【国内小旅行/ドライブto新潟 三日目】津南町へ

2018夏 小旅行ドライブto新潟

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【国内小旅行/ドライブto新潟 三日目】津南町へ

清津峡へ寄り道した後は、一路津南(つなん)町を目指しました。

津南町は新潟県内でも屈指の豪雪地帯として有名なところです。冬場のドライブとなると厳しいものも出てくるでしょうが、夏のドライブなら自然の中を走る時間を楽しめそうだ、という期待と共に訪問しました。

かつて上越新幹線の車窓から見えた一面の緑、見渡す限りの田んぼの中をひたすらドライブしてみたい、あわよくば歩いてみたいという希望と共にあった”津南詣で”。

到着を前にして早くも訪れる”大当たりの予感”と共に進みます。

田んぼの中をひた走りながらの風景の中(撮影時は車停めてます)、

見渡す限りの田んぼのはるか向こうには、山も見えています。

「ドライブそのものも目的」のドライブで、一路津南町を目指しました。

 

信濃川火焔街道

津南町に入るすぐ手前で、念のためガソリン補給。気になった「火焔街道」の看板をチェックしてみようと、給油をお任せして橋の傍まで歩いてみました。

信濃川火焔街道の「火焔」とは、縄文土器の形に由来するネーミングのようです。

「火焔街道」沿いの橋の袂には、二人の子供の像が置かれています。

夏は夏なりに、雪帽子がマッチするものですね。

 

津南町観光へ

ガスを満タンにした後で、念のためということでまずは観光案内所を目指しました。

一通りこちらの希望を伝えると、スポットから道順まで、かなり親切に案内していただきました。自分で調べただけの知識を持って周るのと、現地できちんと話を聞いて周るのとで随分違うなと、そんな気分になれたことを思いだしますが、時間との兼ね合いもあり、津南町で見られるスポットは今回は2〜3箇所。その上で食事までできれば120点というつもりで津南町巡りをスタートさせました。

 

見玉不動尊

最初に目指すことになったのは、そのルーツが12世紀末(1186年)にあるという見玉不動尊。眼病への霊験があらたかであるといわれていますが、入り口は、通り沿いからもわかりやすいところに位置しています。

車を停めて境内に入ってみると、入り口部分には仁王門と二体の金剛力士像があり、その先には長い階段と「長生きの水」。

境内の中、階段の中ほどの位置にあります。

日中でも涼しい木陰の中、「水」は上方から小さな滝のように流れてきます。

見玉不動尊の縁起は、平家一門が滅んだ壇ノ浦の戦い(1185年)直後、平清盛の家臣(宮本清左衛門)が不動明王像を持ち寄ったことにあるといわれています。

不動明王像自体は8世紀(733年)の行基の作だと伝わっているようですが、行基は、奈良時代に精力的な活動を続けたことから日本全国に縁のあるお寺を多数持つ、その上聖武天皇に奈良の大仏づくりを任されたという、古代史における聖人の一人です。

見玉不動尊の背後に控える苗場山麓ジオパークのルーツは40万年前、「火焔街道」の由来となった火焔土器の時代は5000年前です。

40万年前といえば地球上にまだマンモスがたくさんいた頃、5000年前といえば世界史的にはちょうど4大文明華やかなりし頃にあたりますが、人類史の中の「古代」が新しい年代に見えてしまうという、中々壮大な自然に囲まれています。

 

山道ドライブ

一面の緑の中を通された細い山道には、所々に幅寄せのためのスペースが作られています。

夏場を過ぎ、紅葉の季節を過ぎると一面が銀世界になるという一帯ですが、夏場の緑の濃さがすぐ近くまで迫ってきます。

昼夜で別の表情を持っているようにも見えますが、夏場の日中だと、ドライブしているだけでも気力がチャージされるくらいの生命力に満ちているように感じます。

景色は最高で、空気もとてもおいしいです。

唯一に近い難点としては、昼であったとしても、上下一車線の山道は走り慣れていないと中々ハードルが高く、割とドキドキのドライブが続く区間があったことが挙げられます。そういう怖さは感じました。

 

じゃまくら石公園

見玉不動尊に続いて、じゃまくら石公園へ。見玉不動尊と並んで観光案内所で教えていただき、新たにコースに加えたスポットでした。

『人が住む前は大蛇が住んでいた、人が住むようになって住みづらくなった大蛇は信濃の国へ移ってしまった、移る前にその大蛇が枕にしていた石があった』という言い伝えから「蛇(じゃ)が枕(まくら)にした石」→「じゃまくら石」と命名されたようです。

じゃまくら石公園のすぐ近くでは、廃校となった小学校(津南町立中津峡小学校)跡が「かたくりの宿」という温泉宿になっているのですが、じゃまくら石公園はその「かたくりの宿」パーキングに車を停めて、徒歩で下に降りたところにあります。

