萬代橋、信濃川、みなと・さがん、みなとぴあetc
萬代橋と信濃川
新潟島中心部の東端からJR新潟駅に向かう形で架けられた橋が、現在国指定重要文化財となっている萬代橋です。
「いつまでも橋が続き、新潟の街が発展するように」との祈りが込められた命名と共に竣工した萬代橋でしたが、明治19年=1886年に竣工した初代の萬代橋(木造)は、残念ながら明治41(1908)年に古町にて発生した火災で焼け落ちてしまいました。
大火後、初代の萬代橋は二代目萬代橋となり(明治42年=1909年12月竣工)、やがて昭和4=1929年8月に、現在の三代目萬代橋が竣工します。
信濃川河口部とみなと・さがん
“みなと・さがん”は信濃川河川敷の緑地であり遊歩道です。
河川敷でありながら日本海にも近いところに位置しているため、それと意識しているとどことなく感じられる潮の香りがただよってくるという、”ならでは”な魅力を持っています。
【開港都市・新潟の風景/2021】信濃川河口部とみなと・さがんへ
”みなとぴあ(新潟市歴史博物館)”と新潟の郷土史
萬代橋付近から信濃川河口部に向かって”みなと・さがん“を歩いていくと、信濃川流域で最も日本海に近いところに架けられた柳都大橋の向こうに“みなとぴあ”があります。
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旧新潟税関庁舎
旧・新潟税関は、新潟開港の翌年である1869年(明治2年)、関税業務を行う新潟運上所として信濃川の川岸を埋め立てて造られました。
荷揚げ場・石倉(旧新潟税関庁舎傍)
1869年(明治2年)に新潟運上所として竣工し、やがて1873年(明治6年)に新潟税関と名を変えた旧・新潟税関庁舎のすぐ傍(信濃川側)では、かつて船から貨物を揚げるための作業場や石段等が築かれていました。
2005(平成17)年以降、旧税関庁舎前では、発掘調査によって明らかになった当時の信濃川の川岸の様子が再現されています。
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旧第四銀行住吉町支店
信濃川河口付近の左岸に位置するみなとぴあ=新潟市歴史博物館の周辺には、今も旧・新潟港時代の雰囲気が色濃く残されていますが、2005年(平成17年)に有形文化財登録された旧第四銀行住吉町支店も、そんな”かつて”を思わせる一画にあります。
二代目の新潟市役所庁舎風に作られた”みなとぴあ”と並んでもそん色なく見える建築物は、1927(昭和2)年、現在の中央区住吉町(国道7号線沿い、柳都大橋付近)にて竣工しました。