【2022秋の上信越ドライブ その6】夜の草津温泉・湯畑(温泉地・草津の中心)

北関東/甲信越/中部
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草津泊と湯畑

湯畑着

夕暮れ時の湯畑

道の駅”花の駅千曲川“から”志賀草津高原ロード”経由のドライブで、走ることおよそ2時間。

草津温泉の湯畑に付いたのは、日没も近くなった夕方の時間帯です。

夕方から夜にかけての湯畑の様子は、ライトアップの効果もあってなかなか幻想的なのですが、ライトアップ前の夕刻の温泉地の風情にしても捨てがたいということで、まずは到着早々湯畑をぐるっと一周してみました。

湯滝の反対側、御座之湯などがある方から。湯桶がやや遠くに見えますが、

近寄ってみると、手前には沈殿した湯の花(上写真の緑白色の沈殿物)が温泉の下にハッキリ見えていて、その向こうには草津・湯畑名物の湯桶が並んでいる様子を伺えます。

ちなみに“湯の花”とは硫黄などの源泉の主成分の一部が析出したもので、一般的には白色・黄色、入浴剤(硫黄華)として利用するなど再利用が可能です。活火山で硫化水素(有毒ガス)が噴出している近くの岩と似たような色をしているのが印象的ですが、これはどちらも成分に硫黄が含まれていることからのものですね。

参考

記念碑とご当地マンホール

湯畑傍には”ロマンティッシェ・シュトラーセ(Romantische straße)”と表記された、何やらオシャレな標識のようなものも立っていますが、

これは標識に記された草津・小諸・軽井沢・日光という四か所を結ぶ高原ルートの命名と、このように名づけられたことを記念する記念碑です。

命名の由来は、ドイツのヴュルツブルクとフュッセンを結ぶ実在の道路、“Romantische straße”にあるようです。

“シュトラーセ”(ドイツ語straße、英語street)は道を、”romantische”は”romantic”、いわゆるロマンチック(甘美な情緒等)を意味していますが、公式サイトの日本語訳には、

「ロマンティック街道という名前は、中世の街並みや夢のようなノイシュヴァンシュタイン城を見たときに多くのゲストが感じるものを表しています。ロマンティック街道は、ヴュルツブルクからフュッセンまでの旅人に西洋の歴史、芸術、文化の豊かさをもたらします。」

と謳われています(※)。

日本版の”ロマンティッシェ・シュトラーセ”にも、やはり走破してみるとそういう趣があるのかもしれません。

他にも、湯畑周辺には足湯の他に手洗いの湯や、

観光大使”ゆもみちゃん”のマンホールも用意されています。

参考

日没とライトアップの始まり

日没直後には多少の明るさが残っていますが、ライトアップは日没とともに始まります。

“ススキの向こうに湯桶を流れる源泉から沸き立つ湯気”という、秋の湯畑らしさが早速ライトアップで浮かび上がっていますが、

闇の濃さが増すと、ライトアップの光もより鮮やかになっていきます。

湯畑傍の『大東館』(公式サイト)は、今回の草津での宿泊先でした。

湯畑まで徒歩10~15秒程度という超至近距離にあるため、ほぼ目の前に位置しているように見えます。

温泉地ではボチボチ見かける“浴衣での外出”にも対応している点は、抜群のロケーションと並ぶおすすめポイントです。

夜の湯畑

左側が足湯、その隣は湯畑の湯桶エリアです。

寒色が醸す幻想的な空気の中、この時間帯の足湯にはどこか特別感もありそうです。

“歩み入る者にやすらぎを 去り行く人にしあわせを”という草津町民憲章の典拠は、ドイツにあるようです(※)。

足湯から少し離れてみると、一帯が湯気に包まれているようにも見えますが、

足湯付近から少し歩いて、湯滝付近からの一枚です。

底光りしているように見える湯桶、青く照らされた源泉の湯気、手前に育つ秋の風物詩ススキ。

自然と人工物のコントラストが中々幻想的ですね。

湯滝の対角方向から。

源泉の底でどこか積雪のようにも映る湯の花の向こう、湯気の中では湯桶が光っています。

参考

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