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【富士五湖日帰りドライブ】”小さなヨーロッパ” 河口湖・オルゴールの森美術館
河口湖・オルゴールの森美術館
11月も終わりの時期、美術館入り口付近にはまだ紅葉が残っていました。
ですが、施設入り口付近は早くもクリスマスモード。
秋も深まった、季節の移り変わり期を感じさせます。
“小さなヨーロッパ”
オルゴールの森からは、到着前からずっと見えていた富士山が臨めます。
美術館のキャッチコピーは、”小さなヨーロッパ”です。
河口湖畔にあるということは、施設内からもよくわかりますが、
おしゃれなベンチなんかも置かれています。
小さな教会
河口湖畔で、富士山が近くにあって、かつ山に囲まれてもいるという立地条件は、レマン湖があって、アルプス山脈が傍にあるというスイスに近いものがありますが、
“小さなヨーロッパ”にはスイスの国旗が出ています。
スイス国旗のそばにある”小さな教会”は「香りの館」、
石鹸やアロマオイル等を扱ったお土産屋さんです。
カリヨン広場
同じ庭園内にあって、こちらは”水の都”っぽい一帯です。
中央にあるのはカリヨン広場です。
「香りの館」が奥にあって、その向こうが河口湖です。
カリヨン広場の真ん中には噴水がありますが、
手前の椅子とテーブルが、水の都のオープンカフェを思わせます。
オルゴールミュージアム
入り口傍には、コンサートホール(オルゴールミュージアム)があります。
フルートを演奏してくれるオートマタと、鏡に映ったクマさんのオートマタが置かれています。
ちなみにオートマタとは、自動で動いてくれる機械人形のことです。
二階へ続く階段を上がっていくと、
ヴェルサイユ宮殿をインスパイアして造られたという、ドイツ南部・ヘレンキムゼー城(ルードヴィヒ2世築城)がモデルとされたお城が展示されています。
鮮やかな白の外観の他、室内の天井に描かれた空がちょっとした感動を誘いますが、
オルゴールの森のヘレンキムゼー城については、内部にこそ「売り」があります。内部に、オートマタが仕込まれているんですね。
ヘレンキムゼー城を築いたのは、19世紀半ばの第4代バイエルン国王・ルードヴィヒ2世です。
在位中には、後にドイツを統一し、鉄血宰相と呼ばれることになったビスマルクとも面識があった他、オーストリア皇后であり、ハンガリーの王妃でもあったエリザベートとも親交がありました。
癖があって宮廷社会を嫌っていたルードヴィヒ2世と、生来奔放だったエリザベート。
二人とも類まれな美形であり、お互いを理解し合っていたといわれていますが、残念ながらこの二人は、ルードヴィヒ2世の(エリザベートの妹であるゾフィー・シャルロッテとの)婚約とその破棄を通じ、絶縁となってしまいました。
苦難に満ちた上ハッピーエンドにもつながらなかったという、ミュージカルにもなったエリザベートの人生同様、ルードヴィヒ2世の人生も時世に翻弄される形で下り坂になって行くのですが、そんなルードヴィヒ2世の精神の逃避先が、まさにこの絢爛な世界にあったとのことです。
音楽とオルゴールと富士山
“小さなヨーロッパ”は「オルゴール」の森でもあるので、
いろんなところで「音楽」がモチーフにされています。
ミュージアムショップの前に置かれているのはハーブのオブジェです。
遊歩道脇に置かれたオブジェは鍵盤楽器をモチーフにしたものぽいですけど、二段なんでなんとなくチェンバロあたりでしょうか。
エレクトーンとかパイプオルガンとか、候補は結構ありそうです。
レストランの窓際席からも富士山が臨めますが、
どこにいても富士山が見えるというロケーションは、やっぱりすごく良いです。
ミュージアムショップには、たくさんオルゴールが置いてあります。
晩秋から冬への季節は、
紅葉からクリスマスシーズンへの流れも見どころですね。
アクセス・開館情報
開館時間
原則として9:30~18:00開館(最終入館17:30)
入館料
入館料は大人1500円、大学生・高校生1100円、小中学生800円
ただしこのほかに各種の割引があります。
二度目以降の入館の場合:前回入館時のチケット提示で大人1100円、大学生・高校生800円、小中学生500円
16:00以降の入館の場合:一律(大人~小学生まで)500円、等々。
他、詳細は公式サイトに記載があります。
アクセス
都心部から富士五湖・河口湖へは東名で御殿場インターを目指すルートか、あるいは中央道・富士吉田線で河口湖インターを目指すルートがあります。
東名御殿場インターからだと高速を降りてからが長いので、中央道で河口湖インターを目指すルートがおすすめです。
オルゴールの森美術館到着後、駐車場は施設のすぐ隣、駐車場から車道を渡ることになるのですが、係員の方がナビをしてくれます。