まんがレビュー

【書評/レシピ】『めんつゆひとり飯』

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瀬戸口みづき『めんつゆひとり飯』(竹書房、2020年現在単行本二巻まで既刊)

概要

ジャンル 「ローカル女子の遠吠え」の瀬戸口みづきさんの料理本4コマ。めんつゆを使ったお手軽料理が4コマ漫画を通じて紹介されていきます。
登場人物等 めんつゆを使った料理をいろいろ紹介してくれる面堂露(つゆ)ちゃん、つゆちゃんの同僚で料理の達人である十越いりこさん等。

 

あらすじ/感想

キャラ同士のやり取りの面白さの他、それぞれの登場人物の料理との距離の取り方がすごくわかりやすいのが特徴です。

個人的に、目当てにしていた「めんつゆレシピ」以上に役に立ったとか勉強になったと感じたのは、料理以前の部分を学べたような気分になった、と思えたところでした。

何度やっても自炊の習慣が根付いてくれない、なんて人には意外なところに習慣化のヒントがあるかもしれませんが、どんな人に自炊(というか料理の)適性があるように見えるかというと、割といつも料理の事、食べることばかり考えてる人です、ということが良くわかります。

逆に、もちろんそうなる動機は人それぞれだと思うのですが、結果として「食べるまさにその時以外食べることを考えない」というような人は、あまり向いてないということについてもよくわかります。

すごく当たり前の事なんでしょうけど、恐らくは一番大切な部分にあたります。

自炊を習慣化させようと思ったら、まずは調理スキルがどうこう、レシピがどうこう以前に食べることをもっと身近に捉えていく必要があるというようなことが、「めんつゆ」を通して学べたりもします(もちろん、個人差はあると思いますが)。

「めんつゆ」ヒロインのつゆちゃんも当たり前のように自炊を考えていて、出来る人から見たら手抜きなのかもわかりませんが、でも自炊がいまだ完全に習慣化しているとは言い切れない部分もあるというレベルの人間からすれば、ものすごい凝ったものをすいすい作っています。

なぜそれが可能となるかといえば、毎日の生活と「(作ることも含めた)食べること」に向ける意識が一体化しているからなんですね。

その辺は、「ローカル女子」でキュウリで壁をぶん殴りながら料理していたメガネのオバちゃん(秋津さん)にしても、「めんつゆ」に出てくる家事の達人・十越さんにしても、つゆちゃんにしても、皆に共通している部分です。

とりあえず、二巻の途中まで読んでいる今の段階で、早速一巻に載っていた肉じゃが、白菜の漬物、シーチキンとひじきの炊き込みご飯作ってみたのですが、これめちゃくちゃおいしかったです。肉じゃがは既に二回作りました。どれも割と最高だったので他の料理もやってみようと思っているところだったりするのですが、3巻の発売も楽しみです。