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【青春18きっぷの旅/二日目】”リゾートビューふるさと”で松本から南小谷へ

上信越青春18きっぷの旅

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分10秒です。

【青春18きっぷの旅/二日目】”リゾートビューふるさと”で松本から南小谷へ

奈良井駅から松本駅へ

奈良井駅発

奈良井宿での一泊後、前日到着したばかりの奈良井駅へ。

まずはJR中央本線で前日昼食をとった塩尻駅を目指します。

塩尻駅から松本駅へ

塩尻駅の次の目的地は松本駅です(青春18きっぷは普通列車乗り放題チケットなので、特急は候補から外します)。

松本駅到着後はJR大糸線で糸魚川駅へ、糸魚川駅から先は第三セクターの日本海ひすいラインとJR北陸本線を使って新潟を目指すのがこの日のルートですということで、旅行2日目にして訪れた、今回の18きっぷ旅では全行程中最長となる移動日のはじまりです。

この松本行き普通列車の出発時刻は、ほぼ宿のチェックアウトタイム(10時)でもありました。

ということで、仮に奈良井でゆっくりしていたとしても、乗車後の時間は既に”伊勢屋“を後にしていたはずの時間にあたります。

塩尻駅に着くまでは「強行軍的な日程でなければ、今頃はまだ伊勢屋のあの部屋でゆっくりしていたかもしれないな」というような気持ちがボチボチ残る部分も無くはなかったですが(早起き移動が必要な朝には、しばしば思ってしまうことですね 笑)、この辺りから”2日目”プランの気分が勝り始めます。

車窓からの風景は”点在する住宅の他は緑で満たされ、遠くにはほぼ四方に山が見える、空に広がるのは一面の真夏の青空”という、前日の高尾以来馴染みとなった風景です。

前日に始まり、翌日以降も続く道中にあって「同じような風景が続く自然の中を、絶えず流れる時間と共に自分自身が移動し続けていく」ことの心地よさが、ボチボチ馴染んできました。

リゾートビューふるさと

about リゾートビューふるさと

松本駅からは、40分の待ち合わせののち、全席指定の快速列車”リゾートビューふるさと(JR東日本公式サイト)”に乗車しました。

リゾートビューふるさとは全席指定なので指定席券が必要ですが、指定席券を購入すれば18きっぷで乗車することが出来ます。一見特急のようにも見えるのですが特急ではない、でも普通の特急とは楽しさが違うみたいだという、オンリーワン的な要素を持ったイベント列車です。

指定席券については、乗車前、乗車後、どちらでも購入可能ですが、話を聞いたところ「駅で買った方が安くなるよ!」とのことで、松本駅で指定席券を購入してから乗車することにしました。

リゾートビューふるさと乗車

リゾートビューふるさとは二両編成で、前方後方は共に展望席になっています。

前方なら進路が、後方なら後ろに流れていく景色がそのまま見れるようなデザインですね。

後方からの眺めも良かったですが、やっぱり前方からの視界は抜群で、沿線の風景自体、ずっと眺めていても飽きがこない景色が続きます。この日は月曜日だったのでまだ空いていましたが、土日祝日ならこうはいかないだろうな、という察しがなんとなくついてしまうところですね。

展望席は運転席すぐ後ろと更にその後ろに設けられていて、

備え付けの沿線写真集も閲覧できます。

18きっぷ旅二日目午前にして「何度目だろう?」という感じですが、この沿線だけでも丸一日使って観光してみたいような一帯でした。

“リゾートビュー”は電車に乗っているだけでも十分楽しめるのですが、さらに車内ガイド(単なる乗換案内とは異なる、本格的なもの)と沿線観光がセットになっています。

同乗しているリゾートビューアテンダントさんが車内放送による観光案内をしてくれるのですが、そこにさらに”現地での簡易観光”がセットになっているんですね。

さすがにこれは想像できなかった! という、文字通りのサプライズでした。

この日は平日(月曜日)だったのでそれでも限定的なサービスを受けたにとどまったのですが、リゾートビューふるさとでは、土日には車内でのイベントも用意されているようです。

