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【青春18きっぷの旅/四日目】信越本線&ほくほく線乗車 -雨模様のローカル線旅-
朝の弥彦駅
弥彦参拝や、その後の夕食、さらには宿泊先だったみのやでの時間など、満足度が極めて高かった弥彦での時間。

一泊を予定していた今回、残念ながら弥彦発はその翌日だったのですが、前日とは打って変わって朝からあいにくの空模様です。
弥彦線待ちの駅にいても、降ったり止んだりの中での時間となりました。
新潟駅行きの折り返し上り弥彦線を待つ、雨の弥彦駅ホーム。
駅から望める弥彦山方面。前日のことが早くも懐かしく思い出されます。
昨日の終点弥彦駅は、今日は始発の弥彦駅です。
ほどなく、まずは新潟駅を目指す弥彦線が到着。
今回の旅行の最終盤にあたる、最終日前日のローカル線旅がスタートしました。
旅行二日目以来の長距離移動がこの日の予定ですが、「ローカル線旅」的には、ゴール前のクライマックス的な一日にあたりました。
越後湯沢へのローカル線旅
「折り返し」の上りローカル線旅スタートは、午後の新潟駅から。
ここからは最終目的地が横浜となる形で、復路の旅に切り替わりますが、そうはいってもゴールまでの間には、まだまだ「お楽しみ」が控えています。
なんせ、乗車そのものが楽しみでもある、ローカル線旅ですからね。
仮にここから上越新幹線に乗るとしたら、今の時間が既にエピローグに含まれているんだよな、なんてことを思いつつ駅で昼食をとり、時間調整のために食後のコーヒーを飲んだ後で、まずは信越本線に乗車しました。
信越本線で犀潟(さいがた)まで
さて、そんな感じで最終日前日のローカル線旅。最初の目的地は長岡です。
長岡駅まで出た後さらに犀潟駅まで信越本線、犀潟駅からは北越急行ほくほく線で六日町まで、最後に六日町から上越線で越後湯沢まで、という行程が復路の「ラス前」です。
ちなみに新潟駅を出発後に長岡を経由して犀潟までという信越本線乗車は、そのまんま奈良井から新潟へ向かった二日目の逆ルートでした。

異なる点は、新潟入りした日はえちごトキめき鉄道の日本海ひすいラインで(糸魚川から)直江津まで、直江津から信越本線で新潟までだったことに対し、今回は犀潟駅(信越本線で直江津から二つ目の駅)まで信越本線で、そこから先は「ほくほく線」に乗車するという点です。
新潟入りした日に起点となった直江津駅(ひすいラインやほくほく線の始発駅)まで乗らず、その手前(信越本線とほくほく線の分岐駅)で内陸側に折れるルートですね。
直江津手前までの信越本線乗車ということで、やはり二日目の夕刻同様オーシャンビューを楽しむことは出来たのですが、この日は朝からあいにくの天気続き。
新潟駅を発ってからも、それは変わりませんでした。
曇りのち雨的な降り方ではなく、所々で結構しっかり降っているのが伝わってくる降り方です。
後から思えばこの雨に情緒的な何かを感じるというような捉え方にしても出来なくはないのですが、やっぱり行程中に降られると行動も限られてくるし、出来れば晴れていてほしかったというのが当日の正直なところではありました。
犀潟駅・北越急行ほくほく線へ
犀潟から六日町までは路線を運営している営業母体が変わるため、「ひすいライン」同様に別料金乗車です。
ローカル線の一つの特徴として、例えばリゾートビューふるさとのように、土日や祝祭日のイベントが充実しているという点が挙げられることって結構あると思うのですが、同じく沿線の観光に力を入れているほくほく線でも、日曜日には特別列車が走っていることが車内の広告や駅置きのパンフレットなどでプロモーションされていました。
トンネルの中を通る度に天井に映像が流れていくという「ゆめぞら」号。日曜日に乗れなかった以上どうしようもないことなのですが、これは乗ってみたかったですね。
