スポンサーリンク

【秋の箱根泊2021/箱根旧街道線沿い史跡巡り その4】樫木坂と見晴茶屋

日帰り旅/国内小旅行

この記事を読むのに必要な時間は約 2 分31秒です。

【秋の箱根泊2021/箱根旧街道線沿い史跡巡り その4】樫木(かしのき)坂と見晴(みはらし)茶屋

樫木坂、見晴茶屋のロケーション

箱根の七曲りと樫木坂

箱根の県道732号線は、箱根湯本の駅前(早川に架けられた三枚橋)付近と芦ノ湖畔傍(畑宿入り口信号付近)を結ぶ形で通された”箱根の山道”ですが、同県道上、西海子(さいかち)坂付近から見晴茶屋付近の間には、俗に”七曲り“と言われるヘアピンカーブの連続道があります。

良くも悪くも箱根らしい道で、車”だったとしても”難所の一つにあたります。

箱根旧街道・石畳の道は、このヘアピンカーブの連続道=七曲りを貫くように畑宿の一里塚付近から須雲川に並行して一直線に伸びていますが、かといって”石畳=旧街道”は七曲りの最初から最後までをまっすぐ貫くように通されているわけではありません。

上り山道のルートで見た場合、732号線の”七曲り”最下部で一度732号線に合流した後、時に”七曲り”を貫くように進みながらもしばらく七曲りに沿う形で続き、残り三つのヘアピンカーブを残したところで道沿いに通された急角度の階段坂へと分岐します。

写真右が七曲り、左が旧街道石畳沿いに作られた階段坂です。

反対に”石畳”ルートで七曲りを下ることを考えた場合には、七曲りの比較的上部で七曲りに合流し、七曲りの最下部で七曲りから分離後、畑宿の一里塚を目指してまっすぐ下に降りていくことになりますが、七曲りの上部に位置するこの階段坂が、

“樫木(かしのき)坂”です。

その昔は”樫の木の さかをこゆればくるしくて どんぐりほどの涙こぼるる”と謳われたほど、キツい坂道となっていることに特徴があります。

今の七曲りを見ていてもある程度の察しはつきますが、箱根八里(旧東海道の小田原宿から三島宿までの間)が東海道一の難所だと言われた故が、まさにこの樫木坂にあるということのようです。

箱根登山バスの旧街道線(公式サイト)”樫木坂”バス停は、七曲りの丁度真ん中付近に置かれています。七曲りを歩いて上る場合、バス停からもう少し上ったところに樫木坂があります。

見晴茶屋

県道732号線沿いから伸びた樫木坂(あるいは七曲り)を上りきると、箱根八里随一ともいえる難所を登り切った後に相応しい景観を持つ一帯へと抜けます。

樫木坂方向を望める高台はかつての見晴茶屋跡で、一帯は樫の木平と呼ばれていたようです。つい最近まで営業していたお茶屋さんもあったようなのですが、残念ながら、現在は閉店してしまったようです。

やや寂しくなってしまった樫の木平=見晴茶屋一帯ですが、今も幾つか石碑が残されています。

うち一つは、”箱根八里記念碑”、小澤征爾さんの言葉が刻まれた碑です。記念碑は、この碑の他、いわゆる箱根八里(旧東海道の小田原宿・三島宿間)に全部で8つあるようです。

もう一つの石碑には”県道湯本元箱根線道路完成記念”とありますが、他ならぬ県道732号線の開通を祝して作られた石碑です。

見晴茶屋の前には、箱根登山バス・旧街道線の見晴茶屋バス停がありますが、

樫の木坂を登ってしまうと、芦ノ湖に向かう道中、しばらくは穏やかな道が続きます。この区間、旧街道の石畳は写真左側に通されています(茂みの中に、階段坂や石畳道が整備されています)。

アクセス

樫木坂

見晴茶屋

タイトルとURLをコピーしました