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【2022秋の上信越ドライブ その1】寺泊・魚の市場通り(魚のアメ横、新潟県長岡市)
秋の新潟、”魚のアメ横”へ
久しぶりのロングドライブ・最初の目的地
寺泊・魚の市場通り(公式サイト)は、新潟県は長岡市にある寺泊港傍に位置する、通称”魚のアメ横”といわれる海産物街です。
住所的には長岡市なのですが、まさにJR長岡駅の傍にあるというよりは、JR長岡駅とJR新潟駅の中間あたり、弥彦神社・弥彦山の弥彦村や、燕三条系ラーメンでおなじみ燕市・三条市の傍に位置しています。
弥彦神社からだと車で20分程度で行ける距離にあるようなので、長岡・新潟いずれから向かうにしても、ぼちぼちいい距離のところにあるということになるのでしょう。
電車の場合、長岡駅から向かった方が、新潟駅から向かう場合に比べて微妙に近いところに位置している(新潟駅からだと1時間15分程度、長岡駅からだと1時間程度)ようですが、このくらいの誤差だと、車で向かった場合、双方の間にそこまであからさまな違いは生じないのかもしれません。
恐らくは、どちらからでもまぁ行ける、という感じですよね。
ちなみに、寺泊の市場(いちば)通りについては、前々から知っていたわけではなく、とあるYouTuberさんの食べ歩き動画(TOMIKKU NET “【マジか】地元の人しか行けない”秘境の市場”の海鮮がヤバすぎたwww“)を見た時にたまらなく行ってみたくなったという、そんなスポットでした。
寺泊・魚の市場通りで食べ歩き
新潟の中心部から国道402号線経由で越後七浦シーサイドライン(にいがた観光ナビ “越後七浦海岸“)へと進み、都合1時間弱。
海沿いの道をひた走って、通り沿いから一目でそれとわかる”魚の市場”街に到着しました。
すぐそばに近づくまでは割とわかりにくいというかはっきり「これだ」とわかる感じはないのですが、すぐそばまでくると1発でわかるという寺泊市場には、確かに、中々の秘境感があるかもしれません。
海岸そばの通りに海産物関係のお店が密集している形の市場で、プロ向けの問屋さん街ではなく明らかに一般人向けの施設なので、通り沿いを歩きながら、まずは新鮮な海産物の食べ歩きが楽しめます。トミックさん効果(?)があったのかそうでないのか、その辺は定かではありませんが、お店の店員さんにもフレンドリーな人が多く、雰囲気もかなり良かったです。
雰囲気から察するに、「一朝一夕にこうなった」感は少なめだったようにも感じたので、おそらくは元々の雰囲気がそういう雰囲気なのだ、という市場なのかもしれません(この場合、活気は活気でも、素人や一見さんを弾き飛ばす系の活気ではなかった、という意味ですね)。
確かにグルメ街ではあるのですが、ゴリゴリのデートスポット感は少なめ、皆が皆純粋に”食”を求めて訪れているようで、同性の友達同士や家族連れも結構目立っていました。
市場の販売物やいかに、と言えば、浜焼きや屋台の食べ物が好きな人にはたまらないであろう店構えで、この雰囲気が”市場”の端から端まで続くのですが、お腹が空いているときに少しずつ食べていけば、おそらく全てのお店で食べることもできるのではないかと思います。
一つはギリギリそれがやれそうなお店の数と、あとは一店一店のお店が出してくる海産物等のクオリティ、とどめとして一品一品の値段(とにかく安い!)ですね。
誇張抜きで、そのくらいそそられるものがあるにはありました。
鮎は川魚ですが、新潟は川の水も綺麗なので、鮎やヤマメについても十分推せる名物ではないかと思いますが、寺泊の売りである海鮮についても、早速えび、ホタテ、赤魚等々と並んでいます。
ちなみに赤魚の隣ではサバの浜焼きが売られていましたが、このお店ではエビとホタテの串焼きをいただきました。
最前線で大きさ別に(?)値付けがされている、”浜焼き”の代名詞とも言えそうなイカの串焼きなど海鮮の浜焼きにとにかく食欲をそそられるのですが、海鮮以外の串焼きも用意されています。焼き鳥や豚串、つくねといった居酒屋さんメニュー的なものですね。
寺泊名物の番屋汁(長岡市公式サイト “番屋汁“)です。公式サイトによると「旬の野菜とカニ、魚を味噌仕立てでいただく」というのが番屋汁の定義のようですが、カニの出汁が効いた味噌汁に出汁が染みた薄切りの大根、鮭かサバのような食感の魚とエビの頭も入っていて、上にはネギが散らされていました。
カニの出汁だけが効いているわけではなく、魚の出汁も出ていて、それが大根にも染み込んでいるので、とにかく海の幸感がすごかったです。伊達に名物になっているわけではないのだなと、そんなことを思わされてしまったわけですが、確かに、屋台で一番うまいものは何かと言われた時にその筆頭に上がってきても不思議はないでしょう。
この番屋汁が、一杯200円!
中々びっくりの値付けでした。
ぱっと見このビジュアルを前面に出されて「売り物です」と言われたら、おそらく首都圏なら(どんなに良心的なお店であっても)倍は持っていかれるのではないかと思いますが、この辺が産地の強みなのでしょう。
しかし、びっくりなのは番屋汁の値段だけでなく、あかエビの串焼きが一本100円、ツブ貝がびっしり詰まった串焼きが一本250円のお店もありました。これもやはり大きさによる相違なのでしょうか。ちなみにえびの串焼きは頭から尻尾まで丸ごと食べられます。
牡蠣とホタテのバター焼きが、それぞれ500円。それぞれ、一個(そこそこ大きめ)が100円前後の計算です。
これは目の前で焼いていただいたのち、両方いただきました。めちゃくちゃ美味しかったです。
この時点で結構満足していたのですが、締めの一品は浜焼きのお店が立ち並ぶ一角の2階のお店で海鮮チラシをいただきました。番屋汁+海鮮チラシで1350円。これも破格と言えば破格ではないでしょうか、とは思いますが、酢飯の上に乗った海鮮が悉く美味しい、酢飯とのバランスも抜群で、番屋汁に関しては普通のお味噌汁に見えてしまう見た目に反して、パンチの効いたカニ風味がたまらなかったです。
ちなみに、寺泊は浜焼きを楽しんだり食事ができたりするだけでなく、もちろん、海産物やお寿司を買って帰ることもできます。どちらがメインなのかと言えば、本来そちらが(特に地元の人にとっては)メインなのかもしれません、というくらい充実しています。
売られているものが悉く取れたて風で、しかも安い、魚の切り身でもお店が焼いたものの試食ができるなど、そこだけ見ても市場感がすごかったです。あとは、海産物にそこまで詳しいわけではないのでなんとも言えないところでもあるのですが、茹でたカニが一杯1000円〜2000円で売られているのを見た時には、さすがにびっくりしました 笑。