【箱根ラリック美術館】”オリエント急行カフェ” Le Train(ル・トラン)

南関東/静岡・山梨
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ラリック美術館とオリエント急行

about ラリック美術館

about ルネ・ラリック

ラリック美術館(公式サイト)は、施設名にその名を冠しているというフランスのガラス工芸家・ジュエリー作家、ルネ・ラリックさんの作品などが展示された美術館です(公式サイト “ラリック美術館へようこそ“)。

客室内の装飾を手がけた”ラリックさんつながり”ということで、オリエント急行のカフェがあることでもお馴染みの美術館ですね。

オリエント急行、コートダジュール急行、”Le train”

現在ラリック美術館でカフェとして使われているLe trainル・トランの車両は、元々はパリリヨン、南仏(マルセイユニース)、イタリアのヴェンティミーリアを結ぶ列車である、コートダジュール号(コートダジュール急行)として運用されていました。

その車両はコートダジュール号の運行休止に伴ってオリエント急行として運用されることになったのち、現役を引退しますが、さらに時は巡って2004(平成16)年。

ラリックさんの美術館が箱根に造られるにあたり、現役を引退した”Le Train”が箱根にやってきます。

以降の“元・コートダジュール号”“元・オリエント急行”は、ラリック美術館の人気スポット“オリエント急行のカフェ”として、第二の人生を歩むこととなりました(参考:ラリック美術館公式サイトLe Trainの魅力について“)。

ラリック美術館と、冬の箱根

美術館の敷地内は自然と共生している色が濃く、

紅葉シーズンのムードを連想させられたりもしました。

この点、訪問のタイミングが年の瀬も押し迫る12月半ばだったあたりが、少々惜しまれたところですね。

ちなみに、周辺には仙石原のススキ草原、箱根湿生花園(12/1~3/19まで冬季休業。公式サイト)、ガラスの森美術館などがあります。

美術館ごとのコンセプトこそ異なるものの、この辺りはやはり”箱根の美術館”の面目躍如ではありそうです。

Le Train(ル・トラン)

入り口付近

“PASSAGE”の向こうが、”Le Train”(ル・トラン。公式サイト)です。

今回は美術館は見学せず、”オリエント急行カフェ”Le Trainでの時間を楽しんできました。

入り口を入ると待合室へ。

オリエント急行カフェの待合室は向かって左側で、右側には美術館のカフェがあります。

オリエント急行カフェ”Le Train”は、待合室からその姿を望むことも出来ますが、

乗車前には、車両前部に造られたスペースでオリエント急行の歴史やラリックさんについてのDVDを見せてもらえるので、最低限の知識を持った状態で乗車することが出来ます。

“Le Train”

“元・オリエント急行”は保存状態も極めて良好で、遠目に見ても優雅な雰囲気が伝わってくるのですが、

2001年まで欧州大陸=フランス国内を南北に縦断していた列車だとは思えないくらい綺麗な状態で保存されているので、

いくら雰囲気があるとはいえ、単純にその点からは”かつての実績”との間に少々距離が感じられなくもないところですね。

どちらかというと、就航後というよりは就航前を思わせます。

“Le Train”車内へ

入り口付近は日本の寝台列車のような雰囲気を醸していますが、

客室内に入ると、通常の日本の特急列車等ではあまり見かけることが出来ないような、豪華な内装になっています。この空間に入った辺りで”乗客”の雰囲気が変わったことをなんとなく覚えていますが、その場にいるだけで心地良さを味わえるような客室内でした。

まさに、クルーズトレインの原点ですね。

ラリックさん作”彫像と葡萄”(公式サイトより)と題された装飾パネルですが、この辺りもオリエント急行の個性の一つにあたります。

すぐ横の駐車場も、ナチュラルに車窓からの風景を思わせます。

“Le Train”でのカフェの時間

カフェの時間の飲み物は紅茶かコーヒー、予約段階でどちらか好きな方を選ぶことが出来ます。

着席してから40分の乗車時間は、数字だけ見せられると長いようにも感じますが、

その場にいると割とあっという間で、

おひとり様だったとしても文庫本一冊、スマホカメラひとつあれば十分楽しむことが出来ます。

車内と車両横で一回ずつ、スタッフの方に記念写真を撮ってもらうことも出来る(希望者のみ)ので、その点でも安心ですね。

予約時間・方法・料金

予約時間・方法初回10時、最終16時。通常時は一時間毎、現在は2時間毎(新型コロナウイルス感染症拡大防止対策のため)。現地での予約限定(電話予約不可)。
定員・所要時間各回20名・40分
料金2200円

注意点としては、人数限定サービスである点と、電話予約が出来ない点(現地での予約限定)が挙げられます。午前の早い段階で予約がいっぱいいっぱいになってしまう感じなので、初めから「オリエント急行」狙いの場合か、あるいは箱根に宿泊する予定がある場合にお勧めです。

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