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【群馬/新潟青春18きっぷ旅:二日目その2】白新線・羽越本線で村上駅まで
新潟駅発
一番線ホームへ
長岡小嶋屋での昼食後、18きっぷを使って、村上行き電車が入線するホームまで。一番万代口寄りである、一番線ホームからの出発となるようです。
白新線を待つホームでは、前日夜はうっすらと見える程度だった万代口方面の様子が、夏の青空の下ハッキリ見通せています。
反対側・南口方面では、端のホームに停車中の上越新幹線が見えていますが、
恐らくは首都圏にあっても見劣りすることがないであろう、ピカピカの新築駅ですね。
やがて、村上へと向かう電車がホームに入線して来ました。
白新線と羽越本線
“白新線”(ジョルダン “白新線の時刻表・停車駅“)は新潟駅と新発田駅を結ぶ路線ですが、元々は白山駅と新発田駅を結ぶ路線となるはずだったということから、新潟駅を起点としている現在も白新線と呼ばれています。
白新線の一方の起点となる新発田駅には、新津駅(新潟市秋葉区)と秋田駅(秋田県秋田市)の間を山形県経由で結んでいるという、日本海側の大動脈にあたる羽越本線(ジョルダン “羽越本線の時刻表・停車駅“)が通されていますが、新発田駅から先はこの羽越本線を使う形で、村上へと向かいます。
羽越本線の言う”羽越”とは現在の北陸エリアの旧称で、”出羽国“”越国“を総称しています。
“出羽”と”越”それぞれから”羽”と”越”を取る形で、羽越本線と呼ばれているんですね。
羽越が含むエリアを現在の県名に合わせると、秋田県、山形県、新潟県、富山県、福井県です。
“越”に関しては、越前=福井、越中=富山、越後=新潟で、さらに”越後=新潟”の中では上越、中越、下越と区分されていますが、いずれも京都寄りが”前”であり”上”となっている、古来よりの地域区分です。
沿線風景
阿賀野川超え
新潟駅出発後、しばらくは普通の街並みの中を走行していた白新線ですが、新潟駅の東部を流れる阿賀野川を超えたあたりから、割と鮮やかに様子が一変します。
所々で住宅街の中を走りつつ、基本的には一面田んぼだらけという一帯に入っていくことになるんですね。
鉄橋を渡り、新潟市東区から北区へ。
最初の田んぼが現れ、
遠くには山も見えています。
田んぼと田んぼの間の道には車が停まっていて、恐らくは運転手と同乗者であろう人がいる様子も視界に入って来ていますが、思えば、初めて津南町へのドライブを計画したことや(参考:小旅行ドライブto新潟)、津南町への再訪ドライブを計画したことも(参考:2022秋の上信越ドライブ)、上越新幹線の車窓から似たような風景を見たことがきっかけでした。
ということで、この沿線風景の中をひた走ることになった時点で、テンションは爆上がりです。
佐々木駅から新発田駅へ
新発田駅の二つ手前の佐々木駅、
一つ手前の西新発田駅を経て、
白新線の新発田駅へ。ここから村上行の電車は羽越本線へと入ります。
羽越本線エリアへ
駅周辺などには住宅街があるものの、基本的に田園風景は途切れることなく続き、
駅自体のローカル感も増していきます。羽越本線は所々で単線区間を含むようで(新潟市公式サイト “羽越本線・白新線の高速化“)、元々は敷かれていたのであろうレールが雑草で覆われている様子や、
その様子が延々続く線路などがあったことも印象的でした。
どの駅をとっても、そのまま青春18きっぷのプロモーションポスターに使えそうな要素が含まれているというような、そんな沿線風景ですね。
田んぼに沿うように通された道沿いの小さな踏切や、
田園地帯の川の上に架けられた鉄橋を渡って来る貨物列車とのすれ違いなど。
車窓から望める風景は、延々広がる田んぼが続きます。
平林駅
最初の目的地である村上駅の二つ前、平林駅では、駅の向こうがそのまま緑、田んぼ、山、というようにも見えました。
羽越本線の、特に村上駅周辺の一帯は、本来であれば各駅停車で一駅一駅降りて楽しみたいような雰囲気も持っていたのですが、駅から降りて歩いた場合には、線路に沿うように道が通されているので、逆に”たんぼに囲まれた一帯から、ど真ん中を通る羽越本線”という風景が楽しめるようです。
言葉にするとこれ以上はない位当り前のことなのですが、線上を電車で移動しながら周辺を眺めることと、周辺から線上を移動する電車を眺めることの間には似て非なる風情が宿るということで、双方を味わえて初めてお腹いっぱいになれるんじゃないか、というように思えてくるんですよね。
岩船町駅
村上駅の一つ手前、岩船町駅です。
平林駅から村上駅の間は単線区間となっているようですが、岩船町駅のホームは上下線合わせて3つあるようです。田んぼが中心となった自然環境に囲まれた中にある駅で、ホーム中央にも草が生えています。
ぱっと見イメージではローカル駅感が強く伝わって来る駅ではあるのですが、
ホームの大きさ自体からは、”ローカル”とは反対にそこそこの規模を感じさせる駅でもあるという、駅員さんも配置されている有人駅です。
終点・村上駅到着
岩船町駅出発後は、一路、電車の終点へ。
ほどなく、村上駅に到着しました。
JR羽越本線の村上駅は、多くの場合、新潟方面からの電車の終着駅となっているのですが、羽越本線自体はこの先、山形方面へ向かって(最終的には秋田まで)続いています。
村上駅は羽越本線の途中駅でありながらターミナル駅となって、多くの新潟駅行き、酒田駅行きの電車の始発駅となっていますということで、新潟方面、山形方面への電車が、それぞれ村上駅を起点として振り分けられている形ですね。
今回乗車した電車もご多分に漏れず村上駅止まりだったため、酒田駅方面に進む予定にタイムラグが生じました。
とはいえ、今回はそうでなかった(村上駅から先にもすんなり進めた)としても元々無理が無ければそうしたかったということで、ここで酒田駅行き普通列車の待ち時間を利用した、ワンポイント村上観光へと赴くことにしました。