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【鎌倉三十三観音】鎌倉(長谷)の大仏 -鎌倉大仏殿高徳院-
about 鎌倉の大仏
由緒とロケーション
鎌倉の大仏は、鎌倉大仏殿高徳院(正式名称は大異山 高徳院清浄泉寺。公式サイト)というお寺の本尊です。本尊である大仏様を有するお寺の開山・開基(参考:開山と創建(開基))については共に不詳であり、1252年(建長4年)に創建が開始されたと伝えられる大仏についても、誰が作ったのかが不明であるとされています(公式サイトより)。
鎌倉大仏も高徳院の境内も、ともに江ノ電・長谷駅から徒歩圏内にあります。道中にはアジサイ寺として有名な長谷寺(公式サイト)もあるので、長谷寺を経由して進むとそこまで距離を感じないかもしれません。
鎌倉の大仏にまつわる”謎”
現在は屋外に出ている大仏様ですが、今のようにはじめから外に座っていたわけではなく、1498年(明応7年)に発生した明応地震時の津波によって堂宇(=大仏殿、仏堂)が倒壊し、結果外に出てしまったのだと言われることがあります。この話しは俗説の域を出ない言い伝えのようですが(大仏自体がかつて地震で損壊したことは事実のようです)、お寺の創建時の事情をはじめとして子細にミステリアスな部分を秘めつつ、”鎌倉の大仏”は江ノ電沿線を代表する観光スポットの一つとなっています。
参考:「神奈川県温泉地学研究所観測だより」第 63 号(2013年)「鎌倉の明応津波〜大仏殿は流されたのか? 」、「歴史地震」第29号(2014年)「鎌倉における明応年間の「津波」について」
鎌倉の大仏
高徳院・境内へ
大仏殿の入り口付近から。
境内には、高徳院によって由緒書きが出されています。
境内図によると、大仏はど真ん中に据え置かれていることがわかりますが、
入り口入ってすぐのところから、そのまま真正面に姿を拝むことが出来ます。
付近には、タイ王国皇太子殿下による記念植樹も残されています。
大仏の胎内
間近から見ると迫力がある大仏様ですが、
後ろに回ると、背中に窓が付いていることが分かります。
ということで、早速胎内(大仏内部)へ。
入口をくぐって胎内へと進むと、
ゆっくり時間をかけて、丁寧に建立されたことが伝わってきます。
背中の窓も、内部から確認できます。
現在は、耐震補強も施されているようです。