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【青春18きっぷの旅/二日目】”リゾートビューふるさと”で松本から南小谷へ
リゾートビューふるさと
奈良井宿を少し早めに出た後、松本まで。松本からは、全席指定の快速列車、リゾートビューふるさと(JR東日本公式サイト)に乗車しました。
リゾートビューふるさとは全席指定なので指定席券が必要ですが、指定席券を購入すれば18きっぷで乗車することが出来ます。
一見特急ぽいのですが特急ではないらしい、でも普通の特急とは楽しさが違うみたいだという、オンリーワン的な要素を持ったイベント列車です。
結論からいうなら、乗車は大正解でした。
指定席券については、乗車してから購入してもいいし駅で購入後に乗車してもいいのですが、話を聞いたところ「駅で買った方が安くなるよ!」とのことで、松本駅で指定席券を購入してから乗車することにしました。
ということで、早速乗車したリゾートビューふるさとは二両編成で、前方後方は共に展望席になっています。
前方なら進路が、後方なら後ろに流れていく景色がそのまま見れるようなデザインですね。
後方からの眺めも良かったですが、やっぱり前方からの視界は抜群です。
沿線は、割とずっと眺めてても飽きがこない景色が続きました。
この日は月曜日だったのでまだかなり空いていましたが、土日祝祭日の様子が目に浮かんで来るようでもあります。
展望席は運転席すぐ後ろと更にその後ろに設けられていて、備え付けの沿線写真集も閲覧できます。
18きっぷ旅二日目午前にして「何度目だろう?」という感じですが、この沿線だけでも丸一日使って観光してみたいような一帯でした。
“リゾートビュー”は電車に乗っているだけでも十分楽しめるのですが、自分自身期待していなかったサプライズ要素として、車内ガイドと沿線観光がセットになっていました。
まず、電車にはリゾートビューアテンダントさんも乗車していて、都度観光案内をしてくれます。
もうこれ完全に特急列車じゃないですか(本当に指定席券だけで乗れるんですか?)、という感じがしますが、ある意味で特急を超えてきますということも、乗車してわかってくるのですね。
穂高神社
リゾートビューふるさとの停車駅である穂高駅から徒歩圏内にある穂高神社(公式サイト)は、穂高駅停車中の観光コースに含まれています。
駅から徒歩五分くらいの距離にある神社を参拝することができるのですが、車内アナウンスでその旨伝えられた時は、ワンテンポ遅れの理解となりました。ローカル線ならではの運行スケジュールが可能にしたのであろうイベント列車のイベント観光、もちろん行かない選択肢はないでしょうということで、思わぬところで思わぬ経験をさせていただくことになりました。
南小谷まではまだ少々時間がありますが、ここで一旦穂高駅を下車しました。
駅を下りてからの道沿いに穂高神社の鳥居が出ているのですが、夏空の下を少し歩くと、ほどなく穂高神社の鳥居が現れました。
パッと見でわかる通り、駅前から続く鳥居前の道路には、自転車通行用のレーンが用意されています。もちろん観光利用も可能で、レンタル自転車を利用したサイクリングも楽しめます。
駅前のお店で自転車を借りたお客さんが2~3人、サイクリングに出発していったのを道すがらに見たのですが、そもそも穂高駅は安曇野(信州あづみの公式観光サイト “安曇野の旅”)のど真ん中に位置しています。
この天気の下での安曇野サイクリング、最高の気分でしょうね、なんてことを感じたりもしましたが(この時のイメージが忘れられなかったので、後日改めて安曇野へサイクリング旅行をしました)、僕はリゾートビューふるさと途中下車の旅真っ最中なのですということで、
下車中の観光スポット、穂高神社の境内を目指しました。
電車の乗車中でありながら、沿線観光のために途中下車して近隣の神社までの観光ウォーキングの真っ最中ですという、ちょっと今までに味わったことがないような、なんともお得な気分でした。
この風景は、本来であれば見れなかったはずのものだったんですよね。
穂高神社の御祭神である穂高見命(ほたかみのみこと)は、日本アルプスの総鎮守で、穂高神社の奥宮は観光地として名高い上高地(JAPAN ALPS KAMIKOCHI公式サイト)にあるようです。
神社までの道案内と、神社自体のガイドをしてくれたのは穂高神社の巫女さんです。
まさか快速列車の乗車中に、巫女さんの案内で安曇野の神社を参拝することが出来るとは夢にも思わず、当日の晴天とも相まって、短い時間だったのですが大満足のお散歩途中下車でした。
ということで、再び穂高駅に到着です。
いかにもローカル駅といった穂高駅ホームの風貌といい、駅に停まっているちょっとカッコいい電車といい、遠くに見える山といい、「途中下車の旅」下車駅として申し分ない感じではあります。
眺めているだけでも癒されてくる風景の中、再びリゾートビューふるさとへ。
やがて穂高駅を出発すると、
夏の空の下、”リゾートビュー”は、再び安曇野の緑の中を走ります。
信濃大町・歓迎太鼓
次の停車駅は信濃大町駅です。
ホームに着くなり何やら太鼓の音が聞こえてきたのですが、なんと、電車の到着を太鼓で歓迎してくれていたんですね。
駅に着く度何かがあるという感じに、乗車しながら思わず笑顔になってしまう時間が続くことになったのですが、土日であれば車内でのイベントも用意されているようです。
信濃大町駅ホームの見どころとしては、駅ホームに置かれたボード”写交場”が挙げられます。
このボードは、ボード自体の映えのみが狙われたものではなく、希望者はここでコスチュームを借りて撮影することが出来る、合わせ技での「映え」狙いですね(ただし、南小谷行きでは停車時間が短いため、乗り遅れに気を付けてくださいとのことでした)。
発車時には座席についていたのでほとんど一瞬しか見えなかったのですが、駅のホームでは手を振ってお見送りをしてくれていたようで、本当に、至れり尽くせりの雰囲気ですね。
木崎湖と海ノ口駅
信濃大町駅発後、ほどなく”リゾートビュー”は湖畔沿いを通過します。
車内アナウンスを聞いていると「アニメの聖地にもなった」美しい風景があるとのことで、列車もゆっくり走ってくれる旨告知してくれました。
ちなみにここでいうアニメの聖地とは、木崎湖と、海ノ口駅です。
車窓からの木崎湖と、
海ノ口駅です。
木崎湖や海ノ口駅が舞台となったアニメとは、『おねがいティーチャー』(以下、おねてぃ)という、2002年に放映されたアニメです。
以下、アニメ”おねてぃ”挿入歌のPVより。
見れば見るほど海ノ口駅ですね 笑。
南小谷着
木崎湖が見えてきた時点で、”リゾートビュー”の行程は残り僅かです。
サプライズの連発だったリゾートビューふるさと乗車によって早くも満腹感があったのですが、”リゾートビュー”後は南小谷から三回乗り継ぎ、目的地(JR新潟駅)到着は夜21時前というのがこの日の日程です。
旅はまだまだ半日以上続きますということで、下車後の乗り換えに気持ちを切り替えていきました。
(続く)
アクセス
穂高神社
信濃大町駅
海ノ口駅