【横浜街歩き/横浜山手芸術祭・ユースギャラリー】イタリア山庭園会場

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【横浜街歩き/横浜山手芸術祭・ユースギャラリー】イタリア山庭園会場

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【横浜街歩き】横浜山手芸術祭・ユースギャラリー
【横浜街歩き】横浜山手芸術祭・ユースギャラリー 平成中期以降の毎年冬、山手の西洋館をメイン会場として多数のコンサート、展覧会等が開催される恒例行事となった横浜山手芸術祭。 今年で14回目を迎えました。 メインは「音楽」と「展示...

今回はイタリア山庭園会場(外交官の家/ブラフ18番館)の三校(外交官の家:フェリス女学院中高、ブラフ18番館:横浜共立学園中高/横浜女学院中高)の展示の紹介です。

 

丁度JR石川町駅の真上辺りに位置しているイタリア山庭園内に、外交官の家、ブラフ18番館があります。

写真正面が外交官の家、この写真の右側に位置しているのがブラフ18番館です。

外交官の家ではフェリス女学院中高が、ブラフ18番館では横浜共立学園中高と横浜女学院中高が、それぞれ展示発表しています。

三校ともプロテスタント系の学校で、学校に通じる坂道に学校名、もしくはそれっぽい名前が付いているという共通点があります。

それぞれフェリス女学院:フェリス坂、横浜共立・横浜女学院:乙女坂ですね。

 

外交官の家:フェリス女学院中高

元々は渋谷にあって、外交官の邸宅だったという外交官の家。現存する洋館部分の一階は、私邸でありながら公館の雰囲気を漂わせています。

外交官・内田定槌さんの現役時代(明治後半~大正期)、大日本帝国ありし日の外交官邸では、この空間で接待・会食などが数限りなく催されていたわけですね。

実務にそぐうべく、意図して作られた格調高さと共にある機能性が、当時を偲ばせます。

フェリス女学院の中高生の展示は、旧内田邸時代プライベート空間だった二階でされています。

階段を上りきった付近から始まる展示エリア。どれも見ていて面白いと感じるものばかりでした。

「芸術祭」への出展がいきなり写真展示ではじまっているといういぶし銀なアプローチ。

よくよく写真を見てみると、間違いなく「写真撮影の基本」的なことを前提とした上で撮影されたのであろう写真ばかりです。

構図そのものだったり、ピントの合わせ方だったり、どこか暗室内のそれっぽく見える写真のかけ方も通っぽいというかセミプロっぽいですね。

「実習」とあるのでその色もより濃くなったのかもしれませんが、どちらかというと玄人好みする線を攻めてきているように感じました。

要は、万人にとってわかりやすい写真がガチンコで狙われているわけですが、なんかもう、階段上ってすぐのこの時点で「さすがですね」となった瞬間でした。

スタート地点から中々のインパクトで始まった見学、写真の次は絵が展示されています。

ここに展示されているのは皆フェリス女学院の中学生が描いた絵なのですが、どれも基本に忠実に丁寧に書かれていて、中にはかなり上手なものも含まれています。

ポイントは、元々の絵のテーマ(要求)が課したハードルがそれなりに高いものなんじゃないかな、と思える点です。

まず、絵の中でみなさん制服を着てボールを持っていますが、これだと手(特に指の一本一本)についてもきちんと描かないとまずかったりするので、制服のしわやスカートの折り目等も込みで考えると、元々色々と難易度の高い絵が要求されていたんじゃないかなと思うんですよ。

もう少し言うと、斜め後ろからだったり斜め前からだったり横からだったり、それとか座っていたり、難しい角度からのものが原則みたいな発表になってる分、難易度にしてもさらに+α。

アイレベル=目の高さが、描かれた女の子の目の高さと同じではないもの(上から見下ろす「俯瞰」の構図ですね)もあるあたり、「これはヤバい」(いい意味で)という絵も含まれていたりするので、見る人が見たら確実に琴線に触れてくるんじゃないでしょうか。

