横浜関連書籍レビュー

【書評/横浜関連書籍】『横浜もののはじめ物語』

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斎藤多喜夫『横浜もののはじめ物語』(有隣新書、2017年)

かつての横浜の態様と、西洋から横浜経由で初めて日本に入ってきたものの紹介がメインの一冊です。

街歩きのお供というよりは、日本の近代史に関するトリビア(雑学・豆知識)本のような趣があります。

近代日本に(横浜経由で)西洋から伝えられた多くのものをテンポよく紹介してくれている、公式市史・区史の要点整理みたいな特性を持った本なので、横浜メインの近代史についてざっくり知りたい場合、うってつけの一冊になる場合もあるでしょう。

ただし、ここで紹介される「もののはじめ」は、今となっては史跡として残っている「場合もある」というような「もののはじめ」がメインで、その点に若干物足りなさが残るといえば残ります。

「もののはじめ」では、インフラ整備、西洋的都市文化、洋食、保健衛生、輸入品の国産化、スポーツ、洋学について章が立てられ、そのそれぞれが細分化されるという形をとって紹介されていますが、必ずしも通して読む必要が無い、読みたいところから読み進めることが出来るという体裁も好印象です。