海沿いに密集する、”かつて”を思わせる施設
新港貿易会館と、税関・KIITO
KIITOの並びで、かつ神戸税関からも至近距離にあるところにもう一軒、新港貿易会館という歴史的な建築物が残されています。
昭和5(1930)年の竣工後、小企業や個人経営者のための貸し事務所が集められたビルとしてはじまり、今に至っているようです。
港のすぐ近くに3つのビル(神戸税関、KIITO、新港貿易会館)が寄り添うように建てられていることからも、この付近は”かつて”以来の中心地であったことを思わせますが、
現在、新港貿易会館は文化庁によって登録有形文化財に指定されている他、神戸市によって景観形成重要建築物に指定されています。
神戸税関同様、現役の施設でもあるということからか、ツアーなどで見学可能となる機会は設けられているものの、原則として通常時は関係者以外の建物への入館は禁じられているようです。
建物の横には、リトル・トリー カフェというカフェの入口が用意されています。
参考
- 文化遺産オンライン “新港貿易会館(旧新港相互館)“
- 近代建築watch “新港相互館(新港貿易会館)“
- 【開港都市・神戸の風景/生糸貿易の跡】”KIITO”と旧・生糸検査所
- KIITO公式サイト
- 【開港都市・神戸の風景】神戸税関(KIITO隣、三宮臨海部)
- 神戸税関公式サイト
- リトル・トリー カフェ:公式サイト / Instagram
日本一短い国道
神戸税関と旧・生糸検査所(現・KIITO)の間には、国道2号線のルート変更によって生じた、”日本一短い国道”、国道174号線が通されていますが、全長187.1メートル、徒歩約2分で歩ききれてしまうという国道は、このエリアの一つの名物になっています。
参考
- 国土交通省 “日本で一番長い国道と、一番短い国道を教えてください“
- 乗りものニュース “徒歩2分で踏破可能 「日本一短い国道」187m、なぜ生まれた?“