命あるもの、いつかは尽きるのが運命ですが
“世界遺産の島”屋久島では、今回倒壊が見つかった”弥生杉”の他にも複数個所にて土砂崩れの被害が確認(※1)されているなど、台風の進路にあたった”最大瞬間風速46・8メートル”の爪痕が日に日にあらわとなっています。
元々島内の河川は豪雨時には勢いが急増すると言われていて、そのことに関する注意喚起もなされていました(※2)。
屋久島の雨は、降り方も降り方なのだということですね。
そもそも島であり海上に位置している、なおかつその島の上には1000mを超える山々が連なっているということで、特に標高の高いエリアでは湿った空気が雨になりやすい(※3)環境下にあることから、時に「ひと月に35日雨が降る」と例えられることもあるようです。
結果、豪雨時に急激に増水した沢での水難事故も起きているようですが(※4)、台風10号上陸時の荒れ方については、そんな屋久島においても想像を絶するものがあったのであろうことが察せられるものとなってしまいました。
島内観光スポットとしては、ほか“縄文杉”(推定樹齢が最長で7000年超)や”白谷雲水峡“などが有名ですが、今回倒壊した弥生杉はその白谷雲水峡傍で倒壊が確認されました。
とはいえ、長い目で見た場合には、これもまた太古の昔から今日に至って生き続けているという屋久島の、厳しい自然と共にある日常風景の一端なのだということになっていくのかもしれません。
参考