苫小牧港への航海
さんふらわあ号泊
航海の夜更け
大洗港からの乗船後、しばらくの間にぎわっていた”さんふらわあ号(商船三井フェリー公式サイト)”の共有スペースも、深夜の時間帯になるとかなり落ち着いてきました。
いつもの感覚でネットにアクセスしたり、ぼちぼちポケモンGOで相棒と遊んだり。
“いつもと違う場所でいつもの時間を過ごす”という、これはこれで旅行中ならではの時間のはじまりです。
雰囲気的にはどこかセキュリティ万全の深夜のレストランか、あるいはホテルのラウンジのようなスペースが、ほぼ貸し切り状態でした。
そんなことをしている間にもフェリーが淡々と苫小牧を目指して進んでいく様子は、アバターを通じて伝わってきます。
午前0時の時点では、フェリーは宮城県沖を北上していました。
海上で迎える朝
明けて翌朝、9時頃の共有スペースです。
海の青さと太陽の日差しが眩しく、前日夜更けから未明にかけてのしっとり落ち着いた様子とは打って変わった表情を見せています。
窓が大きいので、朝の日差しも目一杯取り込まれます。
共有スペースは海上から5階~6階の高さにあるので、夜中の航海で海面が気になるようなことはまずありませんが、日中であれば水平線も海面の白い波頭も眺められます。
船内レストランからの眺めについても然りで、航海中であることを感じながらの朝食を楽しめます。
この日の朝は少々曇り気味、首都圏の感覚的には真冬の気温です。
朝食後、早速デッキへ。普通に寒かったですが、それを補って余りある爽やかさに満ちていました。
朝9時過ぎの時点で、フェリーは青森・下北半島付近へ。
それから3時間40分後には、苫小牧沖へ到達しました。
いよいよ港に近づきだしてからは結構焦れもありましたが、
港が近づけば近付いただけ、期待が膨らみます。
港を離れる時に感じる名残惜しさとは対を為す旅情ですね。
「ようこそ北海道へ!」、なんてことを伝えてくれているように見えなくもありません。
苫小牧港着
そして訪れた下船の時。
港の出口へは、先ほどまで乗船していたさんふらわあ号を眺めながらの移動となりました。
フェリーターミナル出口から、まずは高速バス乗り場へ。
次はこの日の宿泊地・札幌へと向かいます。
苫小牧から札幌へ
フェリーターミナルから苫小牧駅までバスで、苫小牧駅からはJR千歳線で札幌駅までというルートを取ることもできるにはできるのですが、千歳線に乗ることそれ自体を旅の目的としていないのであれば、料金的にもお手軽さからも、高速バス一本で札幌まで出てしまう方が手っ取り早くはあります。
ということで、高速バスで札幌駅を目指しました。苫小牧港から、陸路をさらに北上します。
所々に残雪が確認できる、冬の終わりの北海道らしい風景の中を走り、
ようやく、夕刻の札幌駅に到着しました。
前日の水戸駅入りから、ほぼ丸一日がかりの旅程でした。