少し早めの夕食
開いているお店は?
水上駅前に着いた時点で、時刻は夕方です。
「この時間であればなんとかなるだろう」というあまり根拠がないといえば根拠がない想定の下、「水上駅前で夕食」ということを計画段階では決めていたのですが、水上駅前のほぼ全てのお店は営業終了の様子。
それでもお昼は多少賑やかだったのですが、夕方の水上駅前は”本日終了”感が色濃い一帯となっていました。
食事処 ちゃこ

若干焦りつつも端から駅前を確認したところ、一軒だけ開いているお店を発見。
お店の看板には「食事処 ちゃこ」「上州名物 おっきりこみうどん」と掲げられています。
“夕食抜き”も覚悟していたところから一転して名物にありつくことが出来そうだということで、一気にテンションアップ。
早速お店に入ると、”上州名物 おっきりこみうどん”(農林水産省・うちの郷土料理 “おきりこみ/おっきりこみ 群馬県“)を注文しました。
BGMと、夕暮れ時の水上駅前
駅前にはほぼ人がおらず、店内の客席には自分一人です。
思いっきり素を晒して独り言時間を楽しみたくなる気持ちを店員さんの存在で抑制しているという、なんともくすぐったい時間の中でうどんの出来上がりを待っていたのですが、そんな状況下でつい先ほど眺めた谷川岳の絶景や、水上駅までの道中で見た西日が差す小さな公園の風景等々が鮮明に蘇ってきます。
たまたまそういうめぐりあわせだったのか、それとも店員さんの趣味なのか、店内では“The Sun Is Burning”(YouTubeより)に始まって、延々”サイモン&ガーファンクル”が流れていました。
おきりこみうどんを食べる前にして、すでにお腹いっぱい胸いっぱい、という感じですね。
群馬名物・おきりこみうどん

そんな状態で登場した真打ち、”おきりこみうどん”。マイタケ入りを注文しました。

パッと蓋を取った瞬間のビジュアルで勝ち確、ふわっと伝わって来るいい匂いでダメ押し、これは絶対おいしいうどんだとわかる感じが良いです。

ナルト、ゆで卵、マイタケをはじめとする山菜の下には、おきりこみ(ほうとうのような見た目、食感を持つうどんです)が潜んでいます。
どこから食べようか、マイタケから?油揚げから?それともおきりこみから?ゆで卵は最後の方でいいよね、というような贅沢な悩みがコンマ数秒ほど。

まずはおきりこみからいただいた後、完食までは割とあっという間でした。
思えば、パッと駅前の様子を見た時に感じた「およそ腹の足しになるものが食べられればなんでもいい」というような状況から一転、「土地のおいしい名物を食べることが出来た」という一発逆転劇で、その分の満足度も加算された形になったわけですが、SNS等の口コミを見ていると、同じような状況から同じような経験をされた方も結構いるようです。
なんとも有難いことですね。
店員さんもとても親切でコミュ力が高い方でしたといったこととも併せて、言うこと無しの時間を過ごすことが出来ました。

