花をふわっとした空気感の中で撮りたいなどという場合であれば、ホワイトバランスで写真全体を引き立てる効果を持った自分好みの色味の光を探す、その上で、以下に記した「ホワイトバランス補正」によって微調整するという感じですね。

例えば、緑に対して緑をやや強めに、

緑+青に対して、青をやや強めに。

バラの赤・ピンクと同系統の色を強めに

ツリーを明るめに

シックに

色々遊ぶことが出来るので、写真撮影も楽しくなります。

ただし、撮影終了時に「補正」を元の状態に戻しておかないと、次にカメラを立ち上げるときにそのままの状態で撮影することになります。

普通に撮影していて「なんかおかしい」となる、設定を見てみたら前回撮影時の設定がまだ残っていたという失敗は未だにやってしまうミスの一つではあるのですが、やはり個別の設定は、あくまで特別な写真を狙っていきたいと思うときのものなんですよね。

なので、あまり機能に頼り切らず、まずは色味の調整なしで撮ってみてから改めてというかあえて調整して狙ってみる、という手順での撮影がおすすめです。

 

「写真の色味」とお勧め書籍

山本まりこ 吉住志穂 福井麻衣子『写真がかわいくなる デジタル一眼魔法の撮り方ブック』(インプレス、2013年)

写真集との違いは、ほぼ全ての写真に撮影データが付されていることです。

「こういう写真が撮りたい!」と思ったら設定をまねればいいだけというお手軽感がある他、デジイチの基本性能(シャッタースピード、絞り、露出補正、アスペクト比等々)についての簡単な解説も冒頭に乗せられているので、割と一冊あるだけで「撮るには撮れた」状態に持って行ける可能性が高い一冊です。

ちなみにこの手の「かわいい」系のデジイチ本、類書がかなりの数あるのですが、特に著者が女性の場合は本の構成や雰囲気がほぼ一緒だったりします。

なので、どれか一冊あればそれで大丈夫ともいえるかもしれませんし、一冊買うと二冊欲しくなるともいえるかもしれません。

いずれにしても、「ゆるふわ」を撮りたい場合、この手の本は一冊は持っておいて損がないでしょう。

 

WINDY Co.『露出と光と色がわかる 写真のきほんBOOK』(毎日コミュニケーションズ、2011年)

「こういう設定をするとこういう写真が撮れます」というデータも与えてくれているのですが、他にも天候や時間帯にまで言及して太陽光の性質が語られていたり、室内のライトの使い方について語られていたりと、「既にある程度経験のある人」が対象とされています。

入門用にというよりは、「好みの写真」を狙って色々撮ってみたけど、いまいちうまく取れない、何が原因なんだろう・・・といった時にお役立ちとなる一冊です。

タイトル通り、光と色の調整の仕方が細かく解説されています。