【秋の箱根泊2021/その18】猿滑(さるすべり)坂(箱根旧街道の坂道と史跡)

南関東/静岡・山梨
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追込坂から猿滑坂へ

甘酒茶屋を出た後。追込坂の先にあるヘアピンカーブを超えるとほぼすぐのところで、

県道732号線から分岐する形で伸びている坂道が、猿滑さるすべりです。

この区間では、旧東海道は732号線ではなく、こちらの道だったようです。

これは県道732号線全線に言えることですが、”732号線=旧東海道”といったところでそれはあくまで便宜上のことであって、まんま旧東海道が732号線に被っている部分があれば、例えばこの付近のように、だいたい旧東海道に沿って通されているという、アバウトな区間もあったりします。

ということで、そもそも県道732号線にしても一癖二癖ありそうな道だという雰囲気を十分醸してはいるのですが、この猿滑坂より先、湯本方面に向かう旧東海道では“それ以上”の道が始まります。

ガードレールの下を見ると、“石畳の道”のようなものがあることがかろうじて(?)分かりますが、

ここで一旦、“旧東海道”は732号線から分離して進みます。

この辺りはほぼ、旧街道ありし日には”箱根超え時の難所”だったエリアに該当しますが、

石畳の坂道は「サルでも滑り落ちるくらい厳しい坂道だ」ということから、

猿滑坂と呼ばれるようになりました。

道路沿いにでているのは、まさにタイムリーな“猿出没注意”の看板ですが、今回は猿滑坂経由の”ガチ旧東海道”ではなく、現在の旧東海道である732号線をそのまま進みました。

甘酒茶屋前の道に続いて再び出てきたという、箱根の山中にはあまりにつかわしくないような”傾斜の穏やかなストレート”ですが、芦ノ湖側から旧街道を進んだ場合。

実はこの穏やかさは”嵐の前の静けさ”にあたるもので、この先にていよいよ七曲ななまがりと呼ばれる、箱根名物のヘアピンカーブの連続が始まります。

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