旧第四銀行住吉町支店
ロケーション
信濃川河口付近の左岸に位置するみなとぴあ=新潟市歴史博物館の周辺には、旧新潟税関庁舎や荷揚げ場・石倉など、かつての施設がいくつか復元等されていることから、付近一帯には今も旧・新潟港時代の雰囲気が色濃く残されています。
信濃川沿いの遊歩道”みなと・さがん”に立てられたガス灯風の電灯もその雰囲気の中にあるものですが、2005年(平成17年)に有形文化財登録された旧第四銀行住吉町支店も、そんな”かつて”を思わせる一画にあります。
休館日は月曜日、通年で9:30~21:00の見学が可能です(2025年10月現在、工事のため休館中です)。
二代目の新潟市役所庁舎風に作られた”みなとぴあ”と並んでもそん色なく見える建築物は、1927(昭和2)年、現在の中央区住吉町(国道7号線沿い、柳都大橋付近)にて竣工しました。
当時の住吉町は地域一帯の商取引や金融取引の中心地だったようですが、のちに道路建設の一環として立ち退きを余儀なくされたため、2003(平成15)年に現在地(中央区柳島町2丁目)に移築・復原されました。
信濃川のほとり、すぐ向かいにはみなとぴあ(新潟市歴史博物館)があり、
信濃川の対岸には朱鷺メッセを望めます。
参考
館内へ
館内に入ってみると、吹き抜けとなっているロビーは、
1階からも2階からも見学できるほか、
天井の高い会議室なども見学できます。
当時の日本が国運を賭して目指した方向性、すなわち和魂洋才を理想とした文明開化の表向きが伝わってくるような内装も特徴的なのですが、洋風尽くしの館内にあって、どこか心が落ち着く和室も用意されているあたり、これも同様に“当時ならでは”なのかもしれません。