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【青春18きっぷの旅/初日】横浜から塩尻まで(湘南新宿ライン、中央線、中央本線)
青春18きっぷの旅
about 青春18きっぷ
青春18きっぷ(2022年JR東日本公式サイト)は、春夏冬の特定期間内(夏は発売期間が7月1日~8月31日、利用期間が7月20日~9月10日)にJRで発売される、5枚つづりのチケットです。
一枚につき一日(最大5日)、もしくは一人(最大5人)という計算で普通電車乗り放題、価格は12050円です(2019年冬季より値上げされました)。
この価格設定を高いと見るか安いと見るか、あるいはお手頃だと見るかは人それぞれだと思いますが、一人で五日、あるいは五人で一日、果てしなく普通列車に乗車できてしまうというチケットは、やはりかなり魅力的ではあります。
前年夏には計画段階で悩んだのち、下道を使ったドライブ旅行を選択しましたということで、その時点で「次の旅行は18きっぷで!」と、ある程度的を絞っていました。
18きっぷを利用する旅であれば、日程的には夏の終わりまでに、目的地については「自然が見れてローカル線に乗れる。なおかつ旧街道や宿場町を見てみたい」ということで、ぼちぼち候補を絞りつつ、最終的に今回の”上信越”旅へと繋がりました。
横浜駅ー新宿駅ー高尾駅(JR湘南新宿ライン、JR中央線)
今回の”はじめての”18きっぷ旅、スタートはJR横浜駅の改札です。
初日の行程は、1.横浜から湘南新宿ラインで新宿を目指し、2.新宿からは中央線で高尾を目指す、3.高尾から先は中央本線で奈良井駅を目指すというルートですが、スタートが即旅のはじまりに繋がってくれる(ことが多い)ドライブ旅と違って、”旅気分”の訪れは時間差でやってくることとなりました。
スタート路線となった”東京方面に向かう湘南新宿ライン”が通勤・通学電車であれば「今日の乗車はいつもとは気分がまるで違う」などという気持ちになれたのかもしれませんが、残念ながら湘南新宿ラインには、個人的には特にそういう縁は持っていません。
その上で「乗車駅は生まれてこのかたの生活圏内、車両は見知った車両、ホームも見知ったところからのスタート」となれば新鮮味がないのも無理のない話しではありますが、旅のどこかでスイッチが切り替わる瞬間があるからこその”18きっぷの旅”です。
今回の旅行では、”高尾到着”がそのスイッチとなりました。
新宿までは横浜から湘南新宿ライン一本、高尾までは新宿から中央線一本なので、高尾までの乗り換えは一回ですが、乗車時間については横浜から高尾までで約1時間半です。計画段階でもここからが旅のはじまりにあたると思えたところだったのですが、その期待通り、高尾での乗り換え後、ゆっくり旅気分が高まって行きました。
高尾から中央本線で塩尻まで -18きっぷ旅のはじまり-
中央本線乗車
「単にいつもの生活圏内を移動しているだけ」という行程イメージが変わったのは、JR高尾駅で中央本線に乗り換えたあたりからでした。
乗り換え時間を含めると、横浜をスタートしてから既に1時間半以上が経過しています。
乗り換えも二回目の乗り換えで「結構遠くまで来たな」という気分になり始めた頃、ローカル線によくある”ボタンで開けるタイプのドア”を見かけたことで、最初の”旅スイッチ”が入りました。
甲府盆地へ
下りの中央本線で高尾駅の三つ先にあたる上野原駅(上野原市公式サイト)から山梨県に入りますが、
常に緑が見えていて、山が近くなったり遠くなったりという車窓からの風景は、まさに期待通りのものでした。
勝沼ぶどう郷駅通過
目的地がある以上、気持ちが急く部分もないわけではないのですが、それよりはこの雰囲気の中をゆっくり走ってもらいたいという気持ちの方が強くなる沿線風景の中、中央本線が甲府盆地に入って最初に着いたのが、勝沼ぶどう郷駅でした。
勝沼ぶどう郷駅は、ぶどうや桃、さらにはぶどうから作られるワインの産地である勝沼にある駅です。
ぶどうの丘(公式サイト)をはじめ、駅周辺が都心発のバスツアーの人気スポットにもなっているところで、駅自体も”関東の駅百選”(国土交通省関東運輸局 “関東の駅百選“)に選定されています。
結構空いていたお昼ごろの中央本線、それでもぼちぼち乗っていた人たちがほぼ一斉に降りていったのがこの勝沼ぶどう郷駅で、ここから先の車内はほぼガラガラになりました。
ということで、勝沼ぶどう郷駅より先も、
中央本線は緑に囲まれた甲府盆地の中をひたすら走っていくのですが、
盆地を走っているので、どの方角を見ても山が見えます。
中央本線は山梨県を通過した後長野県に入りますが、沿線には諏訪湖もあります。
残念ながら車窓からの風景をうまく写真に収めることは出来なかったのですが、上諏訪ー下諏訪ー岡谷にかけて諏訪湖のほとりを抜けた後、初日の宿泊地である奈良井へ向かうための乗り換え駅である塩尻駅に到着。
高尾駅から、中央本線で約2時間半の行程でした。
アクセス
高尾駅