【秋の箱根泊2021/その19】旧東海道=県道732号線歩き(箱根旧街道線、七曲り他)

南関東/静岡・山梨
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県道732号と旧東海道、箱根旧街道線

about 県道732号線

県道732号線(湯本元箱根線)は、箱根湯本の駅前付近芦ノ湖畔傍を結ぶ形で通された“箱根の山道”です。

旧東海道をベースとして作られていて、現在全線が箱根登山バス・箱根旧街道線のバス通りとなっています(ジョルダン “箱根旧街道線“)。

そんな県道732号線の一部区間を実際に歩いてみました。

注意点としては、これはビジターセンター公式サイト)でも言われたことなのですが、やはり車の通行です。

もちろん、ほとんどの車は歩行者にも注意してくれますが、それもこれもまず初めに歩行者の注意あってこそ。

概して歩道は狭く、苔や堆積した落ち葉、雑草等で滑りやすくなっているところも多々ある上、所々で急な階段坂に誘導されることもあるので、気候のいい季節の晴天日の日中がお勧めです。

参考

秋の旧東海道=県道732号線(一部区間)

お玉が池~甘酒茶屋

お玉が池付近では割と見通しのいい道が続きますが、鉄柱隣に紅葉が見事な木がある少し先の当たりから旧街道石畳入り口付近に向かって、下りの山道に入ります。

石畳入口を過ぎてさらに下り坂が続きますが、甘酒茶屋に向かうまでの歩道はどこか山道っぽい坂になっています。

一応舗装されてはいるとはいえ、歩道についてはそれほど通行量が多くないことを思わせるような状態で、見ての通り、落ち葉が堆積している上、雑草や苔が生えた状態ですね。

一部は”旧東海道”であることを思わせる石畳になっていますが、

ここから先、甘酒茶屋前の直線に至るまでの坂道は、県道732号線が旧東海道(石畳の道)に交差する形で下っていきます。

箱根の山と県道732号線

旧街道石畳入口を境にして、それまで谷側に通されていた県道732号線が山側になり、山側に通されていた旧東海道の石畳道が谷側に移りますが、

敷設時の苦労が偲ばれる区間の県道沿いから、近くの紅葉、遠くの山の稜線、双方が同時に楽しめます。

甘酒茶屋を過ぎると追込坂、さらにその先でヘアピンカーブを経て猿滑坂を通過します。

追込坂と猿滑坂の間で、県道732号線と旧東海道は再び位置関係が入れ替わり、旧東海道が今度は谷側へ、反対に谷側に通されていた県道732号線が山側へ。

さらに進むと、現在は休業してしまった見晴茶屋のすぐで県道732号線随一の難所、七曲りへ。

七曲りの中腹には、旧東海道随一の難所だった樫の木坂があります。

箱根七曲り付近の紅葉

今回、その七曲り付近は、特に紅葉が綺麗だと感じたスポットでした。

道沿いを彩る真っ赤な紅葉が綺麗なことにも目を引かれますが、

それに加えて、紅葉の中で高低差を体感できるあたりもポイントで、

曲がりくねりつつ下っていくヘアピンカーブである”箱根の七曲り”、まさに面目躍如な風景です。

余談として、この“ヘアピンカーブ連続エリア”=七曲のちょうど真ん中付近には、箱根登山バス旧街道線・樫の木坂のバス停がありますが、

県道732号線・七曲りがある一帯では、丁度七曲りのヘアピンカーブの真ん中を串刺しにするように”旧東海道(=かつての東海道)”が通されています。

七曲りの一番下のカーブ付近から箱根湯本方面に向かう山道へと入っていく”旧東海道”は、西海子坂、箱根新道上に陸橋の形で通されている石畳橋を経て、畑宿の一里塚に到達します。

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