旧外国人居留地と教会、お寺、神社
国際あいさつ通り

路面電車(公式サイト)の大浦天主堂駅付近から始まるグラバー坂は、大浦天主堂(公式サイト)前にて向かって右側にさらに伸びて行きますが、その反対側(向かって左手)には“国際あいさつ通り”と名付けられた通りが伸びています。
命名の由緒は、一帯がかつて外国人居留地だったことにあるようです。
祈りの三角ゾーン
通り沿いに現在も残る特徴的な点としては、
一か所から神社、お寺、教会の三者が視界に入るという“祈りの三角ゾーン”があることが挙げられます。

手前に位置する大浦諏訪神社、

そのすぐ隣に位置するのが妙行寺、国際あいさつ通りの奥に見えるのが大浦天主堂の屋根です。

日本人の民間信仰の集大成である神道由来の神社、その昔の日本人が初めて遭遇した”異文化”の粋だったともいえる仏教由来のお寺、そのさらに向こうで視界に入って来る”新しいタイプの異文化”、キリスト教由来の教会が目に見えるというロケーションは、確かに国内有数の珍しさであるとはいえそうです。
それぞれの宗教が日本と関わった時間、あるいはその結果の日本人一般との精神的な距離とパラレルに捉えた場合、手前(一番身近)に神社、近いところにお寺、少し離れて教会という見え方にしてもピッタリくるものを感じさせますが、やはりこの不思議な空間の故も開港地ならではですね。
石橋電停へ

国際あいさつ通りの石畳の道は、妙行寺や大浦諏訪神社のある一角からさらに伸びて、

風情のある階段坂を下りつつ、

南山手の丘を下り、路面電車の石橋駅=石橋電停方向へと向かいます。
電停=電車の停留所の意味で、主に路面電車の駅に対して使われるようです。

国際あいさつ通りは石橋電停方面へと進む左の下り階段へ伸びていますが、石橋電停の向こう側は東山手エリアです。
国際あいさつ通りから伸びた道をさらにまっすぐ道なりに、つまり写真正面方向に進むと、まずはその名も“相生地獄坂”という200段以上あるキツい上り階段坂の入口が、さらに進むとグラバー園へと続く斜行エレベーターである“グラバースカイロード”乗り場が、それぞれ道沿い右手に用意されています。
路面電車は丁度南山手エリアと東山手エリアの中間に通されていますが、道しるべにもあるように、東山手エリアではオランダ坂などが見どころとなっています。
参考
- グラバー園公式サイト
- 長崎市公式観光サイト “グラバースカイロード“
- ながさき旅ネット “オランダ坂“

