六本木ヒルズとけやき坂通り
けやき坂通りのイルミネーション
連日の真夏日が続き、いよいよ夏も本番に向かっていこうかという今日この頃。
やや(?)季節外れではありますが、2015年年末、クリスマスシーズンの六本木ヒルズ(公式サイト)内、けやき坂通り(港区観光協会公式サイト “六本木けやき坂通り“)のイルミネーションです。
通りの正面に見えているのは、同じ港区内、芝公園(東京都公園協会公式サイト “芝公園“)に位置する東京タワー(公式サイト)です。
浅草寺や”駒形どぜう“がある浅草などの下町エリアでは東京スカイツリー(公式サイト)がしばしば目に入ってくるように、港区界隈では東京タワーが割とそこかしこで視界に入って来ますが、
足もとに位置するけやき坂通りを彩るイルミネーションは、負けず劣らず鮮やかに変化します。
青と、
赤。
イルミネーションがイルミネーションとして完結しているだけでなく、華やかなクリスマスマーケットも開催されていました。
イルミネーションはけやき坂通りの、クリスマスマーケットは六本木ヒルズの、それぞれ年末恒例行事となっています。
横浜方面から向かう場合。
JRではなくみなとみらい線から直通運転されている東横線の中目黒で日比谷線に乗り換え、六本木駅(中目黒から三駅目です)で下車して現地を目指す(下車後は六本木通りを渋谷方面に向かって歩きます)というルートがおそらく最短です。
他、東横線の武蔵小杉駅乗り換えで東急目黒線・東京メトロ南北線直通電車を利用し、麻布十番駅から徒歩で向かうコースを選ぶことも出来ます(東急目黒駅時刻表)。
けやき坂通りと六本木界隈
簡易・六本木近代史
江戸時代までの六本木は武家の所有地や寺社などが置かれていた、比較的のどかな(閑静な)街だったようですが、明治時代に帝国陸軍の軍用地として拓かれて以降、近代日本の激動に巻き込まれていきます。
決定的だったのは、第二次世界大戦終戦と共に訪れた占領統治時代。
米軍(GHQ)に接収されたことで、接収解除後にはアメリカの匂いを残しながら日本人相手の商売が栄えていくと、やがて今の六本木に繋がる”街”が形成されていきます。
明治初期、および戦後昭和の混乱期という時代の過渡期、二度に渡ってかつてが分断されている形ですね。
その点について、近代の横浜に似たような歴史を持っているといえなくもないのが近代・六本木の特徴だというような面もあるにはあります。
皇居、芝公園、”ヒルズ”界隈と六本木通り
そんな六本木に通された六本木けやき坂通りは、ひところITベンチャー系企業の総本山(?)みたいな言われ方をしていた時期もあった、今でも結構な数のIT系企業が拠点を持っているという、六本木ヒルズ(公式サイト)のど真ん中に通された通りです。
地図上、皇居のほぼ真下(真南)に位置するのが芝公園や東京タワーで、
けやき坂通りや六本木ヒルズはその西側に位置するという関係にありますが、芝公園・東京タワーの反対側(西側)では、”ヒルズ”は六本木通りに隣接しています。
周辺のビル群を威圧するかのようにそびえ立つ高層ビル・森タワーや、ぱっと見でド派手さが伝わってくるガラス張りのテレビ朝日本社ビル、その周辺に申し訳程度に残された日本庭園である毛利庭園という組み合わせの妙自体、割と好みがはっきり分かれてくるところになりそうではありますが、こと利便性という点においては、おそらくその限りにあらず。
そこに行けば何でもありそう、何でもやれそうに見えるという”機能集中型オフィス”的なインフラの優位性については、目下のところ論を待たなそうではありそうです。
六本木通りと周辺スポット
六本木通り(都道412号霞ヶ関渋谷線)は、真上には首都高速三号渋谷線が通されている、都心部の大動脈の一つにあたる通りです。
通りの向こう側(北側)には数々の著名人が眠ることで有名な青山墓地や、旧防衛庁本庁跡地に作られた東京ミッドタウン(公式サイト)、さらにその向こう(北側)には赤坂御所(宮内庁 “赤坂御用地“)や明治神宮外苑(公式サイト)、そのさらに向こうには新宿御苑(公式サイト)や新宿エリア等々が控えています。
“案外歩けてしまう”、場合によっては”気が付いたら歩いていた!”という一帯ですね。
六本木通りをまっすぐ北東方向に進むと、永田町(国会所在地)と霞が関(中央官庁所在地)の間から、皇居周りに通された内堀通りに合流しますが、反対にヒルズ(けやき坂通り)界隈から六本木通りを下ると(=西進すると)、渋谷の駅前に出ることが出来ます。
要するに、渋谷の駅前からひたすら六本木通りを道なりに進むと、六本木経由でまずは国会前・官庁街へ、さらに進むと皇居に行きつくことが出来るということですか。
電車(地下鉄)での移動と車での移動で随分イメージが変わって来る一帯でもあったりしますが、六本木通り沿いで朝方まで営業している本屋さんということで有名だった青山ブックセンターが閉店となったのも、もうかれこれ5年前(2018年)の話しですね。