【青春18きっぷの旅/四日目から五日目へ】「雪国」の宿”高半”と越後湯沢

上信越青春18きっぷの旅

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【青春18きっぷの旅/四日目から五日目へ】「雪国」の宿”高半”と越後湯沢

越後湯沢着

お昼過ぎに新潟を発った後、あいにくの空模様の中、約半日がかりで越後湯沢に到着しました。

去年夏のドライブ旅でも訪れた越後湯沢の駅前は、ちょっと懐かしかったです。

越後湯沢駅に着いた時点で送迎の時間を過ぎてしまっていたのですが、この日は特別に迎えに来ていただけることになりました(本当にありがとうございました!)。

 

雪国の宿 高半

ということで、この日の宿である”高半”(公式サイト)に到着です。

高半は、ノーベル賞作家である川端康成が代表作『雪国』を執筆したホテルとして、知る人ぞ知る有名な老舗ホテルなんですね。

川端康成は昭和初め(昭和9年~12年)の湯沢に3年間逗留し、『雪国』を執筆します。

略年表を見ると、昭和9年に「湯沢で連作を書き始める(川端康成記念会 略年表)」とありますが、執筆のための書斎としていたのが、高半の一室でした(後述しますが、この部屋は「かすみの間」として現在も保存・公開されています)。

仕事や療養等で各地を転々としながら『雪国』を書くために3年間かけた、執筆は湯沢の「高半」に逗留して進めていたという形の活動だったようです。

 

「雪国の宿」

チェックイン後、まずは部屋へ。

客室内には執筆等々に1人集中できそうなテーブルと座椅子、奥の一面の広い窓。

ゆとりのある室内の広さもあって、古き良き「和室」という雰囲気が満載です。

翌日の施設見学で川端康成の執筆部屋(かすみの間。後述)に微かに似ていることを発見したときには改めて感動したのですが、ホテルの客室を含めたこの付近一帯全てが『雪国』の舞台なんですよね。

 

かつて読んだ『雪国』

川端康成の『雪国』は、ストーリーそのものに感動したという類の小説ではなく、つなぎ合わされたシーンのいくつかに目が覚めるような鮮やかな描写があった、という記憶が残っています。

「雪国といえばこれ」というくらいに取り上げられる冒頭のフレーズ以外にも、ドラマチックな描写で表現されるエンド(残念ながらバッドエンドです)が結構衝撃だったことも覚えているのですが、端的な文章でズバズバ来るから印象に残りやすいということなのか、残っているイメージが鮮やかなんです。

「どんな話だったのか」という部分はほとんど記憶に残っていないのですが、「雪国」という言葉がキラキラ光って見えるような読後感のみが残っているという、感想とはいえないような感想が頭の中に残されている状態ですね 笑。

雪国の風景だったり、登場人物間の心の揺れ動きだったりという、一つ一つの印象的なシーンをどこまで鮮やかに再現できるかという部分が『雪国』の生命線で、作中の要所要所で訪れる「目が覚めるような描写」こそが『雪国』の魅力だったっていう記憶があるんです。

そうなると最後に残る作品イメージは、やはり「舞台が雪国・越後湯沢だった」というところで、その部分こそが作中冒頭の鮮やかな描写と共に、印象に残って今に至ります。

明けて翌朝、客室から望める風景です。

朝、カーテンを開けて窓の外の景色を見た瞬間に思わず声が出るような、すぐ目の前が湯沢の山々という絶景に感動しました。

ですが、冬場の湯沢の雪景色を望む感動は、やはり夏の感動を上回ってくるんでしょうね。

この風景を見ながら、今日が最終日であることを受け入れたくない自分がいるのを改めて感じてしまうわけですが 笑、朝食後は「雪国の宿」の施設を見学しました。

 

文学資料室

ホテル内にある文学資料室は、宿泊者であれば見学は無料です。

メインはもちろん川端康成なのですが、そのほかにも資料が展示されています。

「高半」の宿帳・帳簿など。

これは、かつての表扉でしょうか。

越後を代表する戦国大名・上杉謙信関係の展示もあります。

高半の歴史や越後の歴史そのものが展示されているコーナーは、一品一品に割と重さがあるように感じ、その分見ごたえがありました。

とはいえ、展示のメインであり、群を抜くのはやはり『雪国』関連です。

色紙に関しては現在進行形で増え続けている様子も伝わって来ますが、棚一面に飾られ、丁寧に保存されている圧巻のコレクションが目を引きます。

 

かすみの間

『雪国』を生み出すために使われた執筆部屋も、公開されています。

実際に川端康成が執筆活動に使っていた”かすみの間”は、映画『雪国』の撮影でも使われたようです。

保存・公開されている、川端康成の執筆部屋です。

一見普通の和室といえば普通の和室なのですが、部屋の外には湯沢の山々、部屋の片隅にはヒロイン駒子の和服という、そのまま『雪国』の世界が再現されています。

 

『高半』チェックアウト

文学資料室と「かすみの間」見学後は、チェックアウトのためにフロントへ。

『雪国』の宿というとどこかこじんまりとした規模の施設がイメージされるかもしれませんが(?)、高半はかなり大きいホテルです。

本当にあっという間でしたが、とても満足度の高い時間を過ごすことが出来ました。

(続く)

 

公式サイト/アクセス

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