出島橋と阿蘭陀商館跡
出島橋

出島橋は、出島(公式サイト)のすぐ隣で、中島川上に架かる橋です。
元々は中島川の河口部に“新川口橋”として架けられていた橋が、老朽化した旧出島橋の代わりに、この場所に移築・架け替えられました。
新川口橋が架けられたのが明治23(1890)年、新出島橋として移築されたのが明治43(1910)年です。
出島橋は、現在一般に利用されている道路橋としては国内最古の橋にあたりますが、出島橋の先で二手に分かれる中島川のうち北側を流れる中島川は、国内最古の石橋である眼鏡橋や、国内最古の鉄橋である銕橋方面に向かって伸びています。
付近一帯は全国でも珍しい、“国内最古橋”密集エリアとなっている形ですね。

平成15年11月、出島橋は、土木学会より選奨土木遺産の認定を受けました(土木学会選奨土木遺産公式サイト “出島橋“)。
阿蘭陀商館跡

かつて”阿蘭陀屋敷”と呼ばれた出島の旧阿蘭陀商館跡の碑が、現在も出島橋の袂に置かれています。
国指定史跡に指定されたのが大正11年10月12日(長崎市公式サイト “出島和蘭商館跡“)で、出島が埋め立てられてから復元計画が立案されるまでの間の時期に当たることから(参考:開国後の出島と出島の復元)、史跡に指定され石碑が設置された当時は、この石碑によって往時をしのぶ形になっていたことが伺われます。

