【00年代の札幌】北海道大学構内(JR札幌駅、道庁赤レンガ庁舎傍)

東北/北海道
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about 北海道大学

札幌農学校から、”国立大学法人・北海道大学”へ

北海道大学は、1876年(明治9年)に設立された札幌農学校をルーツとする、国立大学法人・北海道大学が運営する国立大学です。

JR・地下鉄札幌駅のすぐ傍に位置しています。

“国立大学法人が運営する国立大学”であるとは、”国立大学法人法”が制定された平成中期(平成15年=2003年)以降、運営主体が文部科学省(=国)から各国立大学法人に移ったことを意味していますが、北大であれば“国立大学法人・北海道大学”が北海道大学の運営をしている形ですね。

このことによってより効率の良い研究機関運営が期待出来る体制が整った反面、国からの交付金の恒常的削減によって、各大学にとっては予算面で不利が生じることにもつながりました。

結果、現状では未だ”制度変更”の単純な甲乙がつけ難く、各大学にとっては依然難しい舵取りが要求される局面となっています。

沿革

札幌農学校として設立されて以降の北大は、設立の根拠法(帝国大学令、国立大学設置法、国立大学法人法)変遷に伴う名称変更や組織変更を幾度か繰り返しています。

1876年の札幌農学校設立後、1907年に東北帝国大学農科大学(東北帝国大学の設立に伴ったものです)、1918年に北海道帝国大学、戦後1947年からは北海道大学となって、2004年以降、現在の”国立大学法人北海道大学“へと繋がります。

元々は農学を専攻する単科学校として、当時の農商務省や北海道庁の管理下に置かれていた札幌農学校は、のちに工学科や水産学科などを増設して帝国大学(東北帝国大学農科大学)へと昇格しますが、特に”北海道帝国大学”となって以降は、漸次、現在の北大の姿である総合大学へと近づいていくこととなりました。

参考

広大なキャンパス

北海道大学を観光客目線で見た場合、その魅力の一つに”広大なキャンパス”があります。

例えば「首都圏(特に都心部)でキャンパスの広い大学」の一つには、北大と同じ旧・帝国大学の東京大学があります。

本郷キャンパスの敷地面積は約60万m2に及ぶ、キャンパス所在地である文京区全体のおよそ5%を占めている規模で、丁寧にキャンパス内観光をすると軽く2時間以上はかかるようです。

少なくとも都心部ではその広さが突出しているのですが、北大キャンパスはなんとその本郷キャンパスの3倍程度の広さ(1776249m2を有しています。

ちなみに北大占有地の総敷地面積は660km2=6億6000万m2ほどあって、この規模は東京23区の総面積を凌駕するのですが、札幌駅傍に位置する“いわゆる北大キャンパス”“北大が所有する総敷地面積”に占める比率1%にも満たないようです。

上には上がある、桁違いとはまさにこのことですね。

参考

北大キャンパス

北海道大学予科記念碑

正門すぐのところに置かれている、“北海道大学予科記念碑”です。

札幌駅前付近から北大構内に入った場合、この”予科記念碑”が入ってほぼすぐのところに置かれているのですが、ここから北西方向に向かって広大な北大キャンパスが広がっています。

大学予科とは

大学の予科とは、日本の教育制度が旧制だった時代、大学入学前に設けられていた教育課程のことです。

旧制高校の中でも、いわゆる“ナンバースクール”(旧制一~八高)の卒業生は”旧・帝国大学”への進学が原則として保障されていましたが、“予科”の場合はさらに進学先が絞り込まれる形ですね。

5年制の旧制中学の4年修了以降で入学資格があった学校で、入学時の年齢や就学年数(3年間)の点ではほぼ旧制高校に等しいものの、その後特定大学への進学が保証されているという点では現在の大学の教養課程に等しい性質を持っていました。

1918年に発足して1947年まで継続した北海道大学予科は、その間11100名の卒業生を輩出したようです。

参考

大学構内に通された長い道

北大キャンパスの中に入って思ったことは、とにかく「でかい!」「広い!」ということでしょうか。

単純に「広い」というよりは、広すぎ、デカすぎて「すごい」という感じです。

「キャンパス内に伸びた長い道」の共通イメージをあげると、そもそも並木道の向こう側が見えないというあたりに落ち着きますが、並木道の果てがイラストでいうところの一点透視図法の消失点のようになっています。

構内では自転車に乗っている大学生らしき男女をぼちぼち見かけた記憶があるのですが、現実問題として構内に自分用の自転車を持っておかないと、所属学科・学年によっては大学生活が成り立たないなんてことになってしまうのかもしれません。

少々画質が落ちますが、この点は季節が違っても然りで、

視界の限りに果てしなく道が続いている様子がうかがえます。

かといって、ただ広いだけなのかと言えばそうではなく、キャンパス内部には庭園然としている一画もあって、

エリアによっては、雰囲気がほぼ公園なんですよね。

古川記念講堂

現在の北大が、かつて東北帝国大学農科大学だった時代(明治42年)、当時の古川財閥の寄付によって作られた講堂です。

かつては林業教室として使われていたようです。

入り口からは比較的近いところ、

冒頭に記した”予科記念碑”や、後述するクラーク先生の胸像付近に位置しています。

参考

クラーク博士胸像

現在の北大の前身である札幌農学校を設立した、初代教頭ウィリアム・スミス・クラーク博士の胸像です。

”boys, be anbitious!”の名言でおなじみの先生ですね。

前記した古川記念講堂傍に位置しています。

参考

北海道大学総合博物館

総合博物館は、

クラーク博士の胸像等から少々北側方向に歩いたところに位置しています。

北大の歴史を始め、医学、考古学、生物、鉱石等の標本が展示されている他、市民向けの生涯学習イベントなどもしばしば開催されているようです。

入館料は無料、10時~17時開館、月曜と年末年始(12/28〜1/4)が休館です。

参考

人工雪誕生の地

“人工雪誕生の地”碑は、総合博物館からさらに少々北側に進んだ、同じ道沿い左手に置かれています。

昭和11年3月12日、当時この地にあった北大理学部の常時低温研究室において、世界で初めて人工雪の結晶が誕生したことを記念して、昭和54年7月4日に設置されました。

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