新潟駅発
一番線ホームへ

長岡小嶋屋での昼食後、村上行き電車が入線する一番線ホームまで。
南口方向からは一番距離がある、万代口寄りのホームからの出発となるようです。

ホームからは、前日夜はうっすらと見える程度だった万代口方面の様子がハッキリ見通せています。
夏の青空もあって、なかなか壮観です。

反対側・南口方面では、端のホームに停車中の上越新幹線が見えていますが、

駅自体、恐らくは首都圏にあっても見劣りすることはないであろうピカピカの新築駅であることが、改めて伝わります。

やがて、村上へと向かう電車がホームに入線して来ました。
白新線と羽越本線
この日のルート
白新線(ジョルダン “白新線の時刻表・停車駅“)は新潟駅と新発田駅を結ぶ路線です。
元々は白山駅(現・越後線)と新発田駅を結ぶ路線となるはずだったということから、白山駅の一つとなりである新潟駅を起点としている現在も、白新線と呼ばれています。
白新線の一方の起点となる新発田駅には、新津駅(新潟市秋葉区)と秋田駅(秋田県秋田市)の間を山形県経由で結んでいるという、日本海側の大動脈にあたる羽越本線(ジョルダン “羽越本線の時刻表・停車駅“)が通されていますが、まずは白新線で新発田駅まで、新発田駅から先はこの羽越本線で村上へと向かいます。
羽越エリアと羽越本線
羽越本線の言う”羽越”とは、現在の北陸エリアに東北エリアの一部を含んだ旧称で、”出羽国“”越国“を総称しています。
「羽越」を現在の県名に合わせると秋田県、山形県、新潟県、富山県、福井県で、ほぼ東日本の日本海側全域が対象エリアとなりますが、羽越本線が結んでいるのはそのうちの一部(秋田・山形・新潟)です。
余談として、”越”は越前=福井、越中=富山、越後=新潟で、”越後=新潟”の中では上越、中越、下越と区分されていますが、いずれも古来より京都寄りが”前”であり”上”となっています。
沿線風景
阿賀野川超え

新潟駅出発後の白新線は、阿賀野川を超えたあたりから沿線風景が一変します。
以降、基本的には一面田んぼだらけという一帯に入っていくんですね。

鉄橋を渡り、新潟市東区から北区へ。

最初の田んぼが現れ、

遠くには山も見えています。
思えば、初めて津南町へのドライブを計画したことや(参考:小旅行ドライブto新潟)、津南町への再訪ドライブを計画したことも(参考:2022秋の上信越ドライブ)、上越新幹線の車窓から似たような風景を見たことがきっかけでした。
白新線がこの風景の中をひた走ってくれたことによって、前日に続き、再び“18きっぷ旅”気分に火がつきました。
佐々木駅から新発田駅へ

新発田駅の二つ手前の佐々木駅、

一つ手前の西新発田駅を経て、

白新線の新発田駅へ。
ここから先、村上駅行きの電車は羽越本線へ入ります。
羽越本線エリアへ

駅周辺などには住宅街があるものの、基本的に田園風景は途切れることなく続き、

駅自体のローカル感も増していきます。
羽越本線は所々で単線区間を含むようで(新潟市公式サイト “羽越本線・白新線の高速化“)、元々は敷かれていたのであろうレールが雑草で覆われている様子や、

その様子が延々続く線路などがあったことも印象的でした。

田んぼに沿うように通された道沿いの小さな踏切や、

田園地帯の川の上に架けられた鉄橋を渡って来る、貨物列車とのすれ違いなど。

車窓から望める風景は、延々広がる田んぼが続きます。
平林駅

最初の目的地である村上駅の二つ前、平林駅では、

駅ホームがそのまま周辺につながっているようにも見えました。
平林駅から村上駅の間は、単線区間となっているようです。
岩船町駅から、村上駅へ

平林駅の一つ先、村上駅の一つ手前は、岩船町駅です。

ホームは上下線合わせて3つあるようです。
田んぼが中心となった自然環境に囲まれた中にある駅で、ホーム中央にも草が生えています。

ぱっと見イメージではローカル駅感が強く伝わって来る駅ではあるのですが、ホームの大きさ自体からは、”ローカル”とは反対にそこそこの規模を感じさせる駅でもあるという、駅員さんも配置されている有人駅です。

岩船町駅出発後は、一路、電車の終点へ。

ほどなく、村上駅に到着しました。
終点・村上駅到着

JR村上駅は、羽越本線のターミナル駅となっています。
これは、ここまでが直流電化区間で、ここより北側が交流電化区間となっている、すなわち村上駅が直流電化区間の北限駅となって、その先に交直切り替え区間(意図的に作られた無電区間である、いわゆるデッド・セクション)が設けられていることに理由があります。
新潟駅・村上駅間が全線直流電化されていることに対して、村上駅から先は(デッド・セクションを挟んで)交流電化区間となっているため、下り線であれば電化方式の制約によって、上り線であれば効率的な電車運行のため、それぞれ村上駅をターミナルとせざるを得なくなっているんですね。
少々補足すると、下り線は村上駅までであれば直流専用電車でも走行可能であることに対して、上り線の場合は村上駅までの乗り入れの時点で交直両用電車が必要となるため、電気的な制約とは別に輸送需要・車両運用双方の分断が必須になるという、やや(?)複雑な事情が存在しているのですが、ちなみに羽越本線のほか奥羽本線や東北本線など、東北電力管轄のエリアは交流電化区間となっています。
直流・交流の違いは、主には首都圏との距離感や電化時期の新旧によっているようです。

実際、今回乗車した電車も村上駅止まりだったため、酒田駅方面に進む予定にタイムラグが生じました。
ということで、ここで酒田駅行き普通列車の待ち時間を利用した、ワンポイント村上観光へと赴くことにしました。