穂高神社

リゾートビューふるさとの停車駅である穂高駅から徒歩圏内(駅から徒歩5分程度)にある穂高神社(公式サイト)は、穂高駅停車中の観光コースに含まれています。「乗車中に観光?」と、車内アナウンスでその旨伝えられた時はワンテンポ遅れの理解となったのですが、思わぬところで思わぬ経験をさせていただくことになりました。

JR穂高駅下車後、駅前から伸びた道(駅前通り)沿いに穂高神社の鳥居がありますが、駅前通りには自転車通行用のレーンが用意されています。もちろん観光利用も可能で、レンタル自転車を利用したサイクリングも楽しめます。

そもそも穂高駅は安曇野(信州あづみの公式観光サイト “安曇野の旅”)のど真ん中に位置していて、サイクリング自体も観光の目玉となっているんですね(参考:秋の安曇野サイクリング 前編秋の安曇野サイクリング 後編)。

ということで、駅前のお店で自転車を借りてサイクリングに出発した観光客2~3人とすれ違うこととなり、ついうっかり「今は観光列車に乗車中のひと時です」ということを忘れそうになったりしながら、穂高神社に到着です。

電車の乗車中でありながら、沿線観光のために途中下車して近隣の神社までという、ちょっと今までに味わったことがないような、なんとも不思議な気分での参拝となりました。この風景は、リゾートビューに乗車していなければ見れなかったはずのものだったんですよね。

神社までの道案内と、神社自体のガイドをしてくれたのは穂高神社の巫女さんです。

穂高神社の御祭神である穂高見命(ほたかみのみこと)は、日本アルプスの総鎮守で、穂高神社の奥宮は観光地として名高い上高地(JAPAN ALPS KAMIKOCHI公式サイト)にあるようです。

短時間ではありましたが、快速列車の乗車中に巫女さんの案内で安曇野の神社を参拝することが出来るとは夢にも思わず、当日の晴天とも相まって満足度の高いお散歩途中下車となりました。

再び穂高駅ホームに降り立ち、リゾートビューふるさとへ。

穂高駅を出発すると、

再び安曇野の自然の中を走り出しました。

信濃大町・歓迎太鼓

穂高駅出発後、次の停車駅は信濃大町駅です。ホームに着くなり何やら太鼓の音が聞こえてきたのですが、なんと、電車の到着を太鼓で歓迎してくれていました。発車時には座席についていたのでほとんど一瞬しか見えなかったのですが、駅のホームで手を振ってお見送りをしてくれます。

信濃大町駅ホームの見どころは、駅ホームに置かれたボード”写交場”です。ボード自体の映えのみが狙われたものではなく、希望者はここでコスチュームを借りて撮影することが出来るようです(ただし、南小谷行きでは停車時間が短いため、乗り遅れに気を付けてくださいとのことでした)。

木崎湖と海ノ口駅

信濃大町駅発車後、ほどなく”リゾートビュー”は湖畔沿いを通過します。車窓すぐ横に見える湖は木崎湖です。

車内アナウンスを聞いていると「アニメの聖地にもなった」美しい風景があるとのことで、列車もゆっくり走ってくれる旨告知してくれました。

ちなみにここでいうアニメの聖地とは、木崎湖と海ノ口駅です。

木崎湖や海ノ口駅が舞台となったアニメとは、『おねがいティーチャー』という、2002年に放映されたアニメです(以下、挿入歌のPVより)。

PVに登場するワンシーン、

見れば見るほど、海ノ口駅ですね 笑。

南小谷へ

ごくわずかの時間(松本・南小谷間が約2時間30分で結ばれています)だったとはいえ、結果的に見どころ満載だったこの日の路線の中でも1・2を争う位の満足感があったリゾートビューふるさと乗車。

木崎湖が見えてきた時点で、残念ながら残り僅かです。

ちなみに終点の南小谷から先は大糸線、日本海ひすいライン、信越本線と三路線を乗り継ぎ、目的地であるJR新潟駅到着は21時前になるというのがこの日の日程です。

旅はまだまだ半日以上続くのですが、大満足だったリゾートビューふるさと乗車の終点・南小谷駅着を前にして、ボチボチ次の路線が気になり始める時間帯が訪れました。

アクセス

松本駅

穂高神社

信濃大町駅

海ノ口駅

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