紅葉の季節の箱根強羅公園
about 箱根強羅公園
箱根強羅公園について
箱根強羅公園は大正3(1914)年、箱根登山電車の終着駅である強羅にて、日本初のフランス式整型庭園として開園しました。
フランス式庭園とは、平坦で広大な敷地に左右対称かつ幾何学的に池などを配置した特徴を持つ庭園のことですが、強羅公園一流の特徴としては、このフランス式庭園が傾斜面に作られているという点が挙げられます。
ほか、庭園内に様々な花が植えられていることやそのほか施設などがあること等々も、公園を魅力的に見せる要素となっています。
参考:箱根強羅公園公式サイト “公園について“
公園上駅と公園下駅
現在は、箱根登山ケーブルカーの公園上(こうえんかみ)駅(西門側)、ないしは公園下(こうえんしも)駅(正門側)が最寄りとなっています。
元々の最寄だった強羅駅よりさらにアクセスが良好になった形ですが、駅名に付された”上””下”はケーブルカー沿線で隣接する二駅の高低差を表していて、公園上駅は高所に、公園下駅は低所に位置しています。
桃源台駅(芦ノ湖傍)から向かう場合、ケーブルカーの始発・早雲山駅(大涌谷、芦ノ湖方面)に近いのが上駅で、終点・強羅駅の隣の駅が下駅です。
反対に箱根湯本駅から箱根登山電車で強羅駅に向かった場合、箱根登山ケーブルカーの始発・強羅駅の次の駅が公園下駅、その次の駅が公園上駅です。
どちらの駅下車がお勧め?
公園上駅側に強羅公園の西門が、公園下駅側に同・正門がありますが、共に駅から公園までは徒歩30秒〜1分圏内です。
公園内の傾斜がそこまできつくないことや、公園内をぐるっと一周するためには下りきった後に上る必要があることなどを併せて考えた場合。
どの道下駅から入ったとしても公園内で上り坂を上ることを避けては通れない、つまりはどちらから入っても構わないのではないかと思えなくもないのですが、参考までに、早雲山駅の駅員さんのお勧めは、上駅下車の方でした。
車 or 公共交通機関
箱根強羅公園まではもちろん車で向かうことも出来ますが(有料駐車場は43台分完備。一時間300円)、おすすめ度的にはどうでしょうかというと、私見としては、箱根強羅公園(さらにはケーブルカーエリア)への直での車アクセスはどちらかというと車の運転に自信のある人、尚且つどうしても車で行きたい人向けであるようには思えます。
公園につながる全ての道がずば抜けて難度の高い道であるというわけでは全くないし、もちろん走りやすい道やドライブコースとしておすすめの道などもたくさんあるのですが、ちょこちょこと「そうではない道」が含まれてくることになるんですね。
結局のところ、箱根ドライブってスポットごとの駐車場のキャパ共々、この部分が曲者なんですよね。
加えて、現地では主要観光スポット間の交通インフラが充実している、さらに箱根強羅公園のように箱根フリーパス優待で入園無料となる施設もあったりするので、諸々全て含めて考えたら、特に強羅公園の場合。
軍配は公共交通機関の方に上がる・・・のではないかと感じます。
箱根強羅公園の秋
ということで、箱根入り後早々に公共交通機関利用に切り替えてフリー切符を購入したという今回は、公園上駅で下車後、強羅公園の西門側から入園しました。
正門と西門
正門(公園下駅側)から入ると公園内を見上げる形になって、見上げた先に箱根の山々を望むことが出来ますが、
西門(公園上駅側)から入ると、下方向に広がる公園の、遥か向こうに箱根の山々が見渡せます。
正門の正門たる所以を理解できるような気分になる反面、西門からの風景が醸すプライベート感もなかなかのものですということで、どちらからがお勧めかと問われても、ここは中々甲乙つけがたいところかもしれません。
西門傍からの風景
西門入ってすぐのところから、正面に箱根の山々、その手前に音楽堂(=東屋風の建物)です。
入って早々、早速の絶景ですね。
パッと見た感じ、西門傍から望む紅葉はやや微妙な感じだったのですが、
時機を逸した感のある紅葉に比べて引き立っていたのが、ちょうど盛期を迎えていた秋のバラです。
西門寄りに位置するローズガーデンは、今がまさにちょうど旬、見ごろの状態でした。
公園中心部
公園中心部には”フランス式整式庭園”強羅公園の象徴ともいえる噴水が作られています。
さらに、この噴水の周辺には一色堂茶廊(喫茶店)、CAFE PIC(レストラン)、白雲洞茶苑(茶室)等々、お茶や食事が出来る施設が多く置かれています。
公園の”顔”的なエリアですね。
西門傍からだとはっきり公園の全景を確認できなかったのですが、
公園のちょうど中心部にあたる噴水池周辺では、音楽堂を取り巻く形で紅葉がまさに見ごろを迎えている様子がはっきりと伝わります。
園内の散策コースにはススキも植わっていて、
すすきの向こうに紅葉、そして秋の空という、箱根の秋の縮図が詰まっていました。