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【青春18きっぷの旅/初日】塩尻駅から奈良井駅まで(中央本線乗車)

上信越青春18きっぷの旅

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分36秒です。

【青春18きっぷの旅/初日】塩尻駅から奈良井駅まで(中央本線乗車)

塩尻駅にて

食事休憩

朝の横浜駅スタートで始まった、今回の青春18きっぷ旅。

新宿・高尾を経由し、お昼過ぎに塩尻駅に到着しました。

高尾駅から先の中央本線区間は本当にあっというまという感じで、塩尻駅から奈良井駅までは同じく中央本線で20分程度の距離です。

それならばいっそのことそのまま奈良井駅に向かっても良かったのですが、乗り換え駅・塩尻駅に到着後、計画段階で予定していた昼食のために一旦下車することにしました。

改札を出てすぐ、駅すぐ傍にあるレストラン”ほっとしてざわ(食べログ)”に向かい、食べログでもイチ押しされていた”山賊焼き”定食を頂きました。

山賊焼きとは鳥のもも肉を使った長野の郷土料理ですが、炭火焼きだったり照り焼きだったり、油淋鶏のようにタレをかけて仕上げたり、色々な調理法があるようです。”ほっとしてざわ”では唐揚げ風の山賊焼きを楽しむことが出来ましたが、本当においしかったです。

山賊焼き以外にもいろいろなメニューがあって、馬刺しなども食べられるようですが、この日の昼食のもう一品には、品切れだった鮎の塩焼きの代わりにヤマメの塩焼きを頂きました。

概して鮎より美味いといわれている川魚のヤマメも、本当においしかったです。

お店の中はレトロな感じで、テーブル上もお店の雰囲気にぴったり合っていました。クーラーの効いた店内で、テーブルごとに扇子が置いてあるのは親切ですよねということと、あとは写真の左側ですね。

昭和の末頃の話ですが、ちょっといい感じのレストランに行くと、ほぼ必ずといっていいくらいこの機械(ルーレットおみくじ器というらしいです)が置いてあった時期があった記憶があります(もっと前からあったのかもしれませんが)。

“ほっとしてざわ”での昼食時には、逆に「そういえばこれ、いつの間になくなったんだろう」なんてことを思わされるくらい、店内のレトロ感は自然で、雰囲気も落ち着いていました。

ごはんがおいしかったこと、お店の雰囲気が自然なレトロ感を持っていたこと以外にも、店員さんがすごく親切なお店だったことも印象に残っています。

塩尻驛

駅名標

この日の目的地である奈良井と同じく、中央本線沿線に位置する塩尻もまた、旧中山道沿いの宿場町を多く持つエリアです(塩尻市観光ガイド街道・宿場町“)。

旧街道や宿場町があったということは、鉄道敷設が現実のものとなった近代以降もその地が交通の要衝になりやすい条件を持っていたということを意味していますが、塩尻駅の改札へと続く階段付近で、”駅”が旧字体で”塩尻驛”と書いてある駅名標を見つけました。

明治35年の塩尻と日本

中央線・塩尻驛は、JRや国鉄、鉄道省等の前身である鉄道院の管轄下、表札にある通り明治35年(1902年)12月15日に開業しました。

新橋・横浜間に日本初の鉄道が開通(明治5年=1872年9月)した、その約30年後のことです。

同年に時の日本が置かれていた状況としては、日清戦争(明治27年~28年=1894年~1895年)と日露戦争(明治37年~明治38年=1904年~1905年)の間の時期にあって、そのターニングポイントとなった年にあたります。

“英と結ぶか露と結ぶか”という二択を前にして日英同盟が締結された年であり、後に帝国海軍が歴史的な勝利を収めた日本海海戦の旗艦となる、イギリス製の戦艦三笠“世界三大記念艦 三笠”公式サイト)の竣工年でもある年が明治35年でした。

ちなみに日英同盟の締結が1月、三笠の竣工は3月です。

塩尻の地に塩尻驛が誕生したのは、日英同盟締結と三笠の完成によって、あとは事実上対露開戦のタイミングを待つばかりとなったという、戦間期というよりは日露戦争開戦前夜となった激動年の年の瀬のことでした。

塩尻駅から奈良井駅へ

JR東海エリア

駅の表札を撮り、駅前上空に広がっていた夏の空を見上げた後は、少し早めに駅構内へ戻りました。

次はJR東海の中央本線・木曽福島行きの電車への乗車ですということで、早速次の電車を目指してホームへ向かうと、道中の行先案内には松本、長野、中津川、名古屋とあります。

普通電車を乗り継いで早くもここまで来ちゃいました、というような気分が改めて高まって来たのですが、こういう感慨も18きっぷ旅ならではです。他にも、例えば中央本線沿いのある区間には中日スポーツのかなり大きい広告が出ていたのですが、それを見つけた時にもやはり同じような気分になりました。

中央本線沿いの風景

塩尻駅を発車した中央本線は再び山間部へ。

塩尻駅と奈良井駅の丁度中間にあたる、中央本線・贄川駅です。

駅のホームすぐ傍まで緑が迫っていますが、

自然に囲まれた絵になるロケーションだと感じると同時に、背後に山を控えたこの近さには色々と想像も働いてしまいます。夜間電車を待っていたらツキノワグマとご対面しそうな怖さがあるようにも感じてしまうのですが、昼間、それも夏の晴天時であれば、駅にいる分には恐らく安泰でしょう。

中央本線・奈良井駅

贄川駅から2駅目、塩尻駅からだと5駅目にあたるのが、この日の目的地・JR中央本線の奈良井駅です。今回の旅は、奈良井駅傍で保存されている旧中山道の宿場町、奈良井宿を知ったことから具体的な計画が始まりました。

奈良井駅のホームには、”中山道 奈良井宿”の駅名標が置かれています。

走り去っていく電車を撮影しようと待っていても電車が中々発車しないので、諦めて電車入りの駅ホームと周辺風景を撮ってみると、むしろこの方が良かったんじゃないか?という一枚が撮れました。

レトロな待合室もホームの雰囲気を作ることに一役二役買っていますが、

その後改札で18きっぷを見せて駅舎を出ると、この日の目的地・宿泊地である旧中山道の奈良井宿は左側に見えてきます。

アクセス

塩尻駅

奈良井駅

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