こうなると迷い線や「あたり」を取った跡をあえて残しているのも風情のうちですねというか、写真同様「基本に忠実に書いているんだな」(しかもそれで上手い!)ということが伝わって来る絵になっているんですよ。

というか、中には「これ本当に中学生が描いたの?」みたいなやたら上手い絵も2~3枚あるように感じますけど、もちろん、発表者によっては既に趣味や課外で色々描きこんでいたりもするのでしょう。

そしてその前にあるのが、これまたやたら完成度の高い紙工作・・・、というかペーパークラフトといった方がイメージ的には近そうですね。そして部屋の奥に立てられたイーゼルに飾られたカラーの絵にしても、またものすごく上手く見えるという。

や、なんか・・・どれもこれもすごくないですか? なんて感じになってきてしまったあたりですね、この辺から。

この一帯はこの一帯で、Jpopのいい感じの歌詞がモチーフにされていたり、とても興味深く見学させていただいた一帯でした。

旧内田邸時代は夫人の居室だったということもあってか、ここはちょっとかわいい感じの部屋になってますね。

そして内田定槌さんの書斎。超絶クオリティの高いペーパークラフトと・・・

どこかの展覧会でいい場所に飾られていそうな油絵二枚。

ほかならぬ内田定槌さんも、草葉の陰でさぞや喜んでおられることでしょう笑。

 

ブラフ18番館:劇団白ネコ(山手西洋館スタッフによる装飾)

外交官の家のお隣は、ブラフ18番館。

外交官の家前の庭園と並び、快晴時に訪問するとそれだけで気分がよくなって来る一帯ですね。

ブラフ18番館側では「劇団白ネコ」装飾実施中です。

どれもこれも、ほっこりする飾りつけですね。

 

ブラフ18番館ギャラリー:横浜共立学園中高・横浜女学院中高

ブラフ18番館とは中から繋がっているギャラリー入り口から入ると、手前が横浜女学院、奥が横浜共立スペースです。

横浜女学院スペース始まって早々の、特大油絵。

お金持ちの家の応接間に飾ってありそうなという感じの迫力があって、かつ見ごたえもあり(といっても、全くの素人なので専門的な見方はあまりわからなかったりもしますが)、割と圧倒されました。相当の力作ですね。

横浜女学院コーナーでは、ステンドグラスも綺麗でした。陶芸共々、展示品というか、売り物だったとしても不思議はない感じです。

ステンドグラスについては横浜共立エリアにもありましたけど、そこはミッション系の学校としてある程度拘りがあったりするのかもしれません。

古代や中世初期、文盲の人(文字が読めない人)にも聖書のストーリーをわかりやすく伝えるために、というのがステンドグラスの始まりだといわれていたりしますからね。

華やかなステンドグラスとは反対に、色紙に書かれた水墨画のような白黒の絵も飾られていました。

奥は横浜共立エリア。やはり窓一面にステンドグラスが展示されています。

残念ながらというか聖書の知識がほぼゼロに近いため、それぞれの絵が一体どんなストーリーを伝えてきているのかという細かい部分はよくわからなかったりするのですが、それでもなんとなく伝わってくるものはあるような気はしなくもないです。

ギャラリー奥から見た、窓ガラスいっぱいに張られたステンドグラス。

レザークラフト、缶バッチ、カードスタンドという、横浜共立生お手製グッズの数々。

売り物にしたら結構な人気が出そうな出来栄えではあります。こうやって並べられると、どうしてもフリマなんかを連想してしまいますね。

この辺は、人気校ならではの心遣い。色々楽しそうな学校生活が、特に受験生に向けてまとめられています。

2月も中旬に入った今の時期であれば、もうぼちぼち中学入試の結果も出そろい始めている頃ですね。もしかするとこの春から進学予定の小学生が、この展示を見ていたりするのかもしれません。

といったところで、山手芸術祭、ユースギャラリーはかなり面白かったです。

早くも来年の開催が楽しみになってきました。

ちなみに、今年のギャラリーについては、それぞれの会場で2月16日まで開催されています。

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