国道406号線(草津街道)ドライブ
ルート・道中
藤岡から、国道406号線(草津街道)ルート
ドライブ二日目は藤岡駅前を8時に出発、まずは同じ群馬県内の草津温泉を目指しました。
藤岡から草津へのルートでは、17号線/353号線を走るか、それとも406号線を走るかという二択があったのですが、最短ルートとして、当日は国道406号線経由の道がナビされました。
現在草津街道と呼ばれている406号線は、かつて信州街道(=中山道の脇道)及び草津道(=信州街道の脇道)と呼ばれた道で、道中には旧街道時代の風情も感じられます。
とはいえ、ほとんど埼玉から群馬に入ったばかりの藤岡と、そこからさらに北西に位置する草津との間には、まだそれなりに距離があります(横浜中心部から箱根・芦ノ湖に行くのとほぼ等距離です)。
ということで、草津への道中は、前日に続いての長距離ドライブとなりました。
参考
草津メロディライン/道の駅(草津運動茶屋公園)
草津温泉が近づいてきたことを感じさせるサインとしては、”草津”の名を冠した道の駅・草津運動茶屋公園が用意されていることのほか、群馬メロディーラインという、法定速度で道を走ると走行音がメロディを奏でてくれる道が用意されています。
道の駅は草津温泉の中心である湯畑の手前(車だと湯畑までほぼすぐのところ)、”メロディライン”は道の駅の手前に位置していますが、草津温泉をすぐ傍に控えて草津節のメロディラインでのお出迎えという粋な演出には、草津到着気分を高めてもらえること必至です。
“メロディーライン”は群馬県内に全部で10か所あるようなのですが、そのうちの一か所が、草津方面行きの日本ロマンチック街道(国道292号線)に作られています。道に出ている告知を見て、実際に窓を開けて走行してみたのですが、確かにタイヤと道路がメロディを奏でていることがわかりました。
風景の他、耳からも風情を感じることが出来るというメロディラインの先には道の駅があって、道の駅を超えるとほどなく草津温泉名物、かつ中心地の湯畑に到着します。
参考
- 道の駅・草津運動茶屋公園公式ホームページ
- 群馬県 県土整備部 道路管理課 “群馬メロディーライン“
草津温泉
湯畑着
湯畑は言わずと知れた観光地・草津の中心です。
“湯畑の源泉”は今も草津の温泉の供給源になっていますが、そもそも草津の街自体、湯畑から湧き出る温泉の恩恵を被る形で、湯畑を中心として発展し今日に至ったという由緒があるようです。
草津の中心・湯畑にほど近いところには、”湯畑観光駐車場”も用意されています。
湯畑すぐそば、台数的にも結構規模が大きく(180台)、かつ料金もリーズナブルで(普通車は2時間未満600円)、おそらく湯畑観光随一の条件を持つ駐車場ではないでしょうか。湯畑観光駐車場のすぐ隣には光泉寺という、鎌倉時代からの由緒があるお寺があるのですが、そのお寺の境内の中を少し降りると湯畑が一望できます。
余談として、湯畑近辺には”草津温泉webカメラ”チャンネルのライブカメラも複数設置されているため、現在はリモートでもその様子が楽しめます。
参考
御座之湯
光泉寺から湯畑へ降りてくると、すぐのところにあるのが日帰り温泉・御座之湯です。
“御座之湯”の名前には、かつて源頼朝が”三原野”(現在の群馬県・長野原町のあたり)にて狩りを行った際、草津に足を延ばしての入浴時、腰を掛けたのがこの地だったという故事由来のエピソードがあります。
温泉としては、その後江戸から明治にかけてこの地にあった5つの共同温泉の一つが現在の御座之湯のルーツにあたりますが、命名の由緒をたどれば1000年弱、温泉のルーツをたどっても200年以上という、草津と湯畑の歴史を背負って立つ温泉です。
実際に入ってみると浴室はそれほど広いわけではありませんでしたが、入浴後には疲れが取れて肌はつるつるとなりました。
色んな意味で「温泉に入りました!」気分がとても強く、かつ爽快だったのはさすが!といったところですね。
参考
湯畑とその周辺
温泉入浴後は軽く食事をとって、湯畑の周りをぐるっと一周しました。
写真正面にある上り階段は光泉寺や湯畑観光駐車場への階段で、その右側にあるのが御座之湯です。
湯畑(草津)土産、ランチ・軽食、焼肉、さらにはコンビニまで、湯畑の周辺ではいろんなお店が軒を並べていますが、上の写真左にあるお店では、その場で温泉卵を楽しむことができます。
草津の湯と将軍・武将たち
18世紀には、”草津道”経由で8代将軍徳川吉宗、10代将軍徳川家治に草津の湯が献上されたこともあったようで、湯畑のほとりに碑が建てられています。徳川幕府では初代の家康はじめ八代吉宗、十代家治が草津の湯との縁を持っていた他、豊臣政権の五大老の一人だった”加賀百万石の祖”前田利家も草津の湯と縁があったようです。
参考
湯畑と湯桶
御座之湯の前付近から見た湯畑です。草津温泉の名物である7本の湯桶を通った温泉は、この後”下流”にある岩盤へと流れていきます。
源泉かけ流しの湯が熱すぎても入れない、かといって水で冷ましてしまっては温泉の効能が薄まってしまうということで、その結論が7本の湯桶の形で具体化されました。今では”草津の湯畑”というとこの7本の湯桶がイメージされるというくらいの草津名物ですが、湯桶を通すことによって熱を冷まし、各施設へ送られています。
湯畑に通された7本のうち1本の湯桶は、
そのまま岩盤の下へ。
周囲にあるのは撮影スポットにもなっている岩盤と、その横を登れるようになっている木製の階段です。昼の眺めにも味わいがありますが、夜景時のライトアップがまた綺麗なところで、夜であれば温泉に入った後夜風にあたるにはもってこいの雰囲気を持った一帯です。
昼間だったので夜風とはいきませんでしたが、一通り回った後に湯畑傍のカフェで一服。
一休みの後には次の目的地である温泉地、越後湯沢を目指しました。