今日の目的地は、JR弥彦線の弥彦駅
朝の新潟駅から、まずは越後線へ
この日のプラン
電車での移動は、なんだかんだ一日中電車に乗っていたという前日とは打って変わって、新潟駅から弥彦駅までの路線のみです。
まずは越後線・弥彦線と乗り継いで弥彦駅へ。
弥彦駅からは弥彦神社、さらには弥彦山へ。
夜はそのまま弥彦泊なので、なんなら「18きっぷを使う必要があるのかどうか」というような一日でもありそうですが、こういう”中日“を入れることで光るのもまた、18きっぷ旅の味わいなんですよね。
新潟駅前にて
朝から夏真っ盛りを思わせる、爽やかで強い日差しが照り付ける中。
寝ぼけ眼の先には、間もなく見納めとなる”昭和の新潟駅”です。
ということで、”青春18きっぷの旅”、三日目。
前夜チェックインしたホテルの部屋にて起床後簡単に朝食を済ませると、リミットタイムを待たずにホテルをチェックアウト。
早速、一路”弥彦”を目指すことにしました。
なんだかんだで昨年夏、一昨年夏もこの地・この場に降り立っているので、全くのご無沙汰でしたというよりは、”ちょっと懐かしい”駅前風景ではあったのですが、それでも駅前の賑わいの中で「新潟名酒 朝日山」と地名の入った看板が視界に入ると、やはり新鮮なご当地感を感じさせられます。
その場にいること自体に改めて非日常を感じさせられるという、気持ちの高まりですか。
旅に出た時の、旅先でのささやかなお楽しみの一つですね。
参考
昭和の新潟駅と、未来の新潟駅 -越後線乗車-
JR新潟駅は、正面の改札がそのまま一番線ホームの中央付近につながっているため、改札の外から真正面にホームが見える(=”旅立ち”の旅情を改札外からも等しく味わえる)という、首都圏(特に横浜市内や23区内の主要駅)ではあまりお目にかかれない、独特の構造を持っています(2024年現在、この駅舎は”万代口バスターミナル”共々、既にリニューアルされています)。
個人的には“JR新潟駅”と言われた時に真っ先に思い浮かぶのがこの一番線ホームの構造であり、改札付近の一画だったのですが、現在(2019夏)、駅及び駅前再開発の流れの中、旧一番線ホームは”新潟駅”ホームとしての役割を終え、既に閉鎖中とのこと。
要はこの風景もボチボチ見納めに向かっていますということで、一抹の寂しさを感じさせられた瞬間ではありました。
とはいえ、それはそれで一つの現実ですからね。
ということで、感傷もほどほどに、早速出来立てほやほやのホームへ。
駅ホームのそこかしこから、これでもかとばかりに伝わって来る”最新”感。
当たり前すぎる位当たり前のこととして、やはりこれはこれで普通にいいものです 笑、などと感じつつ、あとはホームの時刻表に”次発”表示されている”9:22発吉田行き”越後線を待つばかり。
越後線乗車後、吉田駅で接続する弥彦線に乗り換える必要がありますが、この越後線・弥彦線への乗車は、この日唯一の乗車です。
参考
- 新潟市公式サイト “万代広場整備事業 進捗状況“
- 【群馬/新潟青春18きっぷ旅:初日その22】水上駅から新潟駅まで
- 【群馬/新潟青春18きっぷ旅:最終日その2】帰路の新潟駅
- 【東北・信越青春18きっぷ旅/その13】只見線・上越線・信越本線 -小出から新潟へ-
- 【冬の東北・信越青春18きっぷ旅/その17】早朝の新潟駅前から最終日の行程へ
- 【開港都市・新潟の風景/2023】早朝の新潟駅前
- 【新潟駅周辺整備】“万代口バスターミナル”65年間の歴史に幕
越後線の車窓から
JR新潟駅出発後、内野西が丘駅より先にて、越後線の車窓に田園地帯が広がります。
沿線が田園地帯になってから着いた最初の駅である、JR越後赤塚駅。
“赤塚駅”(JR東日本・常磐線)及び”曽根駅”(JR西日本・神戸線=東海道本線の一部区間)が別にJRの駅として存在するための措置だと思われますが、次の越後曽根(西蒲区曽根)駅と並び、結果的にこのタイミングで地名(西区赤塚)に”越後”が付されている駅が出てくるというのも、中々に風情があります。
越後線はその後も、田んぼと田んぼの間に時折川が流れ、その向こうから徐々に山が近づいて来るという風景の中を走って行きますが、前年ドライブ旅で目的地とした津南町とその近郊を思い出すような、のどかな風景が続きます。
この日唯一の乗車は、中々に満足度の高い時間となりました。
参考
【ドライブto新潟 三日目】全国屈指の豪雪地帯・魚沼エリアの津南町へ
弥彦線・弥彦駅
彌彦神社の最寄り駅、弥彦駅着
JR吉田駅で越後線から弥彦線に乗り換えて二駅。
この日の目的地である、JR弥彦駅に到着しました。
駅最寄りの彌彦神社は、皇祖神・天照大神のひ孫にあたる天香山命を主祭神として祀った神社です。
天香山命は神武天皇の勅命によって越の国(古代の北陸地方)を開拓した神であり、天孫降臨神話の時代の神である饒速日命の子にあたりますが、彌彦神社に祀られた伊夜日子大神天香山命は、やがて”越後開拓の祖神“(祖神=神として祀られる祖先)として崇拝され、今日に至ります。(※)
彌彦神社の社伝によると、彌彦(弥彦)神社は創建以来2400年を超える歴史を有しているとされますが、現在は“越後国一宮”、つまりは新潟県内で最も格式が高い神社(=一宮)として知られています。
参考
神話の世界と彌彦神社、天香山命
天香山命、というよりはその父である饒速日命や、さらには天孫降臨神話について。
少々長くなったので、別記事にまとめました。
【上信越18きっぷの旅】神話の世界のお話と彌彦神社、天香山命
弥彦駅から、弥彦神社へ
そんな”弥彦神社のお膝元”駅ということからか、駅構内の雰囲気は既にそれを思わせるものとなっているのですが、実際この駅舎があることによって、弥彦駅到着気分も上々なものとなります。
改札の外から弥彦駅を見てみるとより一層社殿風ですが、この日の”18きっぷ旅”は弥彦駅下車で終了ということで、以降は御朱印帳と共に”弥彦街歩き”の時間です。
参考