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【鎌倉街歩き/江ノ電沿線エリア】江の島から鶴岡八幡宮まで
パーク&ライドと鎌倉街歩き
江ノ電沿線まで車でと考えている場合、”パーク&レールライド”というサービスを利用することが出来ます。
パーク&ライドとは、一定時間定額制(江ノ電沿いは全て有料ですが、地域によっては無料の場合あり)の駐車料金と、現地のバス・電車一日フリーチケットがセットになったサービスのことです。
このサービスを利用すると、自宅からある特定の場所まで車、自転車、(観光)バスなどでたどり着いた後、そこを起点として、今度は現地の交通手段を使った観光が可能となります。
江ノ電沿線に限らず、現在では結構日本のいろんな観光地等で普及しているサービスのようです。
江ノ電エリアの場合
江ノ電沿線の場合、江の島の他、稲村ケ崎、七里ガ浜、由比ガ浜、各駅最寄りの駐車場の4~6時間分の駐車チケット+江ノ電一日乗り放題のチケットが用意されます。
サービス名 | 駐車場&サービス込み料金 | 含まれるフリー切符 |
江の島パーク&レールライド | 江ノ電駐車センター 4時~23時オープン 5時間:2000円 |
江ノ電全線1日フリー切符(二人分) |
稲村ケ崎パーク&レールライド | 稲村ケ崎駐車場 24時間オープン 6時間:1800円 |
同上 |
七里ガ浜パーク&レールライド | 七里ガ浜海岸駐車場 9時~21時オープン 5時間:1800円 |
同上 |
由比ガ浜パーク&レールライド | 県営由比ガ浜地下駐車場 9時~18時オープン 4時間:1660円 |
江ノ電鎌倉~長谷間の一日フリー切符 + 指定5路線の一日フリー切符(鎌倉フリー環境手形と同じ路線) |
いずれも、まずは駐車場でサービス利用を申告します。
その上で、駐車券を持って江ノ電の駅まで行き、窓口で切符を買う&駐車券に時間分の清算処理をしてもらって、手続きは終了となります。
ちなみに、一人旅だったとしてもチケットは二枚ついてきます。
チケット代=パーキング代+運賃の総額なので、どこを選んだとしてもコスパは良いですが、土日祝日の場合、駐車場自体にかなりの混雑が予想される点が難点です。
日中鎌倉を中心に見たいのであれば由比ガ浜、鎌倉・湘南海岸を広くみたいのであれば江の島という選択肢が無難であるようには感じますが、いずれも丸一日コースというよりは、ゆっくり半日2~3か所巡りコースですね。
鎌倉街歩き
江の島から
134号線の江の島付近。パーキングすぐ傍です。
海が近いせいか島が近いせいか、付近一帯に独特の開放感があります。
江の島大橋へと続く地下道入り口。
途中には小田急の片瀬江ノ島駅。
さらに道なり奥へ奥へと進んで、江ノ電の江の島駅へ。
江ノ電・江の島駅
おしゃれとローカルを併せ持った、ちょっと懐かしい雰囲気の駅。広告の出され方といい、線路を歩いて渡る相対式ホームといい、今に残された昭和感が強めです。
単線区間があるのも江ノ電らしさ。
ローカル風の駅とはいえ、根岸線とか山手線、あるいはみなとみらい線とか東京メトロあたりの車内についているのと同じような電光掲示板がさらっと使われていたりもします。
江ノ電・鎌倉高校前
江ノ電で江の島から二駅、鎌倉高校前駅着。目の前は七里ガ浜です。
江ノ電・鎌倉高校前駅は、これまで数々の創作の舞台とされてきたという、色々とまぶしいスポットになっています。
鎌倉高校が現在地に移転したのが昭和27年(1952年)で、翌昭和28年に駅名が「鎌倉高校前」(旧・日坂駅)に変更されました。
やっぱり海沿いの風景はいいものです。
下車後、鎌倉高校前へと続く坂道には、有名なフォトジェニックスポットがあります。
90年代ジャンプの看板マンガである”スラムダンク“、そのアニメ版OPのワンシーンで使われたことから、江ノ電の踏切は別名で”スラムダンクの踏切”などとも呼ばれているようです。
“映えるスポット”を狙うかどうか以前に、鎌高前で降りる大半の観光客が最初に目指すことになるスポットですね。
この踏切から鎌高前方面に向かって伸びている坂は”日坂(にっさか)”といいますが、日坂は前記のように、江ノ電の鎌倉高校前駅の旧称でもありました。
七里ガ浜
日坂の前は七里ガ浜。
波打ち際もすぐ傍です。
海水浴シーズンもいいですけど、冬の海にも味があります。
波の音ってやっぱりいいですね。
江ノ電で二駅半ほど離れた江の島。さすがに少しだけ遠くに見えます。
追伸として、江ノ電の七里ガ浜駅そばにも、日坂と似たようなスポットがあります。七里ガ浜高校の校門前を通る七高通りからの風景です。
ここにもやはり江ノ電の踏切があり、つきあたりにはPacific DRIVE INという、おしゃれなハワイアンカフェがあります。
小町通り・若宮大路
七里ガ浜から乗った江ノ電で、鎌倉駅着。
鎌倉駅からは、若宮大路と平行に伸びている小町通り経由で進んでみました。
クリスマスが終わると街の雰囲気は「謹賀新年」に向かいますが、小町通りもその例外ではなく、いい感じの賑わいを見せていました。
小町通りで昼食をとった後、途中から若宮大路へ。12世紀後半に源頼朝によって作られて以来、かれこれ800年を超えるという鎌倉随一の目抜き通りです。
若宮大路沿いには全部で三つの大きな鳥居がありますが、一番八幡宮寄りの鳥居は三の鳥居です。
鶴岡八幡宮
入り口付近には源平池と名づけられた池があり、源平池には今も普通に歩ける二本の橋の他、真ん中に太鼓橋という現在は歩けない橋、計三本の橋がかけられています。
源平池は、源氏の勝利と平家滅亡を祈念して作られた池だといわれているようです。写真左が平家池、右が源氏池で、源氏池は平家池に比べると倍近い広さを持っています。
橋を渡って右手には旗上弁財天。
「旗上」とは承久の乱を起こした後鳥羽上皇に対する幕府側の旗揚げを意味しますが、承久の乱発生年である1221年、故・源頼朝の妻である北条政子によって作られました。
承久の乱では、武家政権に敗北した朝廷側代表・後鳥羽上皇は戦後隠岐に流されたわけですが、乱自体は以降鎌倉幕府で執権政治が安定へと向かっていくきっかけとなります。
入り口である三の鳥居をくぐってそのまままっすぐ進むと本宮方面へ。若宮大路からずっと一直線に伸びています。
本宮手前まで。本来であればこの階段の横には名物の大イチョウがあったはずなのですが
残念ながら強風で倒れてしまったのは、もうかれこれ10年ほど前の話。
それでも残る八幡宮本宮に到着。
今年最後のお参りを無事済ませてきました。
ちなみに、鶴岡八幡宮はおみくじで大凶が出やすいといわれる神社でもあるようですが、有名な神社だと、ぼちぼちそういう噂が立つ神社ってあります。
以前に「浅草寺のおみくじはやたら凶が出る」という話を聞いたことがありましたが、ほかならぬ八幡宮にもその傾向が無きにしも非ず。
もし八幡宮で大凶を引いてしまった場合、そのまま祈禱受付所傍の「凶運みくじ納め箱」へ直行しましょう。
ここに凶(凶・大凶)運を納め、一転して強運をつかもう!ということになっているようです。
それでは皆様、よいお年をノシ