【横浜山手芸術祭・ユースギャラリー】イタリア山庭園会場鑑賞記

みなとみらい線沿線の四季

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【横浜山手芸術祭・ユースギャラリー】イタリア山庭園会場鑑賞記

イタリア山庭園

外交官の家ではフェリス女学院中高が、ブラフ18番館では横浜共立学園中高と横浜女学院中高が、それぞれ展示発表しています。

三校ともプロテスタント系の学校で、学校に通じる坂道に学校名、もしくはそれっぽい名前が付いているという共通点があります。

それぞれフェリス女学院:フェリス坂、横浜共立・横浜女学院:乙女坂ですね。

外交官の家、ブラフ18番館は、

丁度JR石川町駅の真上辺りに位置している、イタリア山庭園内にあります。

 

外交官の家

元々は渋谷にあって、外交官の邸宅だったという外交官の家ですが、

現存する洋館部分の一階は、私邸でありながら公館の雰囲気を漂わせています。

外交官・内田定槌さんの現役時代(明治後半~大正期)、

大日本帝国ありし日の外交官邸では、

この空間で接待・会食などが数限りなく催されていたんですね。

 

フェリス女学院中高展示

フェリス女学院の中高生の展示は、旧内田邸時代プライベート空間だった二階でされています。

階段を上りきった付近から早速展示エリアが始まりますが、どれも見ていて面白いと感じるものばかりでした。

例えば「芸術祭」冒頭コーナーに展示された写真ですが、ぱっと見で、

「写真撮影の基本」的なことを前提とした上で撮影されたのであろうことが伝わってくる写真ばかりです。

「実習」とあるのでその色もより濃くなったのかもしれませんが、構図そのものだったり、ピントの合わせ方だったり、意識された色使いにしても恐らくはそうですね。

どこか暗室内のそれっぽく見える写真のかけ方も通っぽいというかセミプロっぽく、どちらかというと玄人好みする線を攻めてきているように感じたのですが、階段上ってすぐのこの時点で「さすがですね」となった瞬間でした。

写真の次には絵が展示されていたのですが、

ここに展示されているのは、皆フェリス女学院の中学生が描いた絵です。

ポイントは、元々の絵のテーマが課したハードルがそれなりに高いものなんじゃないかな(にもかかわらずしっかり描けている)、と思える点です。

まず、絵の中でみなさんボールを持っていますけど、これだと指の一本一本についてもきちんと描かないとまずかったりします。構図にしても、斜め後ろからだったり斜め前からだったり横からだったり、それとか座っていたり、難しい角度からのものが原則みたいな構図になっている上、アイレベル=目の高さが、描かれた女の子の目の高さと同じではないもの(上から見下ろす「俯瞰」の構図ですね)もある、その上で制服やスカートの折り目等もしっかり描かれていると考えると、写真同様「基本に忠実に描かれていて、なおかつ上手い!」ということが伝わり易い絵になっているんです。

ぱっと見の違和感のなさがそのまま凄さを伝えているのだという話でもありますが、中には「これ本当に中学生が描いたの?」みたいなやたら上手い絵もあるように感じます。

もちろん、発表者によっては既に趣味や課外で色々描きこんでいたりもするのでしょう。

そしてその前にあるのが、これまたやたら完成度の高いペーパークラフトと、

部屋の奥に立てられたイーゼルに飾られたカラーの絵。

や、なんか、どれもこれもすごくないですか? 

なんて感じになってきてしまったあたりですね。

まだ入ってからほんのちょっとの展示しか見ていないわけですが、

この一帯はこの一帯で、Jpopのいい感じの歌詞がモチーフにされていたり、とても興味深く見学させていただきました。

旧内田邸時代は夫人の居室だったということもあってか、

ここはちょっとかわいい感じの部屋になってますね。

そして”どんな飾りつけをしても見栄えが良くなる”、内田定槌さんの書斎には、

超絶クオリティの高いペーパークラフトと、

どこかの展覧会でいい場所に飾られていそうな、油絵二枚。

ほかならぬ内田定槌さんも、草葉の陰でさぞや喜んでおられることでしょう 笑。

 

ブラフ18番館

外交官の家のお隣、ブラフ18番館内では、

「劇団白ネコ」装飾実施中です。

展示と展示の間に位置する空間を彩る形で整えられた展示の数々は、

どれもこれもほっこりする飾りつけで”ユースギャラリー”の盛り上がりをアシストする、

いい感じのアクセントになっていました。

 

横浜共立学園中高・横浜女学院中高展示

ブラフ18番館とは中から繋がっているギャラリー入り口から入ると、

手前が横浜女学院、奥が横浜共立学園の展示スペースで、横浜女学院スペース入り口付近では、特大油絵が飾られています。

お金持ちの家の応接間に飾ってありそうなという感じの迫力があって、圧倒されました。

横浜女学院コーナーでは、ステンドグラスも綺麗でした。

陶芸共々、展示品ではなく売り物だったとしても違和感は感じないレベルです。

華やかなステンドグラスとは対照的に、

色紙に書かれた水墨画のような白黒の絵も飾られていました。

横浜女学院の奥は、横浜共立学園エリアです。

やはり窓一面にステンドグラスが展示されています。

残念ながら聖書の知識はほぼゼロに近いため、それぞれの絵が一体どんなストーリーを伝えてきているのかについてはまるでわからなかったりするのですが、それでもなんとなく伝わってくるものはあるような気がします。

横浜女学院展示エリアでも感じたことですが、描かれた物語が意味するところはさておき、ぱっと見だけでも綺麗なのがステンドグラスですからね。

ギャラリー奥から見た、窓ガラスいっぱいに張られたステンドグラス。

中々壮観です。

こうやって並べられると、どうしてもフリマに出店しているお店等を連想してしまいますが、横浜共立生お手製グッズの数々は、横浜女学院生の展示品同様、

売り物にしたら結構な人気が出そうな出来栄えを持つ完成品ばかりです。

それぞれ、レザークラフト、カードスタンド、缶バッチです。

この辺は時節柄を感じさせるという、人気校ならではの心遣いですが、

色々楽しそうな学校生活が、特に受験生に向けてまとめられています。

2月も中旬に入った今の時期であれば、もうぼちぼち中学入試の結果も出そろい始めている頃ですが、もしかするとこの春から進学予定の小学生が、この展示を見ていたりするのかもしれません。

といったところで、山手芸術祭、ユースギャラリーはかなり面白かったです。

早くも来年の開催が楽しみになってきました。

ちなみに、今年のギャラリーについては、それぞれの会場で2月16日まで開催されています。

 

アクセス

外交官の家

 

ブラフ18番館

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