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【開港都市・新潟の風景/2021】信濃川河口部とみなと・さがん
信濃川と”みなと・さがん(信濃川左岸緑地)”
信濃川・河口付近には、国指定の重要文化財となっている萬代橋が架かっていますが、萬代橋傍の信濃川沿いの両岸には、それぞれ”やすらぎ堤“と命名された遊歩道(右岸)、”みなと・さがん”と命名された遊歩道(左岸)が整備されています。
みなと・さがん(信濃川左岸緑地)
“新潟島”(新潟市公式サイト “新潟島エリア“)エリア側、萬代橋のたもとからの風景です。向こう岸にあたる新潟駅側の岸、写真奥にかすかに見える遊歩道が”やすらぎ堤”ですが、
新潟島側の河岸では、”みなと・さがん”(新潟県公式サイト “みなと・さがん“)と命名された緑地が整備されています。
“みなと・さがん”は信濃川河川敷の緑地であり遊歩道なのですが、案内板に「ここはもう港です」とあるように、日本海にも近いところに位置しています。ほのかに(それと意識していると、どことなく感じられるくらいの)潮の香りがただよってくるような一帯で、河川敷でありながら同時に海や港を感じさせられるという、”ならでは”な魅力を持っています。
新潟島一周自転車道
“みなと・さがん”は萬代橋付近と旧・開港場であるみなとピア(公式サイト)付近をつなぎ、さらには”新潟島一周自転車道”の一部を形成しています。サイクリングコースを見るとわかるのですが、萬代橋は信濃川沿いでは日本海に二番目に近い橋であり、”みなと・さがん”自体もほぼ信濃川と日本海のつなぎ部分に位置しています。
ドイツ領事館跡
このほか、海がすぐ傍にあることや、かつての開港場傍を思わせる碑としては、”みなと・さがん”沿いの老舗ホテル・新潟グランドホテル(公式サイト)裏手にある、ドイツ領事館跡の石碑が挙げられます。
2019年に新潟の開港150周年を記念して作られた(新潟日独協会 “記念碑建立“)という石碑に刻まれた期間からは、19世紀後半の約10年間、ここにドイツの領事館が置かれていたことが伝わります。
みなと・さがん沿いの風景
“みなと・さがん”は、上下二車線の車道のすぐ隣(信濃川寄り)に位置しています。
萬代橋の六連アーチがはっきりと見渡せることも魅力のうちですが、ただ単に歴史ある橋が視界に含まれるというだけでなく、同時に信濃川がとても近く感じられます。これも大きなポイントですね。
遊歩道すぐ隣の川べりでは、屋形船や小型の漁船のような船が停泊している様子も伝わってきますが、
日本海に向けて(信濃川の河口部に向けて)信濃川沿いを歩いていくと、開港場・新潟港の交易の中心地、現在みなとピアがある一帯へと向かいます。