箱根七福神巡り、阿字ヶ池弁財天(弁財天)へ
畑宿一里塚そばの大黒天(守源寺)詣でに始まり、布袋尊(興福院)、恵比寿神(箱根神社)と進んだ今回の七福神巡り。
芦ノ湖畔にて寿老人=本還寺と毘沙門天=駒形神社へ、駒形神社の先では芦川の石仏群を見つけることも出来ました。
残すところあと二か所となった七福神巡り、ラスト前の参拝先となった箱根七福神の弁財天・阿字ヶ池(あじがいけ)弁財天は、箱根町港から出ている箱根町線、東芦の湯バス停から徒歩圏内にあります。
東芦の湯
“東芦の湯”のバス停名に含まれている芦之湯は、江戸時代以降、湯治場として栄えた地です。
江戸っ子には整備された当初、17世紀より人気があったようで(参考:きのくにや温泉・史跡東光庵)、温泉は東芦の湯付近にも存在します。
芦ノ湖畔である箱根町港や元箱根方面から箱根町線に乗車した場合、「芦の湯」の次のバス停が“弁財天”最寄りの東芦の湯です。
付近は現在もゆっくりとした時間の流れを感じ取れるような一帯となっていて、弁財天がどこにあるのかも、バス下車後割とすぐにわかります。
夜間であれば野生動物との遭遇が若干心配になる道ではありますが、この時は特に注意書きなども見かけなかったので、少なくとも昼間の通行であればさほど問題はないのでしょう。
弁財天=阿字ヶ池弁財天
バス停傍から始まる坂道を下って行った時、正面に見えるのが阿字ヶ池弁財天の鳥居、手前左側にあるのが弁財天の名前に付されている阿字ヶ池です。
阿字ヶ池弁財天の鳥居をくぐると、その先には湿原と原っぱが混じったような土地が広がっているのですが、
阿字ヶ池弁財天はその原っぱの先にあります。
弁財天の鳥居の中から見ると、すぐ傍に原っぱが広がっているという感じにも見えますが、参拝後にはどこか穏やかな心持を与えてもらえます。
弁財天唯一の女神さまであるという阿字ヶ池弁財天は、学問と芸術の神様だとのことですが、弁財天傍から箱根の山を望む一帯に立つと、どこか意図するところが伝わって来るようにも思えます。
頭上に広がる青空、山上にかかる鱗雲の効果もあってか、いわゆる「天下の険」の険しさというよりは、どこか心が洗われるような、穏やかなのどかさを感じました。
ちなみに、阿字ヶ池弁財天の御朱印は現在、週末(金土日)のみ阿字ヶ池弁財天から少し離れた場所(きのくにや旅館本館)でいただけるようです。新型コロナウイルス感染症対策を取った結果の対応ですが、こればっかりは残念だけど仕方なしといったところでしょう。
今回はいただくことが出来ませんでした。
山王神社(福禄寿)
七福神めぐり、ラストの一社となったのは、”福禄寿”山王神社。
東芦之湯バス停と同じ箱根登山バス箱根町線、小涌園バス停の傍にあるのですが、今回はあろうことか箱根町線の下車バス停を間違えてしまったため、残念ながら参拝することは叶いませんでした。