【ブックレビュー】酒井雄哉『続・一日一生』

blog

この記事を読むのに必要な時間は約 1 分6秒です。

酒井雄哉『続・一日一生』(朝日選書、2014年)

概要

ジャンル 自己啓発
あらすじ 地球一周分を歩く千日回峰行を二度成し遂げ、二〇一三年九月に八七歳で逝去―「現代の生き仏」「稀代の行者」と称された酒井雄哉・大阿闍梨が最後に語り尽くす「生老病死」の真の意味。(「BOOK」データベースより)

感想

一つ一つのエッセイに味があるので、略してどうだということが難しいのですが、概ねポジティブな思考に満ちた生き方が指南されています。

例えば、一日の時間の流れを人の一生になぞらえて、一日の始まりを新しい人生の始まりだと思って大切に過ごそう、嫌なことがあっても、今日のことは今日で終わりにしよう、何かをやらずに悩むなら、やった後で悩んでみよう、やろうと思えば大抵のことは出来るんだと言った調子で、読んでいて肩の力が抜ける、体の力が抜けて軽くなるような文章でまとめられています。

千日回峰行以外にも苦行中のエピソードが多く語られるのですが、エッセイ内で語られる言葉の一つ一つが苦行等の経験談からくるものなので、柔らかい言葉と激しい苦行の間には、そもそも世事を超越したギャップが存在します。説得力云々というよりは、人間の生を俯瞰したような目線からくるように感じるので、自分自身の日常の悩み事めいたものが、取るに足らない、小さいもののように思えてくるんです。

総じて、「最近肩に力が入りすぎているな」「なんか気疲れするな」なんてことを感じた時に特効薬になることが期待できる一冊です。

タイトルとURLをコピーしました