なんてことを思いながら電車を待つ、犀潟駅。
割と首都圏にもありそうといえばありそうな駅舎と、ホームからの風景の中に入線してくるほくほく線。2日目の直江津駅以来のご対面です。
ひすいラインもそうだった記憶があるのですが、車内にはバスにあるような料金表示が用意されています。
出発後、ほどなく田園風景の中を走るほくほく線。「ゆめぞら」号の広告も目を引きます。
平日午後だと電車もいい感じに空いていますが、雨模様の天気だと田園風景も随分違って見えてくるんだなというのが印象的でした。
ひょっとするとこれが普段の顔なのかもしれないなと思えなくもなく、広大な田んぼの真ん中をひた走っていくローカル線での時間に、不思議な落ち着きを覚えます。
もちろん、カラッと晴れていてくれればもっと最高だったわけなのですが。
そういうイメージは、恐らく冬であればさらに強くなるのでしょう。
夕食途中下車@十日町
ほくほく線乗車では、計画段階から途中下車での夕食を予定していました。
本当は当日晴れていれば「ほくほく線」沿線で一か所(時間的に可能な範囲で)見てみたいところがあったのですが、雨模様それもかなりがっつり降る感じの雨だったということで断念。結果として沿線での夕飯の予定のみが残る形となり、十日町まで。
本場のへぎ蕎麦を、というのが夕食の予定です。
ほどなくして十日町着。
かつて直江津で見た越乃Shu*Kuraのオブジェに、再びお目にかかることが出来ました。
首都圏に普通にありそうに見える駅に、首都圏では見かけないタイプの電車がとまっているという十日町駅。よく見ると柱にもさびのような痛みが散見出来るあたりからも、この日降っていたのは雪ではなく雨ですが、何か雪国の冬を連想させられるような気分にもなります。
というか・・・
雨が降っていましたといっても、1時間に42ミリ・・・。よりにもよって、なんでここでなのかぁと(ちなみにこの時の予報は割と正確でした)。
しかも、元々目当てにしていたお店はこの日定休日だったんですね。
土砂降りの中、店名検索からアクセス経路を調べてみたら、出てきたのはなんと「本日定休日」の表示という、踏んだり蹴ったりとはまさにこのことです。
割とガチ目の絶望感味わったのですが、なら仕方ないと新たに調べなおして入ったお店にて、無事お蕎麦をメインとした夕食にありつきました。
その結論はといえば、いつか見た日のデジャブ。弥彦の釜飯アゲインという感じですか。
本命も対抗もないのが新潟の食、どれもこれも大当たりが基本ですということで、天ぷらそばとアユの塩焼き。どちらもものすごくおいしかったです。
しかもただおいしいだけじゃなくて、出てくるものすべてが現地産、地産地消なんですよね。そう思うと、食べることそれ自体の満足感に気持ち的な補正もかかって、さらにおいしく感じました。ごちそうさまでした。
最終泊地、越後湯沢へ
横浜界隈で例えるなら、どこか京急線とか東横線の駅っぽくも見える、十日町駅のホーム。
単に高架の島式ホームだからということなのでしょうか。写真では「空いてる駅」感が出ていますけど、それは人が少ないところを狙って撮っていたからで、学校帰りの中高生や会社帰りの人たちで、実際には割と混んでいました。
柱には「越後湯沢方面」の表記。
新潟県十日町市の、十日町駅です。
結構な土砂降りの中、そんな十日町駅のホームにほくほく線が到着。
写真にしても雨が写るってよっぽどですけど、この時はそのよっぽどの雨が降っていました(予報では1時間42ミリの雨)。
6駅乗って、この日の目的地、越後湯沢に到着です。
翌日の上越線乗車が終わってしまえば、次の電車は地元への直通電車である高崎線です。
まだ翌日の乗車も残っているのですが、「夏の旅行もこれで終わりか~」というような、ちょっとしたさみしさを感じた瞬間でした。
(続く)