【群馬/新潟青春18きっぷ旅:初日その10】鉄道展示館とEF63型電気機関車

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鉄道文化むら内、鉄道展示館

鉄道展示館と電気機関車 -国鉄EF63形-

鉄道展示館は、碓氷峠鉄道文化むらの園内、アプト式の線路や189系電車の背後に位置しています。

ガレージ内に停車中の機関車は、かつて旧碓氷線専用の補助機関車として、横軽間(横川駅-軽井沢駅)で189系の特急との協調運転を担っていた、国鉄のEF63形機関車です。

このEF63形とほぼ同時代に活躍していた国鉄時代の機関車には、国鉄の全盛期から終焉にかけてブルートレインをけん引していたことで有名なEF65形がありますが、カラーリングのよく似た2台の機関車は、いずれもブルートレインブームに象徴される国鉄末期の時代を彩る花形機関車ですね。

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イメージキャラクターたち -昭和を彩る令和-

“かつて”を思わせる実物が固めて展示されていることによってリアルな懐かしさが伝わって来る一帯には、今を感じさせるアクセントも用意されています。

上写真の等身大パネルの人物たちは、横川駅でお出迎えをしてくれている「文化むら」イメージキャラクター二人(手前)と、旧碓氷線を舞台としたラノベ(※)のヒロイン、浅間夏綺さん(奥)です。

のちの「ゆるキャラ」や「萌えキャラ」のルーツとなる地域活性化のためのキャラクター文化の萌芽は、まさに国鉄がJRになった頃、昭和の終わりから平成にかけてのあたりでしょうか。厳密に探ると諸説あるのでしょうが、やがてインターネットの発展・普及と歩みを共にすることになるこの特徴的な風潮は、平成の30年間をかけて「ゆる」「萌え」現代日本のキラーコンテンツの一つへと育て上げました。

結果、本来であれば受け手の意識をバーチャルな世界に持って行く役割を担っているはずのバーチャルなキャラ達によって、逆に”昭和は遠くなりにけり”の現実を認識させられるというのもまた、中々に”今”を感じられて良いと思います。

横川駅前然り、鉄道展示館然り、全ては施設内やその周辺に”かつて”が鮮明に残されているが故のことなんですよね。

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運転席へ

駅ホーム以外の場所で機関車にここまで寄れる時点で凄い事じゃないかとは思うのですが、かつて横軽間で特急列車として使われていた189系を車内含めて丸ごと保存・公開しているのが”鉄道文化むら”です、ということで、

EF63形では、運転席の内部まで見せてくれます。

引退前であれば一般人が見ることが出来なかった風景も今は一般公開されていますが、EF63形ではこのほか、本物の運転台を利用したシミュレーターが有料(1回1000円、10分程度)で楽しめるようです。

屋外展示場/”あぷと君”運行

鉄道文化村ではこのほか、園内をぐるっと一周してくれる機関車「あぷと君」や、旧中山道沿いに作られた”アプトの道”沿い、あるいは国道18号線沿いからもその一部が視界に入って来るという鉄道の屋外展示場も用意されています。

特に屋外展示場については「鉄道文化むらに来たのであれば、このエリアでゆっくりしていかないと」というスポットで、電車のすぐ傍でレジャーシートを広げてご飯を食べることが出来れば、車両によっては日中は車内も解放されているので、中に入ってみることも出来ます。

ここに来ることを鉄道文化むら来訪の目的にしてもいいくらいのところであり、元々当初はそのつもりでいたのですが、残念ながら今回は都合によりその手前にて引き返すこととなりました。

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