【ドライブto新潟 二日目】八ッ場ふるさと館と不動大橋

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【ドライブto新潟 二日目】八ッ場ふるさと館と不動大橋

八ッ場ダムの八ッ場へ

道の駅・八ッ場ふるさと館

草津から越後湯沢までの道中で通過点にあったのが、道の駅・八ッ場ふるさと館です。

今は無き民主党の鳩山政権時代、まずはダム建設中止・実施を巡って、ひいては公共事業の在り方そのものを巡って議論が紛糾したことから、以降知名度が全国区となったという曰くのある「八ッ場ダムの八ッ場」に作られた道の駅です。

ちなみに、一連の騒動で特に注目を浴びたのは、草津の御座之湯同様に源頼朝ゆかりの由緒を持つ川原湯温泉(公式サイト)で、旧地の水没と新地への移転が「八ッ場騒動」の象徴として扱われました。

 

八ッ場ダムと民主党政権

八ッ場ダムの建設計画やその反対運動は、元々昭和の頃より存在していました。

ですが、長らくの議論の紛糾を経て漸く決まったダム建設を、時の民主党・鳩山政権が「マニフェスト(=政権公約)」実施によって反故にしたこと、後にその反故を撤回したことなど無意味な迷走をしたために、世論の批判の集中砲火を浴びることとなります。

当時の鳩山政権が打ち出した「コンクリートから人へ」(公共事業を減らし、社会保障政策等の充実を図る)という方針は、政官財の癒着を打ち壊し、旧態依然とした大規模公共事業(「コンクリート」への支出)を無くした上で、そこで削った事業の予算を福祉事業等”人のため”に回すことを理想とし、かつ企図していた「はず」だったんですね。

「はずだった」というのは、後にこの「マニフェスト」は単なる提唱者の願望の羅列に過ぎず、政策面からも制度面からもほぼ実現不可能なものだったということが明らかになったためです。

例えば八ッ場ダム建設等の公共事業を凍結する、表現を変えると時の政権が無駄だと判断した事業を仕分ける(=削る)ことによって、理論上予算の捻出が可能となるように見えます。

そこで、少なくとも「マニフェスト」と銘打たれた民主党の政権公約では、公共事業を凍結することによって浮いた予算を他の事業、例えば子育て手当や弱者救済等、福祉政策の拡充に回すことを狙いとしたはずだったのですが、残念ながら3年間に及んだ民主党政権時には「予算を削って移し替えるだけですべてが解決する」というような奇跡(?)は起こりませんでした。

結局、掲げた理想に対して、財源が追い付かなかったためです。

「マニフェスト」の理想はほぼ実現されずに終わり、3年間に及んだ民主党政権は多くの有権者によって「悪夢」と揶揄され、民主党は解党、以降所属議員は「民主党所属」のキャリアを隠しつつ延命を図らざるを得なくなります。

この不毛な騒動に唯一利点があったとするなら、それは「八ッ場」の地名が広く知れ渡り、一般的な難読地名を脱した点でしょうか。

「色々あった八ッ場」が望まざる事情によって世の注目を集めていた時代があったことは確かですが、それはあくまで時の人間社会が持った事情にすぎません。侃々諤々の政策論争がどこか遠い世界の話しに聞こえてくるような、大自然のど真ん中といった環境下に”八ッ場”は位置しています。

(参考:三菱総研総点検・民主党政権の政策“等)

 

不動大橋からの風景

ということで、計画段階で議論が紛糾したダム建設とは対照的に、不動大橋は2011年に竣工しました。

橋の長さは590メートル、向こう岸まで歩ききるだけでもそれなりの時間がかかります。

少し進んだ地点からであっても、橋の向こう側ははるか遠くに感じるのですが、長さのみでなく高さも相当あります。

ちなみに地上から86メートル、およそビルの27階に相当しますが、橋の下に停められた豆粒程度の大きさのショベルカーが見えます。

「橋の上を歩いている」というよりは「空中に浮かびながら移動している」という気分に近いですね。

遠くを眺めてみれば視界にはもう一本、山間部に、不動大橋のような(橋脚の長い)橋がトンネルに向かって伸びているのがわかります。

付近一帯の自然にも負けず劣らずの迫力がありますが、不動大橋上からも視認できるこの特徴のある山は、その名も「丸岩」と呼ばれる名所です。

16世紀末、甲斐の国・武田家に仕えていた地方領主・真田家が、武将を駐留させていた「丸岩城」があったといわれている丸岩への登山コースは、かつて草津道への分岐があった旧信州街道沿い(現「草津街道」)の、旧・須賀尾宿付近から始まっています。

 

「八ッ場」一帯から群馬・新潟県境へ

八ッ場一帯を過ぎた後、県道53号線から国道17号線へ抜ける区間(三国街道につながるルート)では、山の中、山の間を通された道路をひた走る区間が続きました。

群馬県の県道53号線の一部区間の様子(グーグルマップから)。

草津までの道中で通過した「草津街道」の一部区間と似たような、街灯なし、道幅も狭く、カーブも多い道路が続きました。この手の道に不慣れな場合、特に曇天・荒天時や夜間の走行では、それなりに腹を据える必要がありそうです。

(続く)

 

アクセス

道の駅・八ッ場ふるさと館

横浜出身・在住。現在、主に横浜(みなとみらい線沿線中心)の街歩きガイド記事を書いています。鎌倉・江ノ電沿線街歩きや箱根エリアの他国内小旅行記事をはじめ、その他の話題もボチボチ。サイトへのご意見・ご感想等々は、お手数ですがPCからお願いします。

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