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【冬の東北・信越青春18きっぷ旅/旧信越本線区間2】柏崎駅から直江津駅へ
信越本線のオーシャンビュー区間へ
早朝の新潟駅から上越線で、道中吉田駅での乗り換えを含みつつ、柏崎駅まで。
柏崎駅では少々の食事休憩を挟んだあと、上越線から信越本線へと乗り換えました。
参考:新潟駅から越後線に乗車、柏崎駅へ、上越線・信越本線の柏崎駅にて
次の目的地である直江津駅までは乗り換えなし、乗車時間は44分ですが、何を隠そうこの区間は越後線に続く「この日のお楽しみ路線・その2」に該当します。現・信越本線のとりあえずの区切り駅である直江津駅まで進むという、”オーシャンビュー区間“ですね。
まずは早々に、鯨波駅へ。
ここで実質「信越本線の柏崎駅・直江津間といえば?」という、お馴染みの区間入りです。
柏崎駅を出発した信越本線は、ほどなく鯨波駅へ。下り信越本線の場合はここまでがオーシャンビュー区間、反対に上り信越本線の場合はここからがオーシャンビュー区間です。
“鯨波”の由来については”鯨のように高い波が押し寄せるから”あるいは”その昔は鯨がいる海岸線だったから”など、諸説があって確定はしていないようですが、いずれにしても”クジラ”には縁がある地らしく、同じ柏崎市内の西山ふるさと公苑(公式サイト)には、クジラの置物もおかれています。
鯨波駅に到着した時点で既に駅のすぐ隣が砂浜だったりするというくらい、ほぼ目の前のところにまで海岸線が迫っているのですが、あいにくだったと感じたのはやはりこの曇天ですか。
低く垂れこめた雲によって、どこか海沿い路線の景観がおどろおどろしいものにも見えてきますが、この風景はこの風景で信越本線沿線の日常を作り上げているのだということで、鯨波駅から先、青海川駅・米山駅を経て柿崎駅付近までは、ほぼ海の隣を走り抜けます。
晴天時の日中や夕暮れ時の日没時などにはこの路線ならではの絶景が楽しめる、というあたりが”人気路線”の故ですが、視線を水平線方向から手前にスライドさせると、信越本線の線路が海岸線にそのまま並走している、波打ち際もすぐそこまで迫っているというような区間が続きます。
電車は”日本海に一番近い駅”、JR信越本線の青海川駅に到着しました。
青海川駅には、2007年7月の中越沖地震の際、土砂崩れによって駅自体が埋没してしまったという過去があるようですが、一方で台風が原因となった深刻な被災は特に無いようです。
ちなみに中越地震後の信越本線は9月に全線で運転再開、翌2008年3月に青海川駅復旧工事が完了しています。
参考:内閣府広報誌「ぼうさい」平成20年5月号 “大地震発生!! その時、何が起こる?“
この区間はまた、駅で”無人化”が進んでいる路線でもあります。
1971年(昭和46年)には鯨波駅、青海川駅、笠島駅がそれぞれ無人化し、2002年(平成14年)には米山駅が無人化していますが、その中で唯一の有人駅だった柿崎駅についても、24年3月16日以降新たに無人駅となりました(参考:上越妙高タウン情報 “JR柿崎駅 今週16日(土)から無人駅に“)。
観光人気は悪くないように思えるのですが、やはり主には利用者数の減少が理由になっているようです。
上り線ホーム側から下り線ホームを見ると、すぐ隣が海です。
青海川駅から、笠島駅へ。
雰囲気はやや変わりますが、海との距離感は相変わらず。
笠島駅から米山駅へ。
電車が走り続け、低く垂れこめていた雲が流れて行ったことからやや青空が見えてきましたが、波は相変わらず高く、海も近いという、ほぼ距離感ゼロのエリアがまだまだ続きます。
さらに、米山駅へ。
米山駅のホームで感じる雰囲気は、青海川駅とも笠島駅ともやや風味が違うものですが、海との距離感は相変わらずです。
防波堤の隙間からは波打ち際、砂浜がそのまま望めたりもしますが、
マップで見ると、ほぼピッタリ海岸線を走った状態で、
砂浜の隣を走り続けて、
直江津駅に到着しました。
直江津駅から先は、主に”旧・信越本線”区間を進みます。