地方・地域の話題(書評)

【書評/地方・地域の話題】『神戸ルール』

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都会生活研究プロジェクト[神戸チーム]『神戸ルール』中経出版

神戸の風土がノリよくテンポ良く紹介された一冊です。

面白グッズ、おしゃれスポット、名物グルメ等の他、例えば、この地域にはこういう〇〇があるけど、それに対して〇〇をしたらNG、こういう風に振舞ったらかっこいい、地元の人はこんな感じで捉えているというような構成が、すんなり来るのではなく、時にボケ突っ込みありの、割とコテコテ風味で押し迫ってきます。

文章から伝わる勢いまで含めて考えた場合、「割引いて読むこと」の必要性をなんとなく感じさせらるような下りもありますが、そこを面白がれるか、あるいはそこに反発してしまうかで、イメージにしても変わってくる部分はあるかもしれません。

地方ネタを一通り読んでみようと思う前から、気になる西日本の都市のうちの一つだったのが神戸でした。多少なりとも「西の横浜」的なイメージが宿るからですが、神戸側から見ると、逆に「東の神戸」が横浜だということになるんでしょうか。

なんとなく共鳴できたのは、「大阪で働く神戸人」の項です。

大阪に出るときは肩に力を入れてハイテンションを作り出すが、神戸に帰ってくるときには周りの景色を見て肩の力を抜く、ほっとして帰路に就くみたいな部分。

大阪を東京とすれば、まんま横浜都民の心情と言えなくもない雰囲気があります。

「休日に東京出るときの週休ゼロ日気分」となるあの気持ちに近いものを感じたその部分に続いて、「あぁやっぱりそういうものなのか」と思ったのは、神戸の人が関東に来るとしたら、東京より横浜に住みたいと思う傾向があるようだ、というくだり。

確かに、横浜から関西に引っ越すのであれば、神戸が住みやすい街になるんだろうなというイメージはあったりしますからね。逆もまた然りということなのでしょう。

ところにより「富士山を巡って対立してしまう」静岡県人と山梨県人の気持ちがちょっと分かったような気分になる項目もなかったわけではないですが、全体としてはぼちぼち面白かったです。