改修前の、旧道庁本庁舎
赤れんが庁舎と庭園

北海道庁旧本庁舎=道庁赤レンガ庁舎は、1888(明治21)年に竣工したかつての本庁舎です。すぐ隣(写真裏手)に位置する新庁舎が完成するまで、約80年に渡って”道政の中心”の役割を務めてきました。
JR札幌駅から徒歩10分程度と、ほど近いところに位置しています。

現在は”道政の中心地”ではなく“札幌観光の目玉スポット”としての役割を果たしていて、前庭では四季を通じて数々のイベントが催されています。
25年の改修後、この点はさらに強化されることになりました。

画質が少々劣りますが、雪の季節の赤レンガ庁舎です。こちらも改修前の姿です。

入口に通じる部分はしっかり雪かきがされていますが、

道の端に寄せられた雪の量からは、雪国の冬を思わされます。
参考
旧庁舎前庭

赤レンガ庁舎の前庭には大きな池があるのですが、

季節によっては、渡り鳥であるマガモが泳ぐ姿を楽しむことも出来ます。
夏季にシベリアで繁殖活動をしているカモが、越冬のため北海道や本州に渡ってくるということで、札幌には秋(シベリアから北海道へ)や春(北海道からシベリアへ)の気候がいい季節に立ち寄っているようです。
札幌・ウラジオストク間の距離が約750キロだということで、短く見積もったとしても1シーズンに数百キロ以上の距離を往復しているタフさがあることになりますね。
ちなみに緑色の頭がオスのマガモ、茶色の頭がメスのマガモです。

マガモと同じく冬になると日本に飛来するという、マガモと同じ”カモ科”のハクチョウは3000~4000キロ程度飛ぶと言われていますが、マガモの飛行速度は約70キロ程度出るところ、ハクチョウもほぼ同程度で、最高で100キロ程度出るようです。
参考:日本自然保護協会 “知ってるようで知らないカモの世界“、三市北蒲原郡地区理科教育センター “ハクチョウ(カモ目カモ科)“
旧道庁本庁舎(赤レンガ庁舎)内部へ
以下は改修以前の同庁本庁舎内の様子の一部です。
現在の華やかなイメージを伴った観光施設とは違い、”かつて”は歴史的な文化財としての価値が前面に押し出された施設となっていました。

一般公開されている赤レンガ庁舎内部では、

歴史資料の展示のほか、旧北海道長官・知事室が記念室として公開され、

北方領土問題の啓発活動に使われている一角も用意されていました。