さらに、じゃまくら石公園の傍から山の中へと伸びたハイキングコース上には、見倉橋という有名なつり橋がかかっているのですが、実はその見倉橋こそが、津南町観光でぜひ訪れたいと思っていた場所でもありました。

ちなみにこの時、平日昼間だったためか、「かたくりの宿」から坂道を下って降りてくるとき、じゃまくら石公園の先には観光客含め特に人影は見当たりませんでした。

軽装、そして革靴という装備が気になりはしたものの、まあ、せっかく来たんだし、多少山道があったとしても、多少で済むでしょう。

なんてことを考えながら歩いていた矢先に出てきた「クマ出没注意」の看板。

見倉橋見れなかったのはかなり心残りだったんですけど、そもそも山道のハイキングコース自体が数年ぶり以上のご無沙汰だったということで、クマ出没警告とも併せて「撤退もまた勇気」といった決断を下すことになりました。

残念、次回こそは!

 

津南町の風景

気を取り直して、次なる目的地へ。夏の空いっぱいに広がる雲と、その下で日差しを受ける、一面に広がった田んぼ。道路の両側に広がった、のどかな田園風景が続きます。

この付近で車を停めて写真を撮っていると、同じように車を停めて風景写真を撮っている方がいらっしゃいました。車のナンバーを見てみると、同じ南関東からの遠征組だったことが分かりました。

なんとなく目が合ってどちらからともなく挨拶をすると「本当にきれいな景色ですね」「本当ですね、何枚撮っても飽きがこないですよ」などと、想定外の会話も弾む時間となりました。

ということで、道を急ぐのも勿体ないような風景の中、ドライブが続きます。

 

龍ヶ窪

この日の津南町での最後の目的地、龍ヶ窪

龍ヶ窪は名水の源泉であり、一帯は「新潟県森林浴の森」100選に選ばれているというハイキングコースでもあります。

きちんと歩くとそれなりに長いコースなのですが、日も暮れかかった時間帯、「今回は気持ち龍ヶ窪を見るまでの行程を」と考えて進みました。入り口からブナの木が鬱蒼と茂る様子ハイキングコースは、時間帯が時間帯なので、日中よりは光が弱めになっていました。

龍ヶ窪着。一番入り口に近い部分です。

龍ヶ窪は毎分30トンの地下水が常に湧き出ていることによって作られている沼で、その水は決して濁ることがないと言われている他、”龍神伝説”の言い伝えも残されています。

「長い干ばつ続きで食うに困った村民が、寝ている龍の隙を見て卵を盗み出しそれを食べようとした」

「ところが卵の中にいた龍の子供が母親龍に助けを求めたため、それに気づいた母親龍は怒り狂って、逆に村人たちを食い殺そうとした」

「はじめこそ怒り心頭だった母親龍も、『せめて子供だけは助けてくれ』と懇願した村人の態度に心を打たれたことから態度を一転」

「干ばつによって飢えに苦しんだ村人たちのために三日三晩雨を降らせ、池を作ってあげた」

その池こそが竜ヶ窪だ、というものです。

竜ヶ窪は水質もよく、湧き水によってできた濁ることがない沼だといわれているのですが、「濁りがない」ことは、龍神伝説の中では「登場する村人たちの心の澄んだ様子」として表現されています。

命がけで子供を守ったことについては村人も龍も同じだということで、「龍」的にも、村人に対して相通ずるものがあったことからのものでしょう。であればということで、一帯に「濁った目論見」を持ち込んでしまえば、濁ることのない湧き水についても継続した保障の限りとはならない、なんて読み方もできるにはできそうです。

郷土に根付いた伝説や言い伝えは、往々にして大切な何かを後世に伝えるために遺されたものだという性格を持つものですが、自然の創作物である「龍ヶ窪」に対する畏怖と敬意の入り混じった先人たちの気持ちこそが、後世に伝説を残したのだとはいえそうですね。

龍ヶ窪一帯は、森林浴に適した広大なブナの森に囲まれています。

ブナに囲まれた歩道は、どこか昔の街道を思わせるような道になっていました。ハイキングコースはここからさらに奥へ、ブナの原生林に囲まれたまま続きます。

 

十日町方面へ

津南町の田園地帯では、山道と田んぼが混在していることがよくわかります。

やがて、ただひたすら田んぼの中を走る道へとつながりました。まっすぐ走ると柏崎へ。

名残惜しさを感じつつ、最終目的地である新潟市内へ。約4時間弱の行程となりました。

横浜出身・在住。現在、主に横浜(みなとみらい線沿線中心)の街歩きガイド記事を書いています。鎌倉・江ノ電沿線街歩きや箱根エリアの他国内小旅行記事をはじめ、その他の話題もボチボチ。サイトへのご意見・ご感想等々は、お手数ですがPCからお願いします。

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